2002年12月28日土曜日

アントニオ猪木と「ダァー!」を叫ぶ気持ち

 名古屋に帰って、知人と買い物に出かけた時、人だかりに出くわした。なんでもアントニオ猪木が来てるらしいく、しばらく様子を見ていた。

 途中、CBC(東海地方のテレビ局・TBS系列)の中継が入り、アナウンサーが例のごとくビンタを受けていた。猪木に「闘魂」を注入され、「ありがとうございました」と言っている。引っ叩かれて喜んでいる、そんな世界があるのだ。たしかに「猪木にビンタ」されれば「記念」にはなるかもしれないが、やはり説明することが困難な行動原理で、怪しい宗教にも似ていて面白い。

 だが、「記念に…」とビンタされて、「猪木ビンタ」を自慢したりすることはかなりまずいことになりゃしないか。聞かされたほうとしては「ふーん」としか言いようがないし、格闘技に関心を持たない人からすると「この人、ビンタされて何を興奮しているんだろう…サドかな」とあらぬ誤解を招きかねない。

 そして、例のごとく「1!2!3!ダァー!」である。会場が一体になった。しかし、知人は猪木に関して無知であり、その一体感を味わうことができず、キョトンとしていた。僕もその儀式に加わりたいとは思わなかった。いや、こぶしを振り上げて「ダー!」と叫びたいとはそう簡単には思わない。

 「ダァー」と叫んでいる人たちも、おそらく一人で「ダァー!」と叫びこぶしを振り上げたいと思うことはないだろう。どんな気持ちになるかを知るため、一度やってみるのもいいかもしれない…こぶしを勢いよくあげて「ダァー!」と。

 結論として導き出されるのは、「ダァー!」はみんなでするものらしい、ということだ。連帯することに飢えているんだ、この社会は。

 

【オマケ】

 そう言えば、『笑点』大喜利の挨拶の時、林家こん平が「1!2!3!ちゃら〜ん!」と猪木の真似をして、観客は両手を挙げて「ちゃら〜ん!」と叫ぶ(「こんぺいでぇ〜す」もアレンジされて)。

 「ダー!」と「ちゃら〜ん!」…どちらもすばらしくマヌケな響きだ。


2002年12月27日金曜日

流行語大賞 2002年

『現代用語の基礎知識』(自由国民社)選の2002年度・日本新語流行語大賞の発表があった。

 年間大賞は「タマちゃん」「W杯(中津江村)」である。まぁ予想通りであり、別に驚きもしない。しかし、発見してビデオ映像をテレビ局に持ち込んだ川崎市民「佐々木裕司さん」とビデオ映像を持ち込まれたスーパーニュース・レポーターで「タマちゃん」の命名者「黒住祐子さん」というのが出てきたのには驚いた。わざわざ持ち込む奴もどうかと思うが、命名した者がいたとは…多摩川にいるから「タマちゃん」と安易に名付けられたアザラシの身にもなって欲しい。

 「W杯(中津江村)」については、熱狂なんてのは今に始まったことじゃないんだから、別に「中津江村」だけでもよかったようにも思える。あと、ワールドカップ関連で言えば、「バットマン宮本」なんてのもあった。が、少し弱い…まぁ宮本恒靖はベストドレッサー賞を受賞しているからいいだろう(フェイスガードは付けておらず、バットマンで登場していないが)。

 トップテン語は「貸し剥がし」「声に出して読みたい日本語」「真珠夫人」「ダブル受賞」「内部告発」「ベッカム様」「ムネオハウス」「拉致」が並んだ。

 「貸し剥がし」よりも、むしろ「竹中木村ショック」とか「バブル後最安値更新」の方がよかった気がする。現在進行形という意味では「貸し剥がし」なのかもしれないが、株価低迷も忘れてはならない。

 「ダブル受賞」は「田中耕一さん」の方がよかっただろうが、小柴昌俊さんに配慮したのだろう。

 「内部告発」は「牛肉偽装」の方がよかった。

 「ベッカム様」は良い。ミーハーな日本人を嘲笑しているようだ。彼女(または彼)が数年後、自分がバカだったことに気づけば、これ幸いである。

 「ムネオハウス」に佐々木憲昭が出てきたのも納得がいく。「ムネオハウス」を国民に定着させたのは彼のおかげである。

 特別賞は「Godzilla」である。松井秀喜は「ゴジラ」と呼ばれることをどう思っているのか。パワーがあるから「ゴジラ」が定着したのではないと思われる。むしろ、当時の(今も?)松井の顔面がニキビ面で、ゴツゴツしており、それが定着したのだろう。だからって「ゴジラ」はないと思うのだ。松井本人も「俺ってゴジラと似てるのか?」と思っているだろうが、ファンに呼ばれるから甘受しているに違いない。

 流行語…「ど忘れ禁止法」は取るだろうと思っていたようだが、辻元清美の存在とともに忘れ去ったようだ。

 私としては、「アニータ」や「偉大なる金正日将軍」を選べばよかったと思う。「アニータ」にはまんまとやられたし、北朝鮮の加熱報道への反省を込めて。

 あっ、忘れてはいけないのは「ブッシズム(Bushisms)」だ。「ブッシュ」というバカ大統領について、日本人はもっと考える必要があるのである。

 それにしても、「ジャイアンツ愛」(原辰徳)が選ばれなくてよかった。つくづく私はそう思うのだ。


2002年12月2日月曜日

2002年12月

■2002年12月

 2002年も終わってしまった。あっという間の一年…なんだか自分としては満足のいかない年だった。来年は将来がかかっている、勝負の年となりそうだ。来年の今頃、後悔しないようにしよう。

 紅白歌合戦、歌の合間に歌手同士のやりとりをするが、あの小芝居はなんとかした方がいい。なんなんだ、あの原稿棒読みの小芝居は。赤、白の司会者が「勝つのは赤組(白組)です。」と張り合いもいけない。本気で「勝ちたい」なんて思ってるわけがない。紅白の勝敗なんて、どうでもいいんだ。
 どうでもいいことつながりで言えば、小学校の頃にバカがいた。新年になって学校に登校した際に聞くのだ。「今年の紅白どちが勝った?」と。このバカは「それは去年の紅白だろ?今年の紅白はまだやってない!」と得意そうに言いたいのだ。「だから何だよ」と言うしかなかったが、このようなバカにとっては「勝敗」は必要だ。
 美川憲一と小林幸子の「衣装対決」ってのもどうか。紅白「歌」合戦ではないのか。「紅白」「美川(小林)」ときたら、人々は「衣装」を連想するだろう。注目が集まるのは、やはり「衣装」だ。もはやプロとしてのプライドなんてものはないんだろうか。あんな下品な衣装を着て歌を歌う。他にも、北朝鮮のマスゲームかと間違うほどにエキストラが動員されているのも滑稽だ…もし、これが海外で紹介されてしまったら深刻な事態だ。紅白の視聴率が下がってきている、と言われるが、こんな悪趣味な番組があれだけの高視聴率を取るなんてことが不思議だ。

 イノキボンバイエ2002…ボブ・サップも吉田秀彦も、相手(高山善廣、佐竹雅昭)が弱すぎた。まったく勝負になってない。その他の試合も特に面白いのはなかった。ボブ・サップ効果で視聴率も高くなるとも思えるが、試合自体はあまりにも退屈だ。試合前の三流芝居以下だ(記者会見でサップが高山に水をかけるパフォーマンスをした)。自称「野獣」のサップはあんな「いけにえ」で満足できるのか。今後、主催者側がサップの対戦相手をしっかり選ばないと、ファンが引いてしまうだろう。「規格外」ボブ・サップの前に、「格闘技」はあまりにも無力である。
 それから、古館伊知郎というアホをなんとかして欲しい。うまく言ってるつもりなのか、あれは。

 スイスに拠点を持つ新興宗教団体「ラエリアン・ムーブメント」(宇宙人が2万5000年前に地球に到来し、遺伝操作で初めて人間をつくったと主張しているらしい)のフランス人化学者ブリジット・ボワセリエ氏は27日、米フロリダ州で記者会見し、「クローン人間の女児を誕生させた」と発表した。もちろん、真偽は定かではないが。
 クローン人間誕生は時間の問題だとは言われてきたが、なぜ法律で規制しなかったのだろうと単純な疑問がある。クローンに関しては科学的な研究も倫理学的な議論も不十分なままだ。

 京都中央信用金庫本店・立てこもり事件…徳田衛一容疑者の犯行予告ビデオが流されている。で、思わずツッコミを入れるところがあった。
 予告ビデオで徳田容疑者が「(これから立てこもり事件を起こし)まもなく犯罪者になります」と言っているところだ。拳銃を購入した時に銃刀法違反であって、立てこもりを起こさなくとも、徳田容疑者は既に「犯罪者」である。

 知人がスノーボードをやりに北海道に行き、骨折して帰ってきた。そらみたことか、ざまぁみろ、と言ってやった(もちろん冗談で)。
 僕はスキーもスノボもしない。だから、彼らの心情がわからない。
 変な板の上に乗って、坂を下る…小学生の頃、土手をダンボールで滑ったのとがかぶってしまい、どうも印象が悪い。ましてや僕は成人だ。その上、冬という寒い季節に、この上なく寒き場所へ雪を求めに行く…そんなことは狂気の沙汰としか思えない。寒さで頭がいかれてしまってんじゃなかろうか、それが気がかりだ。

 来年から(といっても、家に帰ったら)、この生活ノートを改良しようかと考えている。どの程度変化が起こるかは不明だが、確かなこととしては、日付ごとに記述をしていきたい。今のままだとあまりにも不親切だからだ。
 ただ日記形式で書くからと言って、毎日更新することは無理だと思う。特に取り上げたいニュースがない日だってあるだろうし、忙しすぎることもあるだろうから。あと、管理雑感を潰して、ここと統合することとなりそう。このサイトの歩みってなものは別のところにうつす予定。

 戦没者らを国として追悼し平和を祈念するための無宗教の施設の建設を、福田康夫官房長官の懇談会が提言した。それに関して各新聞社社説を読み比べてみた。
 「提言は時代の要請だ」と朝日新聞は全面的な支持。
 懇談会の報告書が「あいまいだ」としたのは読売新聞と毎日新聞だ。国立追悼施設に対しては肯定的だが、毎日は出発点である靖国神社参拝の是非を不明確だと批判している。読売も施設の是非については言及しなかったが、参拝の対象となる外国人が不明確であり、靖国参拝の是非を避けたと批判した。
 報告書は新施設と靖国神社、千鳥ケ淵戦没者墓苑との関係について「既存の施設と両立でき、存在意義を損なわない」としている。したがって、反対派はケチをつけにくいのだろうか。そんななか、靖国の形骸化を恐れる産経新聞は明確に「NO!」と言っているが、その根拠がおもしろい。「国費を使って新施設をつくることは税金の無駄遣い」。こうきたか、いや、個人の自由で参拝すればいいじゃん、と言われる以上、こう言うしかないのだろう。しかし、価値水準を合理性に置くのなら、靖国参拝の外交的コストも考えた上で、公式参拝の是非を考えてはどうか。
 産経新聞の妄想癖は深刻のようで、「靖国神社以外に無宗教の国立施設が必要だとする結論」は「国民感情と遊離した結論」と冒頭で言い切る。「産経読者=国民」と思い込んでしまっているのだろう。

 熊谷らと保守党が合併して「保守新党」ができた。名前がそのまんまじゃないか。たかだか4人が増えて3人減ったんだから「保守党」のままでもよさそうなものである。
 代表:熊谷弘、幹事長:二階俊博、政調会長:井上喜一、国会対策委員長:佐藤敬夫
 まぁ、どうせ消える政党だから、どうでもいいのだが、熊谷には批判してきた自民党と組むという選択をした理由と民主党がなぜダメかを説明してほしいものだ。

 今日はクリスマスイヴだ。今年は実家でまったりとすごした。そういえば、家で過ごしたのは高校2年以来だが、今回との違いは当時はケーキらしきものがあったことである。(高校の頃はプレゼントは現金でもらっていたっけ。もちろんそれも今年はない)
 もはや我が家にはクリスマスというものは存在しない。しかし、世間ではクリスマスムード一色だ。この対比はなんだろうか。
 クリスマスには、キリスト教の国々では家族と過ごすらしいのだが、日本ではクリスマスが輸入された際にねじれが生じたらしく、恋人と過ごすこととなっている。品のない話で恐縮だが、ホテルはどこも一杯で、どのカップルもSEXだ。なにが「聖なる夜」だ、「性なる夜」の間違いではないか、などと言う向きもあろう、恋人がいない人には。
 世はまさに「セックス祭」である。いや、「IT国民運動」の提唱者である竹中平蔵センセ流に言えば、もはや「セックス国民運動」の領域だ。
 それを思うと、来年は恋人と…と思っていたが、セックスするのはどうか。だってそうだろう、「セックスまつり」だ…そんな滑稽な祭りに私は参加したくないのだ。
 クリスマス…きっとそこにひそむ罠がある。クリスマス商戦にも通じるものがあるが、クリスマスは人々の欲望が渦巻く「戦い」である。

 「モーニング娘。」の安倍なつみの妹・安倍麻美がデビューなんてことをやっていた。で、涙。やっぱり涙だ。事務所から「この業界、ツカミが大事だからな。とりあえず泣いてファンの心理を掴めつかめよ」って言われたのかも。
 集まってくれたファンに感激して涙…とあるが、不可解なのは集まった2000人のファンだ。いったい何者なんだ。「なっちの妹」というだけで集まる「ファン」。なんだか薄気味悪い。そんな奴らと握手会。もしかすると、それが恐ろしくて泣いたのかも。

 CNNテレビとタイム誌の世論調査によると、2004年の米次期大統領選挙の民主党候補者として、支持者の30%がヒラリー・クリントン上院議員が望ましいと支持者は回答したらしい。予備選に出馬しないと表明しているが、リーバーマン、ケリー両候補を凌いでいる。(ゴア元副大統領は不出馬)
 旦那のビル・クリントンとモニカ・ルインスキーさんの「不適切な関係」のおかげだろうか。

 中村紀洋が近鉄入りだ。メッツで決まりと思い込んでいたから、正直これには驚いた。奥さんの反対だろうか、子供への配慮だろうか。「メジャーは夢だったが、今度は日本一になることを夢にする」なんてことを言っていたが、かなり無理がないか。自分自身に対して、そう言い聞かせているように聞こえる。

 実家に帰って来た。名古屋だ。特に何をするでもなく、すごしている。ほんとうに何もしていない。もっとも重大なことは携帯電話を家に忘れて来たことだ。どうしてくれようか。僕はメールや電話を無視し続ける人になってしまった。

 ホームシックにかかったというわけではないが、名古屋に帰るのだった。授業はまだあるけどね。青春18切符で…鈍行…つらい。

 韓国大統領選挙、与党の民主党ノ・ムヒョンが、ハンナラ党のイ・フェチャンを破って大統領に。太陽政策の維持…北朝鮮とは対話が必要かぁ…拉致や核の脅威があってもだ。やっぱり同じ民族という感情を持つのだろうか。

 肥満者に「マックのせいでこんな体になってしまった」とニューヨーク連邦地裁にマクドナルドが提訴されたらしい。原告は毎日2回、マックのハンバーガーやパイを食べ続け、「栄養価の適切な表示があれば食べるのを控えた」と主張する。
 すごいことになっているのだ。自分たちのだめさを棚に上げて、よくこんな恥ずかしいことができるものだと感心してしまう。14歳と19歳の年頃の女の子が原告だというが、マックよりも両親を恨んだ方がよいのではないか、ファーストフードを毎日二食も食べさせる親を。僕が子供の頃、うちの親はファーストフード食わせることをさせなかった。今でも実家に帰ると、「食生活はちゃんとしているか?」と聞かれることがある(子離れができてない親なのだろうか?)。
 でも、そんなに好きだったマックをなんで急に訴える気になったのだろうか。太ったのはあんたのせいって、それを言ってしまえば、すべての外食産業にカロリー表示義務があるってことになりかねない。肥満が深刻な社会問題となっているアメリカのこと、その要因を見つけ出し「魔女狩り」を行うような世論が形成されるかもしれない。陪審員制だ…勝敗のゆくえは国民感情に委ねられる。日本に住んでいる者からすると、訴訟社会の行き過ぎとしか思えないのだが。

 「雪国はつらつ条例→雪国はつらいよ条例」と間違えられて、新潟県中里村が怒っている…なんてことをニュースでやっていた。間違えた東京書籍もどうかと思うが、それを面白おかしく報道するメディアもバカにしている。雪国をなんだかあざけているようで、ほんとうに「東京発のニュース」って感じ。

 フリーエージェントをした中村紀洋は「メッツ、近鉄、阪神の中で考えたい」と話しているようだ。しかし、中村のなかでは、もうメッツに決まっている気がしてならない。迷ってる自分を演じている…そんなイメージだ。

 「アサヒ・コム」より長々と引用する。
 “女性の1位は「乙葉」、男性は「Gackt」。インターネット検索サイト「Google」がまとめた、02年の日本語検索で最も多かったキーワードだ。「時代思潮」と名付けられた調査。「人気検索」の項目では「壁紙」「地図」「着メロ」などをおさえ、1位は掲示板サイトの「2ch(2ちゃんねる)」だった。女性は10位まで芸能関係だったが、男性は10人中5人がスポーツ選手で、2位は日本人選手を上回った「ベッカム」。政治家はただ一人、「鈴木宗男」が9位に入った”
 乙葉なんて来年には消えていそうだ。ガクトはけっこう僕の中でツボだ。キャラを演じるのが必死な感じがおかしい。唇に手をやって、笑いを必死にこらえるガクト。最高じゃないか。テレビでの露出が多くなり、だんだん雄弁になるガクト。でも人々はマリスミゼルのガクトを忘れていないと思う。
 「地図」が上位だとは思わなかった。
 「2ちゃんねる」か…あの世界だけで通じた2ch用語が他のネット〜日常へと溢れ出している。つくづく空気が読めていない人が多い。まぁ、そういう人はそういう仲間と群れをなし、閉鎖的空間を作り出すのだろうが。
 「ベッカム」…本当に集団心理って恐ろしい。バブルだ。

 石破茂防衛庁長官がMD(ミサイルディフェンス)に積極的のようだ。集団的自衛権に抵触するのは、なにも今に始まったことではないが、今回もまたごまかすのだろうか。平和憲法か…むなしい響きです。

 熊谷がいよいよ民主党を離党するようだ。保守党と新党結成…で与党になるんだとさ。自民党ではダメだと思っていたから民主党にいらのではないのか。全く理念なんてもんがない。
 民主党はさっさと保守派を追い出して、リベラリズムを追求すべきだ。
 …と言っても、菅直人は「ブレアやシュレイダーのような第三の道を目指すのか?」とか聞かれても、党内の保守派を恐れてか回答をごまかしている。

 ずいぶんと書いていなかった気がする。家にいる暇な時間に、辞書を作っていたり、新しいCGIを検討していたりしたからだ。来年一月からはちょくちょく客が来るだろうし、二月には辞典がグーグルのページ検索対象となるから、どっと押し寄せるだろう。それなりの受け入れ体制を作らなければならない。来年になったら試験などで忙しくなるだろうから、今のうちにやっておかなければ…って書いてる内容が管理雑感になっている。
 とりあえず、この間に起きた世の中の出来事に対する僕の思考を記録しておかなければ。

 熊谷弘ら民主党保守系議員が保守党との新党結成を企んでいるらしい。民主党左派中心の執行部になったから、とも見れるが、選挙での不安の方が大きいのではないか。つまり、民主党にいては落選するだろうってね。
 僕は民主党左派を応援している。民主党が一時的に議員数を減らしたとしても、民主党がよりリベラルな政党になれば好ましいことだ。

 野田毅騒動で気づいたのだが、海部俊樹も「最高顧問」だ。どうもこの役職は「内閣総理大臣」経験者の特権階級のようだ。

 浜崎あゆみが日本有線大賞を取った、とテレビでやっていた。ふーん、そんなものか。で、お決まりのように、浜崎は泣きながら歌ってんの。ふーん、毎回毎回よく泣きますね。観客席からは「アユ〜」。こうやってファンの心理を引きつけ、「応援したい気持ち」を作り出すのか。

 K−1がピンチっぽいぞ、脱税で。これまで「成功者」と自我自賛してきた石井館長の転落…これはおもしろくなってきた。角田信朗が次期代表?

 イラクに夢中なブッシュ大統領に、北朝鮮は振り向いて欲しいらしく、核開発を開始するってなことを言っている。ばかではなかろうか。それほど追い詰められているということか。共和党政権が金王朝に妥協するわけがない。奴等はいつだって血を求めているんだ。北朝鮮はイラク後のターゲットに自ら名乗りでたようなものだ。
 また、韓国大統領選挙にも影響を与えかねない。与党・新千年民主党の盧武鉉候補は、北朝鮮との融和を重視する金大中政権の「太陽政策」継承を明言しているだけに、同政策の決定的な破たんによる打撃が避けられない。逆に、「厳格な相互主義」を掲げ、北朝鮮の脅威削減を対北支援の条件にすべきだとしてきたハンナラ党の李会昌候補には追い風となる。
 北朝鮮にとって、どちらが都合のいい政権か。それを思うと、今回の行動は愚策としか言いようがない。

 酒・たばこ増税ですって。取りたいところから取る…ってね。まぁ、たばこはもっと増税させてもいいと思うんだが、同時に日本たばこ産業(JT)の独占をなくして、競争を激化させて、負担を軽減させるべきだ。

 保守党の野田毅党首が自民党へ復党を企んでいるらしい。自分の身がかわいくて保守党を捨てるんだって。保守党は自民党に吸収されるってことは結党した時から言われていた。どっちにしろ保守党は消滅だろう。支持母体を持たない少数政党が与党に入ると小さくなる。保守党議員は自由党時代は「小沢一郎」の名前で生き残ってこれた。分裂後、票が取れなくなったのは当然のこと。身のほど知らずだったわけだ。 

 民主党人事…幹事長・岡田克也(49)、政策調査会長・枝野幸男(38)、国会対策委員長・野田佳彦(45)。
 民主党自体が若いが、「世代交代」を前面に押し出したって感じがする。枝野政調会長…すばらしい。僕が書いたとおりになった。政策通の枝野にはやっぱこのポジションしかない。まぁ、野田はそれほど好きではないが、若手のリーダー格って感じだから、手堅い人選と言える(ゴタゴタがあったみたいだけど)。
 で…他は?
 
 ▽選対委員長=赤松広隆
 ▽幹事長代理=北橋健治
 ▽広報・宣伝委員長=平野博文
 ▽男女共同参画委員長=肥田美代子
 ▽国民運動委員長=岡崎トミ子
→なんだ「国民運動」って。こんな役職があるのを初めて知った。どんなことをすんだろう。
 ▽副代表=石井一、伊藤英成、岩國哲人、円より子、横路孝弘
→菅を応援した横山が副代表に返り咲き。まぁ、そんなもんでしょうね。
 ▽常任幹事=鳩山由紀夫、佐々木秀典、細川律夫、田中慶秋、吉田公一、佐藤観樹、石井一、松本龍
→由紀夫ちゃんがいるじゃないか。こうやって、隅へ隅へと追いやっていくのだろうか。
 ▽最高顧問=羽田孜
→なんだそれは!「特別代表」とどう違うんだ?いよいよ形式的な役職になっていってるのか?

 「漢方の季節」(大正漢方胃腸薬)らしい…って、どんな季節だそれは。
 この時期には「忘年会」とか「新年会」と称して飲み会をするのが通例である。年末年始に飲み会が集中するのはなぜだ。金欠が…くそう、お金がない。僕を飲み会に行かせないための罠じゃないのか。
 所属するゼミでも飲み会がある。来年、新しくゼミに入ってくる2年生の歓迎会って名目も兼ねて。先生、3年生、4年生が参加して、まぁ30人規模になる模様(多っ!)。で、先生がたくさんお金出す…学生さんはお金がない、っというわけで。
 ところが、4年生の幹事が「先生の負担を少なくするために、私たち(3年、4年)がもっとお金を出しましょう」と言う。
 ちょっと、困ります。勝手に「私たち」に僕を入れないでください。なにを言い出すんだ、ばかやろう。俺が金欠だと知っての嫌がらせか。そんなに「いい生徒」したけりゃ自分だけしてろと抗議をしたが、聞き入れられなかった。屁理屈ばかり言いやがる。こうなったら当日、「金はない」と開き直ってやろうか。

 極楽とんぼが公然わいせつで書類送検されたらしい。桜美林大学の学園祭で下半身を脱いだんだとさ。でも、これってよくわからない、テレビで公然と脱いでる奴いないか?あれはいいのか?通報されれば捕まるわけ?
 それにしても、いくら笑いが取れないからって、脱いで笑いを取るってのも情けない。もちろん、それで笑う奴がいるのも悲しい現実だが。
 まぁ、確実に「めちゃイケ」はネタにする。
 そして「天才てれびくんワイド」(NHK)は降板だな…なんて子供たちに説明すんだろう。極楽のお兄ちゃんは、笑いが欲しくて脱ぎましたって?

 ノーベル賞を受賞した田中耕一さんへのメディアの加熱取材に対して、スウェーデンの当局がお怒りのようだ。学術的に世界最高の栄誉であるノーベル賞とワイドショー的な報道をするメディア…(研究には関係のない質問…たとえば「賞金を何に使うか?」など。田中さんのおもしろコメントを期待している。)
 そもそも、メディアは田中耕一さんを完全にバカにしている。「普通のサラリーマンがノーベル賞を取った」ってなことを平気で言うバカコメンテーターも少なくない。「タマちゃん」感覚でノーベル賞を捉えることは、自国民が獲得したノーベル賞の価値・権威を貶めることになる。そして、そのことはノーベル賞のみならず、学問に対する侮辱行為である。

 よかった。よかった。菅直人が勝った。どのマスコミも、岡田克也が優勢と報道していたから、そうとうビビっておりましたよ。ったく、嘘吐き!
 183票中、菅直人は104票、岡田克也は79票だ。菅直人の圧勝ではないか!幹事長は岡田かぁ…まぁ、無難なところだね。
 あと、僕が支持する枝野幸男は菅直人に投票したらしく、安心した。政調会長はぜひ彼に…ってまだ若いか。
 鳩山由紀夫は政治的には死んで、今後は羽田孜「特別代表」のようになるんだろうか…「世代交代」とか言う連中はこういうのを追い出すことから始めねば。

 ネットサーフィン(死語!)をしていたら、「田口ランディは盗作ゴリラ」ってのを見つけてしまった(すんごく「2ちゃんねる」の腐臭がする)。「盗作ゴリラ」って…盗作疑惑があるから「盗作」ってのはわかるが、「ゴリラ」はどうか。たしかにあの顔で「ランディ」はなかろうとは思うものの(このことは「ナンシー関」にも言える)、あまりにもひどいぞ。
 名誉毀損で訴えれないのだろうか。
 …とまぁ、そんなことを言ってる僕も「ハゲ」「ズラ」「デブ」とか平気で言っているから、説得力はない。他人のふり見てなんとやら…である。

 いやぁ、ひどい事件もあるもんで、飲酒運転して五人をひき殺したらしい。
 とある人は「酒気帯びでは殺意がなかったのだから、罪を重くできない」なんてことを言っていたが、殺意がないからこそ問題だと思う。防ごうと思えば、防げる殺人なのだから。
 でも抑止のために必要なのは、飲酒運転で死亡させた場合の罪を重くすることよりも、酒酔い運転・酒気帯び運転の罰則をより強化することだ。以前に強化されたばかりだが、あれでも甘すぎると思う…人の命に関わる問題なんだから。

 16歳の女の子が、車上荒らしをしている男を背負い投げで投げ飛ばし捕まえた…ってニュースがやっていたが、メディアが大きく取り上げたり賛辞を送るのはやめるべきだ。
 柔道初段って言っても、今回たまたま相手が69歳の老人だったからよかっただけのことである。もしこれが、若い男だったり、ナイフを持っていたらどうか。
 この女の子を賞賛するのはいいこととは思わない。

 報道2001で二人の候補の比較ってのをやっていた。(岩見隆夫が出てるんで迷ったが、竹村健一が目障りで結局すぐにチャンネルを変えた。)
 菅直人のニックネームが「イラ菅」というのは聞いたことがあったが、岡田克也のニックネームが「政策ロボ」なんて初耳だ。「ロボ=人間味がない」ってことだろうか。なんだかジェロム・レ・バンナの「ハイパーバトルサイボーグ」にも似ていて、強そうだ。

 日曜日の午後の討論番組…「報道2001」(フジテレビ)、「日曜討論」(NHK)、「サンデープロジェクト」(テレビ朝日)の全てに、民主党の二人の代表候補が出演していた。しかし、世間の注目はまったく集まっていないのが現状だ。菅直人、岡田克也のどちらがなろうと、厳しい状況が続くだろう。
 一番重要なことは、「自民党との違いをどう示すか」であるが、これが全くできていない。たしかに小泉内閣が言うことは、民主党がこれまで主張してきたことであり、政策の方向性に同調せざるをえない。だから、菅、岡田両者とも「小泉内閣の方向性はあっているが、実行できない」と言うことしかできない。これでは弱すぎる。
 そのうえ、党内に野党以上の批判勢力がいる…いわゆる「抵抗勢力」である。こちらにばかり注目が集まり、民主党は存在感を示していない。
 抵抗勢力に焦点を当てすぎるマスコミがいけない。また、党首選でもって代表を決めたのに支持しないことに対し、厳しい批判をする必要がある(これは民主党にも当てはまる)。
 小泉内閣へのマスコミの論調が変わらない限り、民主党が上昇気流に乗ることはない。つくづく同情する。

 日曜の朝5時に「パーマン」の再放送がやっていて、なつかしく思い、ついつい見てしまった。あの頃は何の違和感もなく見ていたが、今になって思うのだ…
 パーマン2号って…ただの猿じゃないか!(名をブービーと申します)
 そんなバカげたことがあっていいのだろうか。
 きっと、ある日、藤子・F・不二雄は突然思いついたのだ…「パーマン全員が人間では新鮮味がないな…うむ、パーマン2号は猿でいこう!」
 そんな思い付きで正義のヒーローを猿にするのもどうかと思うが、問題の核心は「なぜ猿が2号か?」にある。
 2号が猿だ…それではその後に任命された3号(パー子)や4号(パーやん)の立場はどうなるのか。藤子不二雄は、「女」と「デブ」は「猿」以下である、と言いたかったのか。
 あと、パーマン4人(正確には3人と1匹)だけで、いったい「地球の平和」にどれだけの貢献ができようか。コピーロボットやパーマンのアイテムを作る科学技術があるのなら、人間型ロボットを派遣した方がよさそうなものだ。いや、そうしなければならない理由が他にもある。遊びたい盛りの子供に対して地球の平和を守ることを義務づけたうえ、正体がばれたら動物にされるなんて、児童虐待もいいところだ。こんな不正義が許されていいのか。
 バードマンが本当に地球の平和を守ろうとしたのだろうか。パーマンがしている任務はささいなものがほとんどだ。平和のためには、世界の紛争や貧困の撲滅が欠かせないと思うのだが。パーマン4人とも日本に住んでいる、ってのも不可解だ。なぜだ…日本にいったい異星人は何の利害関係があるのだろうか。
 そもそも、「パーマン」ってのがわからないじゃないか。なんでこんなマヌケな名前を付けたんだ。「スーパーマン」のパクリだろうか。

 K−1のWORLD GP2002を見た。いやぁ〜いい試合ばかりだった…武蔵×ジェロム・レ・バンナ以外は。いいかげん「日本代表」なんてひいきはやめて欲しい。日本の選手も厳しい予選によって勝ち残った上で、決勝に出れるようにしないと、しらけてしまう。まぁそれでも、石井和義や谷川貞治は「武蔵はよく闘った」って言っていたが、正しい解釈は「武蔵にしてはよく闘った」である。
 アーネスト・ホーストが優勝した。しかし、納得がいかないのは、ホーストが一回戦でボブ・サップに負けている点だ。一回戦でボブサップは負傷し棄権、その代わりにホーストがニ回戦に進出し、優勝した。石井館長は「これがK−1だ」と言うわけだが、やっぱりおかしいと思う。本当に強い奴は誰か…それを決めるのがK−1ではないのか。
 紋切り型コメントととして「気持ちだけで立っている」ってのが気になっている。なんだ「気持ち」って。

 テレビ局は知名度のあるタレントを起用している。無難なキャスティングをしている。視聴者がそれを許している。製作者も視聴者の側も、同じ原理が働いている。無難な番組を好んで見ているところがある。
 お笑いで言えば、つまらないけど知名度によって安住している奴が多い。とんねるず、ロンドンブーツ1号2号、ココリコ、ネプチューンなど。なんで彼らは生き残ってんだろうか。

 12月7日、はねるのトびら(フジテレビ、)を見たのだった。若手お笑い芸人(キングコング、インパルス、ロバート、ドランクドラゴン、北陽)によるコントを中心にした番組だ。特に、インパルスの板倉はすごく面白いし、キャラを演じるのがうまい。他にも秋山や塚地、虻川はいい味を出している。
 この番組が打ち切りにならないかが心配だったが、これから不定期ながら存続していくらしい。よかった。
 なんでこのおもしろさが世間には伝わらないのだろうか、つまらない番組はたくさんあるというのに。
 次回は1月1日の元旦で、生放送らしい。それにしても、生放送ってのが気になる。たしかに、生特有のおもしろさがあるだろうが、その犠牲として番組の質は大きく落ちてしまう。とくに、この番組は作りこんだコント作品だからこそおもしろいという気がするのだが。

 前に民営化委員の松田昌士(JR東日本会長)が、「鉄道屋だから道路公団民営化しようとしている」と批判されたが、それとは対照的に葛西敬之(JR東海社長)は民営化に異議を唱えている。民営化して東名高速が安くなると、競合する東海道新幹線や東海道線が利用者を奪われ、打撃を受けるから、とするのはひねくれた見方だろうか。

 道路公団民営化推進委員会の今井敬が委員長を辞任した。結局、「七人の侍」「内ゲバ」ってことばかりがクローズアップされていて、肝心の「高速道路」に関しては焦点があたっていない。
 にしても、あそこまで頑固になる必要って何だったのか?新日鉄の会長さんだから、利権で妨害工作をしている…なんてことはあるまいな。

 皇太子の子供の愛子さんが一歳の誕生日をむかえたそうだ。そのニュースを近所の中華料理屋で見ていたのだが、客のおばちゃんらが言うのだ。「皇太子様に似ちゃったからねぇ…雅子様に似れば美人になるのに」。この一連の会話を聞くのは何度目だろうか。この意見は日本中に広がっているように思える。


 鳩山由紀夫がピンチになっている。どうやら自滅になりそうだ。後任は菅直人や岡田克也の名があがっている…
 しかし、どちらがなっても、民主党が政権を担う日がくるとは思えない。


 福岡国際マラソンがやっていた。
 マラソンはどうしても背景が気になる。ランナーに対抗して競争を挑む人、自転車で競争する人、コースに飛び出してぴょんぴょんジャンプしている人、しきりに「朝日新聞」の旗をふる人(意味がわからない)…みんな必死で忙しそうだが、自分が「バカ」であることをきちんと自覚していれば、幸いである。
 マラソンに限らないのだが、携帯電話で報告している人までいる。「今テレビに映ってるよ!」とわざわざ電話しているのだろう。「バカ」としか言いようがない。かけられる身にもなって欲しい。テレビをつけると、どこかで見たような「バカ」が映っているのだ…その「バカ」が必死になって手を振っている。振られているのは、自分だ…テレビを通して、「バカ」が自分に手を振っているのだ。幸いテレビだから、「バカ」の知り合いと知られないが、「こんな人は知りません」と言って他人のふりをしたくなるだろう。ただし、その電話をかけられた人も「バカ」ならば、事態はいよいよ深刻である。