2003年8月31日日曜日

小泉再選?

■しばらく更新していなかったのは、忙しいからでも、めんどくさかったからでもない。どういうわけかインターネットにつながらなかったからだ。この間、何があっただろうか…う〜ん。

■そう言えば、池田小児童殺傷事件、宅間守に死刑判決か…奇を衒って、「現代社会へのテロ」なんてことを言おうと考えたが、アホらしく思えたのでやめた。

■六か国協議、進展は見られなかった…というわけだが、予想通りの展開となっただけだ。アメリカは北朝鮮の現状を知っているし、過去の失敗もあるので、譲歩するとは考えにくい。北朝鮮は少しずつ譲歩してくることだろう。

■政局は小泉再選の流れが出来つつあるように思われる。だいたい反小泉候補ってのがろくなのがいない。決選投票になったとしても、反小泉でまとまることも難しいだろう。まぁ、小泉再選が阻止されれば、政局は面白くなるのだが。

■ただ、道化師・亀井静香の行動には注目だ。いくら勝ち馬に乗りたいからって、最後の最後で小泉支持ってことはないだろうが。

■鴻池祥肇は、神戸市内のタウンミーティングで「教育は株式会社や都道府県、市町村が自由にやる。学校の先生は市長が気に入ったのを連れてくればいい。教育委員会なんか必要じゃない」と述べ、教育委員会不要論を展開した…らしい。

■教育委員会がすばらしいなんて言うつもりはないが、だからと言って、教育における市場原理の導入や市長に好き勝手やらせるのはどうか(程度の問題ではあろうが)。もちろん、鴻池という大臣は教委以上に不要な存在であることは言うまでもない。


2003年8月26日火曜日

シュワちゃん知事

■北朝鮮の貨客船「万景峰92」がやってきて、すごい騒動になっている。まぁ、ヒステリックにならざるをえない状況はあるが、在日朝鮮人にとって万景峰号が北朝鮮と結ぶ重要な交通手段いなっているということも忘れてはならない。そうカッカせずに、厳正な検査にまかせておけばいいと思う。
■米紙ロサンゼルス・タイムズのカリフォルニア州知事選世論調査によれば、民主党候補のクルース・ブスタマンテ副知事に投票すると回答した人は35%に上り、22%の人気俳優アーノルド・シュワルツェネッガー氏ら共和党候補を大きく引き離した。2位の「シュワちゃん」、さらに3位〜5位までは他の共和党候補が続いており、同党の候補者乱立が苦戦の一因になっているようだ。共和党嫌いの僕としては、うれしいかぎりだ。まして「シュワちゃん」氏のような候補者ならばなおさらのこと。
■上戸彩主演のTBS系ドラマ『ひと夏のパパへ』(水曜午後10時)が3.6%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)という驚異的な視聴率を記録した…らしい。上戸は『3年B組金八先生』でブレークし、『渡る世間は鬼ばかり』『マイリトルシェフ』『高校教師』とTBSで大事に使われてきた。いずれもいまいちだったらしいが。
■そう言えば、ちょっと前にも、「200人斬り」で話題になった『あずみ』が大コケらしい、とノートに書いた記憶があり、改めて上戸の人気に疑問符が付けられた形になった。上戸のファン層ってのはどのあたりなんだ…というのもよくわからない。またバラエティを中心に、頭の悪さを遺憾なく発揮しておられることも要因かもしれない。


2003年8月25日月曜日

偽善番組 24時間テレビ

偽善番組『24時間テレビ』(日本テレビ,2003年)

に関する感想日記。

★2003年8月22日

■ある方からのお便りで気づいたことは、『24時間テレビ』が明日に迫っているということだ。今年のテーマは『 あなたを一番愛する人・・・ 』だ。去年のように長文を書かないかもしれないが(参照:24時間テレビ 2002年)、それなりにチェックはすると思う。少し、今年の見所を予習しておこう。

■例年通りのアイドル起用ということで、今年はTOKIOになった。番組のホームページによれば、「メイン」パーソナリティを務めるらしく、「お仕着せで企画に参加するのではなく、大人になったTOKIOの5人が『自ら考え、自ら行動して』たくさんの事を決めていきます」と得意顔だ。つまり、これまでは「お仕着せ企画」だったと自白しているわけね。

■『ガチンコ!』で「やらせ」「捏造」の技術を鍛えられたTOKIOがどのような感動の捏造をしてくれるかが見物だ。まさしく「捏造」という観点から見れば、適材といった感じで、『24時間テレビ』の製作スタッフの人選を高く評価したい。

■チャリティーマラソンのチャリティーランナーは山田花子だ。「自分を見守り育ててくれた吉本興業みんなの為に、24時間完走を目標に盛夏の過酷な状況を乗り越えて日本武道館を目指します。」という例年通りわけのわからない動機だ。こんなありがた迷惑な「恩返し」が許されるのだろうか。どうせ吉本新喜劇のメンバーは応援を強制されるわけで、むしろ、恩を仇で返すような行為と言ってもよいのではないか。

■ドラマ「ふたり」には、長瀬智也と深田恭子が出演し、不慮の事故で長瀬が「下半身不随」になる模様。ドラマには「ハードル」がつき物だが、それを「障害者」で賄うという、なんとも24時間テレビらしい、安易な発想だ。

■原因不明の疾病にかかり一時は体操を中断した少女は、コマネチの話に感銘を受け励まされ復活。いつかその演技を目の前で見てみたいという思いを綴った手紙を、後藤真希に託す。コマネチはその手紙を読み、心を動かされたと快諾…か。なんで後藤に結びつくのか?あまりにも唐突だ。TOKIOのとこでは「お仕着せ企画」でないって自慢してたのに。じゃぁ、こっちはどうなんだと問いたい。反省の欠片も見られない。

■企画を作ることは下手でも、障害者を利用する悪知恵には長けている『24時間テレビ』のことだ。義足の甲子園球児・曽我健太選手(今治西高校)が餌食になるという不吉な予感がいまからするのだが。



★2003年8月23日

■少しだけ『24時間テレビ』を見た。

■山田花子が「チャリティーマラソン」をしていた。毎年、応援歌というのがあるわけだが、別に「チャリティーランナー」には届いていないわけだし、好き勝手に歌われても、ちっとも応援になっていないように思えるのは気のせいだろうか。「チャリティーマラソン」を応援することで、強引に「チャリティー感」を出しているだけのように思える(そもそも「チャリティーマラソン」の「チャリティー」という概念がひどく不可解だが)。どうも、地味な『THE 夜もヒッパレ』を見させられているという感がある。

■障害者の男性と女性…結婚までの再現ドラマってのがやってた。その特徴は、ドラマに本人自らが出演している点にある。「感動のエピソードでしょ?」と本人たち自らが、視聴者に同意を迫られているようであり、あざとく見えてしょうがない。やってて恥ずかしくないのだろうか。演技はもう見てらんないくらい下手糞で興ざめだ。

■「障害(ハンディキャップ)を持っていても、こんなことができるなんてすごいと思いました」ってのがタレントの紋切り型のコメントだが、どうも嫌な気持ちになる。なんだか「障害を持ってるのに、これだけのことができるなら、自分たちはもっとすごいことができる」と優越感にひたっているように思えてしまう。そのことに人はひどく無自覚だ。

■この番組は、障害者を前面に出してはいるが、「感動」と「優越感」を渇望する健常者のための番組に思えてならない。この番組が嫌いな人には、製作者の(障害者をダシにした)「感動+視聴率」至上主義体質だけではなく、「無邪気な視聴者」に対しても、同様の拒否反応があるのではないか。この番組を見ると罪悪感に近い感情を私は抱いてしまう。

■ホームページを見て知ったのだが、今年もこりずに「おデブちゃん企画」をやるらしい。『おデブちゃんと呼ばないで!日本一の琵琶湖カヌー横断』という企画だ。

■去年(24時間テレビ 2002年)も述べたが、「デブでもこれだけのことができるぞ!」と威張ってる暇があるなら、まず痩せろと言いたい。番組スタッフは、障害者とデブを混同して、障害を持っていてもこれだけのことができるぞ、って構図を描き感動させたいのだろう。だけど、デブは克服できるのであって、障害ではないということを完全に忘れ去っているようだ(意図的に?)。




★2003年8月24日

■『24時間テレビ』…「チャリティーランナー」山田花子、放送時間内にゴールできず。いやぁ、よかったよ。去年、わざとらしくギリギリでゴールした西村知美にも笑ったが、今年は違った意味でおもしろかった。

■「時間調整」という演出があることは知っていたものの、去年も「間に合わないんじゃないか?」と期待した。しかし、それは裏切られた。今年、中継されている時に、山田花子にスタッフが時計を見せて何かを喋ってるので、「間に合わないんじゃないか?」と思ったが、昨年のこともあるので慎重になった。が、TOKIOのメンバーが「100kmなら今頃ゴールしている」とか「放送時間とは関係なく応援」「何時になってもいいから待っている」と言い出した時に、「間に合わない」ということに確信を持てた。

■例年通り、谷村新司と加山雄三がフィナーレに登場して「サライ」の合唱があったが、それどころじゃない。感動巨編のフィナーレに必要不可欠な「チャリティー・ランナー」が不在なのだ。まったくの大失態である。

■ランナーが早い分には時間の調整が効くが、遅い分にはどうしようもない。結果論を言えば、110kmに欲張ったからいけないのである。100kmで時間調整しておけばよかったのだ。

■延長するかと思ったら、10時から放送を行うとのこと。まぁ、そりゃそうだよな。さすがにゴールするまで、台本がないわけで間がもたんか。でも、どうせ放送中にゴールさせるだろうから、休憩やペースを落として10時まで時間潰すんだろうなぁ…と思った。

■10時にテレビをつけたら、案の定、まだ走っていた。わざとらしいことに、放送再開後すぐにゴール。10分しか延長の時間は用意していないとのことで、急いだのだろう。取ってつけたようなフィナーレだった。


■気になった言葉(あんまり見てないんで、主にホームページからの拾い物)

★『おデブちゃんと呼ばないで!日本一の琵琶湖カヌー横断』
��必死にカヌーを漕いでいるおデブちゃんの生中継が終わった時に…)

スタッフ「ハイ、OKです」
⇒中継終わったから、一生懸命に漕がなくていいよ…ってね。聞こえちゃった…マズイね。


��ゴールした後に…)
国分太一「このあといっぱい!食べてください。」
徳光和夫「子供たちは今何を一番食べたいんだろうね?」
パパイヤ鈴木「チョコレートじゃないですか?」
⇒来年もデブでいてくれないと使えないからね。「おデブちゃんって呼ばないで!」ってタイトルつけるんなら、まず痩せろって。ガチンコダイエット学院にでも入れればよかったのにね。まぁ、あそこに入ってもリバウンドするんだけどね。


★『24時間チャリティーマラソン

徳光「花ちゃん、何度も言うけど、笑いは取らなくていいからな。」
⇒笑いを取っちゃうと余裕があると思われちゃうからね。そうなると、感動ができなくなり、台無しです。芸人に対して笑いを取るなという徳光に対して、巨人の原監督は↓

原監督「芸人魂見事です」
⇒「ジャイアンツ魂」を文字ってでしょうか。勝てない巨人を応援してもらえないので、「ジャイアンツ愛」という看板を下ろした原監督。まぁ、この際、そんなことはどうだっていい。思えば、原監督は番組のオチを予期していたのではないか。最後のオチ…非常におもしろく、心の底から笑った。徳光は「笑いを取らなくていい」と言った。だが、「芸人」には「感動」は必要なく、「笑い」こそ必要だ。ゴールできないという見事なオチに、私は山田花子の「芸人魂」を見た。芸人魂と言えば、ゴールした後、他の芸人が真面目にコメントしているのに、今田耕治が「松岡君に抱かれたいねんて?」と2、3回続けて笑いを取りにいっていたとこは好感が持てた。


徳光「休憩時間は短かいけれど、大丈夫ですか?本人の判断でしょうか?」
⇒フィナーレの時に来てくれないと困るんだろうな。でも、早い分には調整の余地があったけど、間に合わない分にはどうしようもありません。



徳光「簡単にがんばって、とは言えないんだけど他に言葉がないんだ」
⇒「がんばって」以外の言葉を探して、自分たちも「がんばって」他の言葉を探した結果、↓の質問


長瀬智也「花ちゃん、外は暑いでしょ?」
山田花子「暑いです。」

⇒当たり前じゃないですか。冷房の効いて快適な武道館にはいないんだよ。


��休憩ポイントにたどり着き、タオルを顔に掛けて横になって、睡眠をとっている時に、中継が入り…)
国分太一「ゆっくり寝て!」
⇒中継で起こしといて、何を言ってやがるんだ。


・トライアスロンに挑戦した視覚障害の女性に対して
��武道館に応援に来ている祖母が、中継先のモニターで映し出されているので…)
徳光「おばあちゃんが見えるよね?」
⇒彼女は全盲というわけではないが、ほとんど見えない状態だ。なのに「見えるよね?」はひどいんじゃないですか?


・花子宛の応援FAX「花ちゃん、大変、大変て言う言葉は大きく変わると言うこと。辛かったら、それを乗り越えたらきっと自分大きく変わるよ。」
⇒何を言ってやがるんだ。うまいことを言っているつもりなのだろうが、「大変=大きく変わる」という意味ではありません。応援ファックスをもっと調べると、おもしろいのが一杯出てきそうだ。


■こうやって番組を見たり、文章を書いたりしていて、改めて思うことは、私は本当に『24時間テレビ』が「好き」ということだ。

■皆さんは『24時間テレビ』をどのように感じただろうか。短くても大歓迎なので、「お便り」を送ってくれるとありがたいです…なんてことを書いてみる。まぁ本当にこの番組が好きな人の中には、私の文章に不快な思いをされた方もいるはずだ。そこは「こういう見方もあるんだぁ…」とさらっと流して、ご勘弁をいただきたい。


≪出演者≫
★総合司会…徳光和夫、松本志のぶ
★メインパーソナリティ…TOKIO(城島茂・山口達也・国分太一・松岡昌宏・長瀬智也)
★スペシャルサポーター…柴田理恵
★チャリティサポーター…石塚英彦、舞の海、オセロ
★チャリティランナー…山田花子

24時間テレビ 偽善




チャリティーランナー

■甲子園も終わった。夏も終わり、秋がやってくる…はずだが、急に暑くなってきた。いったい、この暑さはなにごとだろうか。今頃、冷夏の野菜被害などと言われても腹が立つばかりだ。
■万景峰号(マンギョンボンゴウ!!)がやってくる。右翼団体が騒動を起こすだろうし、すでに総連福岡県本部などでは爆発物とみられる物がしかけられたりしている。貴重な国家予算と人的資源が無駄になるから、はしゃぐのをやめろといいたい。
■『24時間テレビ』…「チャリティーランナー」山田花子、放送時間内にゴールできず。いやぁ、よかったよ。去年、わざとらしくギリギリでゴールした西村知美にも笑ったが、今年は違った意味でおもしろかった。
■「時間調整」という演出があることは知っていたものの、去年も「間に合わないんじゃないか?」と期待した。しかし、それは裏切られた。今年、中継されている時に、山田花子にスタッフが時計を見せて何かを喋ってるので、「間に合わないんじゃないか?」と思ったが、昨年のこともあるので慎重になった。だが、TOKIOのメンバーが「100kmなら今頃ゴールしている」とか「放送時間とは関係なく応援」「何時になってもいいから待っている」と言い出した時に、「間に合わない」ということに確信を持てた。
■例年通り、谷村新司と加山雄三がフィナーレに登場して「サライ」の合唱があったが、それどころじゃない。感動巨編のフィナーレに必要不可欠な「チャリティー・ランナー」が不在なのだ。まったくの大失態である。
■ランナーが早い分には時間の調整が効くが、遅い分にはどうしようもない。結果論を言えば、110kmに欲張ったからいけないのである。100kmで時間調整しておけばよかったのだ。
■延長するかと思ったら、10時から放送を行うとのこと。まぁ、そりゃそうだよな。さすがにゴールするまで、台本がないわけで間がもたんか。でも、どうせ放送中にゴールさせるだろうから、休憩やペースを落として10時まで時間潰すんだろうなぁ…と思った。
■10時にテレビをつけたら、案の定、まだ走っていた。わざとらしいことに、放送再開後すぐにゴール。10分しか延長の時間は用意していないとのことで、急いだのだろう。取ってつけたようなフィナーレだった。
■気になった言葉(あんまり見てないんで、主にホームページからの拾い物)
★『おデブちゃんと呼ばないで!日本一の琵琶湖カヌー横断』
��必死にカヌーを漕いでいるおデブちゃんの生中継が終わった時に…)
スタッフ「ハイ、OKです」
⇒中継終わったから、一生懸命に漕がなくていいよ…ってね。聞こえちゃった…マズイね。
��ゴールした後に…)
国分太一「このあといっぱい!食べてください。」
徳光和夫「子供たちは今何を一番食べたいんだろうね?」
パパイヤ鈴木「チョコレートじゃないですか?」
⇒来年もデブでいてくれないと使えないからね。「おデブちゃんって呼ばないで!」ってタイトルつけるんなら、まず痩せろって。ガチンコダイエット学院にでも入れればよかったのにね。まぁ、あそこに入ってもリバウンドするんだけどね。
★『24時間チャリティーマラソン』
徳光「花ちゃん、何度も言うけど、笑いは取らなくていいからな。」
⇒笑いを取っちゃうと余裕があると思われちゃうからね。そうなると、感動ができなくなり、台無しです。芸人に対して笑いを取るなという徳光に対して、巨人の原監督は↓
原監督「芸人魂見事です」
⇒「ジャイアンツ魂」を文字ってでしょうか。勝てない巨人を応援してもらえないので、「ジャイアンツ愛」という看板を下ろした原監督。まぁ、この際、そんなことはどうだっていい。思えば、原監督は番組のオチを予期していたのではないか。最後のオチ…非常におもしろく、心の底から笑った。徳光は「笑いを取らなくていい」と言った。だが、「芸人」には「感動」は必要なく、「笑い」こそ必要だ。ゴールできないという見事なオチに、私は山田花子の「芸人魂」を見た。芸人魂と言えば、ゴールした後、他の芸人が真面目にコメントしているのに、今田耕治が「松岡君に抱かれたいねんて?」と2、3回続けて笑いを取りにいっていたとこは好感が持てた。
徳光「休憩時間は短かいけれど、大丈夫ですか?本人の判断でしょうか?」
⇒フィナーレの時に来てくれないと困るんだろうな。でも、早い分には調整の余地があったけど、間に合わない分にはどうしようもありません。
徳光「簡単にがんばって、とは言えないんだけど他に言葉がないんだ」
⇒「がんばって」以外の言葉を探して、自分たちも「がんばって」他の言葉を探した結果、↓の質問
長瀬智也「花ちゃん、外は暑いでしょ?」
山田花子「暑いです。」
⇒当たり前じゃないですか。冷房の効いて快適な武道館にはいないんだよ。
��休憩ポイントにたどり着き、タオルを顔に掛けて横になって、睡眠をとっている時に、中継が入り…)
国分太一「ゆっくり寝て!」
⇒中継で起こしといて、何を言ってやがるんだ。
・トライアスロンに挑戦した視覚障害の女性に対して
��武道館に応援に来ている祖母が、中継先のモニターで映し出されているので…)
徳光「おばあちゃんが見えるよね?」
⇒彼女は全盲というわけではないが、ほとんど見えない状態だ。なのに「見えるよね?」はひどいんじゃないですか?
・花子宛の応援FAX「花ちゃん、大変、大変て言う言葉は大きく変わると言うこと。辛かったら、それを乗り越えたらきっと自分大きく変わるよ。」
⇒何を言ってやがるんだ。うまいことを言っているつもりなのだろうが、「大変=大きく変わる」という意味ではありません。応援ファックスをもっと調べると、おもしろいのが一杯出てきそうだ。
■こうやって番組を見たり、文章を書いたりしていて、改めて思うことは、僕は本当に『24時間テレビ』が「好き」ということだ。
■皆さんは『24時間テレビ』をどのように感じただろうか。短くても大歓迎なので、「お便り」を送ってくれるとありがたいです…なんてことを書いてみる。まぁ本当にこの番組が好きな人の中には、僕の文章に不快な思いをされた方もいるはずだ。そこは「こういう見方もあるんだぁ…」とさらっと流して、ご勘弁をいただきたい。


2003年8月24日日曜日

久米宏→古舘伊知郎

■テレビ朝日「ニュースステーション」の久米宏が降板、後任は古舘伊知郎が務めるらしい。久米は好き嫌いがわかれるタイプのキャスターだが、僕はどちらかと言えば好きに属する部類だ。それだけに少し残念である。よりにもよって、後任が古館だ。まぁ、奴の実況は大嫌いだが、どのようなコメントをするかは見物だ。久米の色が強いNステで、どれだけ古館の色が出せるか。

■聞くところによると、K1参戦、マイク・タイソンのファイト・マネーは1500万ドル(約17億7000万円)とのことだ。確かに注目度は抜群だろうが、はたしてタイソンはどれほどやれるのか。そして、K1の世界進出の布石となりうるのか。そこらへんはかなり疑わしいところだ。

■少しだけ『24時間テレビ』を見た。

■山田花子が「チャリティーマラソン」をしていた。毎年、応援歌というのがあるわけだが、別に「チャリティーランナー」には届いていないわけだし、好き勝手に歌われても、ちっとも応援になっていないように思えるのは気のせいだろうか。「チャリティーマラソン」を応援することで、強引に「チャリティー感」を出しているだけのように思える(そもそも「チャリティーマラソン」の「チャリティー」という概念がひどく不可解だが)。どうも、地味な『THE 夜もヒッパレ』を見させられているという感がある。

■障害者の男性と女性…結婚までの再現ドラマってのがやってた。その特徴は、ドラマに本人自らが出演している点にある。「感動のエピソードでしょ?」と本人たち自らが、視聴者に同意を迫られているようであり、あざとく見えてしょうがない。やってて恥ずかしくないのだろうか。演技はもう見てらんないくらい下手糞で興ざめだ。

■「障害(ハンディキャップ)を持っていても、こんなことができるなんてすごいと思いました」ってのがタレントの紋切り型のコメントだが、どうも嫌な気持ちになる。なんだか「障害を持ってるのに、これだけのことができるなら、自分たちはもっとすごいことができる」と優越感にひたっているように思えてしまう。そのことに人はひどく無自覚だ。

■この番組は、障害者を前面に出してはいるが、「感動」と「優越感」を渇望する健常者のための番組に思えてならない。この番組が嫌いな人には、製作者の(障害者をダシにした)「感動+視聴率」至上主義体質だけではなく、「無邪気な視聴者」に対しても、同様の拒否反応があるのではないか。この番組を見ると罪悪感に近い感情を僕は抱いてしまう。

ホームページを見て知ったのだが、今年もこりずに「おデブちゃん企画」をやるらしい。『おデブちゃんと呼ばないで!日本一の琵琶湖カヌー横断』という企画だ。

■去年も述べたが、「デブでもこれだけのことができるぞ!」と威張ってる暇があるなら、まず痩せろと言いたい。番組スタッフは、障害者とデブを混同して、障害を持っていてもこれだけのことができるぞ、って構図を描き感動させたいのだろう。だけど、デブは克服できるのであって、障害ではないということを完全に忘れ去っているようだ(意図的に?)。


2003年8月23日土曜日

北朝鮮美女軍団

■韓国・大邱で開かれるユニバーシアード夏季大会…「北朝鮮美女軍団」(別に美女の集団とは思わんが、固有名詞として定着しているのでこの語を使う)に注目が集まっている。なぜあれほど騒ぐのだろうか。リーダーらしき人物が統率を取っている?どうでもいいと思うよ。あと、「一糸乱れぬ応援」という紋切り型コメントはなんとかならんもんか。安っぽいったらない。

■あるコメンテーターが、「美女軍団」に熱狂する韓国男性はまんまと戦略にはまっている…なんてことを言っていたが、そのことはマスコミにも言えることだ。「美女軍団」への関心を煽ってるのは彼ら自身じゃないか。

■「北朝鮮はスポーツに政治を持ち込んでいる」という批判は妥当なものではあろう。「祖国統一」という言葉を「美女軍団」が使うことによって、民族感情を高めようという意図が見える。アメリカから守る「命綱」に韓国がなりうることを北朝鮮は知っている。

■しかし、「ユニバーシアード」のスポーツに関する情報は全く聞かない。注目はもっぱら「北朝鮮」だ。「スポーツ」に政治を持ち込んでいるねぇ…そもそも、日本のマスコミは「ユニバーシアード大会」を「スポーツ」だと思っているのだろうか。

■ある方からのお便りで気づいたことは、『24時間テレビ』が明日に迫っているということだ。今年のテーマは『 あなたを一番愛する人・・・ 』だ。去年のように長文を書かないかもしれないが(参照:去年の雑文)、それなりにチェックはすると思う。少し、今年の見所を予習しておこう。

■例年通りのアイドル起用ということで、今年はTOKIOになった。番組のホームページによれば、「メイン」パーソナリティを務めるらしく、“お仕着せで企画に参加するのではなく、大人になったTOKIOの5人が「自ら考え、自ら行動して」たくさんの事を決めていきます”と得意顔だ。つまり、これまでは「お仕着せ企画」だったと自白しているわけね。

■『ガチンコ!』(参照:ガチンコ最終回)で「やらせ」「捏造」の技術を鍛えられたTOKIOがどのような感動の捏造をしてくれるかが見物だ。まさしく「捏造」という観点から見れば、適材といった感じで、『24時間テレビ』の製作スタッフの人選を高く評価したい。

■チャリティーマラソンのチャリティーランナーは山田花子だ。「自分を見守り育ててくれた吉本興業みんなの為に、24時間完走を目標に盛夏の過酷な状況を乗り越えて日本武道館を目指します。」という例年通りわけのわからない動機だ。こんなありがた迷惑な「恩返し」が許されるのだろうか。どうせ吉本新喜劇のメンバーは応援を強制されるわけで、むしろ、恩を仇で返すような行為と言ってもよいのではないか。

■ドラマ「ふたり」には、長瀬智也と深田恭子が出演し、不慮の事故で長瀬が「下半身不随」になる模様。ドラマには「ハードル」がつき物だが、それを「障害者」で賄うという、なんとも24時間テレビらしい、安易な発想だ。

■原因不明の疾病にかかり一時は体操を中断した少女は、コマネチの話に感銘を受け励まされ復活。いつかその演技を目の前で見てみたいという思いを綴った手紙を、後藤真希に託す。コマネチはその手紙を読み、心を動かされたと快諾…か。なんで後藤に結びつくのか?あまりにも唐突だ。TOKIOのとこでは「お仕着せ企画」でないって自慢してたのに。じゃぁ、こっちはどうなんだと問いたい。反省の欠片も見られない。

■企画を作ることは下手でも、障害者を利用する悪知恵には長けている『24時間テレビ』のことだ。義足の甲子園球児・曽我健太選手(今治西高校)が餌食になるという不吉な予感がいまからするのだが。


2003年8月21日木曜日

王シュレット

■名古屋の実家にいる。二週間ぐらい滞在する予定だ。それにしても、ビックリするくらい更新するのを忘れていた。

■国連施設爆破…いやぁ、テロリストの考えることはわからん。なにゆえ世界を敵に回す必要があるのか。世界はそんなことでイラク統治をあきらめるだろうか。あるいは、「何もかもアメリカのせいだ」と憎むとでも言うのか。アメリカ兵だけ攻撃してりゃいいのに…って思う。

■たまたま朝日新聞のウェブを見ていたら、「田村、髪形変える 柔道女子代表が公開練習」なんて記事を見つけた。「48キロ級の田村亮子は髪形を短めのストレートに変えて現れた。」だって。いや、どうだっていいよ、田村の髪型がどうなろうと。「ヤワラちゃん」などと呼んだり、髪型に関して質問したりするもんだから、田村が勘違いするんじゃないかと思う。

■関東ローカルな話題で申し訳ないが、田村亮子と言えば、フジテレビで「きっかけは〜フジテレビ!」なんて言っている…しかも、よせばいいのに、映像処理をして田村を増殖させている。「きっかけは〜」のコマーシャルだけでも、うんざりしているのに、たくさんの田村(浴衣を着ている…暑苦しいったらない)…もうこれはなにかの「罰ゲーム」だ。

■ダイエーと王貞治監督がフジテレビに対してお怒りのようだ。問題となったのは、「水10! ワンナイ」で放映されたテレビ通販番組「ジャパネットたかた」をパロディー化した「ジャパネットはかた」。王監督の顔の模型をあしらった便器を紹介し、その口から水が出てお笑いタレントの尻を洗浄する内容…だったらしい。

■まぁ、映像を見ていないけど、あの王監督の「おちょぼ口」から水が発射されるわけね…たしかに笑えそうだけど、そりゃぁ怒るよ。でも、王監督以上に周囲が怒っている印象を受けるのは気のせい?


2003年8月17日日曜日

石井和義・復帰戦

■『K1 WORLD GP2003 in ラスベガス』でボブ・サップが復帰戦、キモと戦った。サップは、ミドルキックを見せるなど技術の進歩(?)をみせたものの、ひたすらこぶしを振り回す。やっぱサップはこうじゃなきゃいけない。そして、相変わらず練習不足らしく、すぐにスタミナ切れ。これもまたサップの魅力だ。しかし、勝ったはいいが、実力的には下と見なされていたキモに、ダウンを奪われるなど苦戦した。

■試合後のマイク・タイソンとの茶番は、話題作り以外の何物でもない。K−1のプロレス化である。ちょっとこういうのはどうかと思う。サップはタイソン目掛けていきなり突進するわけだが、わざとらしいにもほどってもんがある。サップは、ほんとパフォーマーで、頑張り屋さんだ。最近、影が薄くなってるから、このへんで挽回したいところか。「ビースト」を演じるのもなにかと苦労が多そうだ。

■そう言えば、サップ×タイソンの茶番の際、石井和義館長を見た。サップとタイソンの間に入って、止めようとしている…他人の世話などしてる場合なのかと言いたい。思うのだが、サップとタイソンの茶番は、石井館長の顔見世公演だったんじゃなかろうか。タイソンの横に映っている石井館長は、「所得隠しも、実はタイソンをリングに上げるためだったんです」と弁明しているようであり、「これからも影でK−1を操っていきたいと思います」と「影の実力者宣言」をして、権力を誇示しているようだった。サップ復帰戦の後、思わぬ「復帰戦」に少々面食らった。


2003年8月16日土曜日

靖国神社参拝…公人?私人?日本人?

■58年目の終戦記念日。靖国神社では相変わらず、「公人」としての参拝か「私人」としての参拝か、なんてことを言うバカがいる。よりにもよって、鴻池祥肇は「日本人」と答えていた。そう名乗らないと「江戸時代の人」と間違われると思ったのだろうか。


2003年8月15日金曜日

ジャイアント落合

怪獣王国のジャイアント落合が死亡してたらしい。せめて怪獣らしくヒーローにやられて死にたかったかもしれないが、死因は急性硬膜下血腫だったらしい。ご冥福をお祈りしています。合掌。

■国民年金保険料の納付率が過去最悪となった問題で社会保険庁は、所得や財産があるにもかかわらず保険料を納めない悪質な未納者約1万人をリストアップして強制徴収に乗り出す方針を決めた。最終的な督促にも応じない場合は、預貯金などの差し押さえ手続きに入る…らしい。

■僕は払い続けているわけだが、「払わなかった方が得するんじゃないか?」という思いが強い。将来の便益が支払った対価を得られないと判断したうえでのことかもしれない。こういった機会主義的行動を許さないための方法は2つある。?受益の期待高める?強制的に払わせる。今回はもちろん後者の部類に属する。だが、もっと根本的な解決を目指さないと、若者の負担感は増すばかりだ。


2003年8月14日木曜日

清水香織:裁判

■ごぶさたしておりました。昨日、箱根から帰ってまいりました。「夏休みの中の夏休み」という感じで、集中的に遊び倒しました。これからは勉強、勉強、そして勉強…のはずである。

■それにしても、ニュースってもんを全く見なかったので、世の中の出来事にまったくついていけていない。

■そういえば、今年も「原爆の日」があった。「唯一の被爆国」というわけのわからぬ自負を持っている日本が、アメリカを支持しているという現実。北朝鮮の「脅威」にこじつけて、「専守防衛」の見直しや「核武装」までしようとしている輩が増えている。「過ちは繰り返しませんから」と言われた被爆者も、安らかに眠ってらんない。

■もうじき「8.15」がやって来る。靖国神社に多くの政治家が参拝することだろう。行きたい奴は勝手に行けばいいのであって、いちいち靖国の宣伝活動まで取り上げないで欲しい。石原慎太郎のくだらないパフォーマンスを毎年毎年見たくはないのだ。


■名誉棄損訴訟 勝訴後も脅迫数千件(毎日新聞)
インターネット掲示板「2ちゃんねる」の管理人を相手取った名誉棄損訴訟で、6月に原告の女性プロ麻雀(マージャン)士、清水香織さん(30)が勝訴した直後、同掲示板に「殺す」などと脅迫的文言を数千件書き込まれる新たな被害を受けていたことが分かった。

清水さんが所属する麻雀店のホームページ(HP)上の掲示板にも同様の書き込みが10万件以上あり、HPは閉鎖に追い込まれた。清水さんの弁護士は「これでは勝訴しても意味がない。何らかの対策が必要」と話している。

ネット上で自宅の住所を明らかにされたため、清水さんは実家に戻り、外出を避けた。被害はネット上にとどまらず、嫌がらせや脅迫まがいの電話が店に相次ぎ、清水さんは所属プロなのに店に顔を出せなくなったという。

■勝訴後の「二次被害(報復)」を恐れる被害者も多く、被害者が心配して提訴に踏み切れないという。「組織」の場合は、まだ訴訟に踏み切りやすいのかもしれないが、「個人」の場合は難しいだろう。

■嫌がらせや脅迫をされたばかりか、訴訟したことで、彼女の「整形疑惑」は世間に知られることとなり、傷口は大きくなる一方だ。このような状況から、「訴訟しなければいいのに…」という声も聞こえてきそうだが、「泣き寝入り」が最善策というのでは、あまりにもネガティブであるし、「弱い個人」をどうやって保護していくかが社会政策として求められるべきだろう。

■脅迫に対して、警察が動くだけでも、かなりの抑止効果になるんじゃなかろうか。軽いノリでやっている便乗犯が多いだろうから。


2003年8月11日月曜日

産経新聞 性教育

��月11日付けの社説を暇だったから何となく出来心で取り上げてみる。

 一つは「性教育」というタイトルのもの。中学生に避妊薬のピルを勧める性教育冊子「ラブ&ボディBOOK」が絶版となり、在庫は回収されることになった。これに関して、産経おおはしゃぎ。

 “厚生労働省所管の財団法人がピルを扱う製薬八社からの支援金などで作製したもの”として、ピルの有益な点ばかり取り上げていると批判。“中学生に「産む、産まない」など性の自己決定を求める”“性器に関する興味本位的な内容が含まれていた”“性の乱れを助長するだけ”“中学生にも性教育は必要だが、それは正確な性の知識を教え込むものでなければならない”などなど…

 どうやら、産経新聞はコンドーム派のようで(笑)、ピルでは、エイズや性感染症などには対応できない、と力説している。一体どのようなものが、興味本位ではなく、性の乱れを助長しない正確な性の知識であり、どう教育すべきかを聞きたいもんだ。性教育の重要性は誰だってわかっている。女性主導のピルに対しては感情的になって批判するが、それ以外では曖昧な記述で逃げているように思える。

 で、ピルから急に“厚労省は十代の人工中絶増加に歯止めをかけるため、幼いころから男女の違いを認め合う意識を育て、責任ある性行動をとる学習プログラムの開発も計画している。これも、今までの行き過ぎたジェンダーフリー教育に歯止めをかけるものとして、評価したい”という主張が出てくる。
 何ともよくわからない文だ。“十代の人工中絶増加に歯止めをかけるため”と“男女の違いを認め合う”“ジェンダーフリー教育”にはどのような因果関係があるのか?妙ちくりんな飛躍は理解不能。産経的な論理をマスターしてない私にはわからないんで、中抜き部分を説明してくれい。
 結局、“行き過ぎたジェンダーフリー教育”という語を言いたいだけのような気がしなでもないが…

 そして、“伝統的な家族観を否定し、男女平等の理念をはき違えた内容であり、国が音頭を取って推奨することではない”と締めくくる。
 保守派は矛盾を抱えている。そんなに伝統的な家族観(何だそりゃ?)というものを大事にするのなら、今一番壊そうとしてる小泉政権や竹中平蔵、そして島田晴雄なんかを批判してはどうか?市場原理主義に基づく、雇用の流動化、規制緩和や育児・家事サービスの市場化による家族機能の代替は、育児や家事を担ってきた主婦を労働へ駆り立て、伝統的な家族を崩壊させやしないか?“伝統的家族”にとっての最大の脅威は、ピルでも行き過ぎたジェンダー教育でもない。
 そんなに“伝統的家族”とやらを守りたければ、世の流れに逆らい“抵抗勢力”となって、「保育サービス反対!」「女性の社会進出反対!」とでも叫ぶ勇気を持ちなさい。批判しやすいところだけ、批判する。これでは何とも御都合主義的ではありませんこと?



 2本目は「治安悪化」。次のような記述で始まる。
 “マブチモーター社長夫人らの放火殺人など真夏に入って、全国各地で凶悪事件が頻発している。肌で感じる「体感治安」の悪化は深刻さを増すばかりだ。治安回復は、一刻の猶予も許されない状況にある。”

 別に真夏に入って凶悪事件が頻発してるわけではないだろう?世間を騒がす凶悪事件ってのは残念ながら今に始まったことではない。肌で感じる“体感治安”は増すばっか…って、さすがに、それがあくまでも“体感”であり「主観的・感情的」であって、「客観性はない」と自覚しているわけね。そういう根拠のない“治安悪化”で不安を煽るのが保守派の役目ってわけでして、もはや毎度のこと。少年の凶悪事件が起きれば、少年犯罪が増加しているとわめき散らすし、精神病患者がしても同じ。
 でも、何故だか今回はマブチモーターでいきなり外国人登場。(賢明な読者なら治安悪化と聞くだけで「外国人が出てくるな」とわかるかもしれない、お決まりのパターンですからね。)

“警察庁がまとめた今年上半期(1−6月)の犯罪情勢によると、刑法犯の認知件数は、約百三十五万千七百件と前年同期で約六万三千五百件も増え、戦後最悪の記録を更新した。治安悪化の大きな要因の一つになっている来日外国人犯罪の増加にも、歯止めがかかっていない”

 これまたおかしな論理だ。日本人の犯罪はどれくらい増え、来日外国人犯罪はどれくらい増えたのか?「治安悪化→外国人のせい」とする“わかりやすい”論理は日本に限らず保守派の常套句だし、どこぞの政治家が好んで使うところをみると受け入れられやすのだろう。が、あまり賢い説明だとは思わない。

 “入国管理局と連携し、不法外国人の入国阻止や不法滞在者の摘発強化が緊急を要している”
 そりゃそうだろう。でも、この社説では正規で入国した外国人と不法入国した外国人の区別をしていない。一様に「外国人→日本に来て悪いことばっかしやがる」という論理を使っている。これでは外国人に対する偏見を助長するだけだ…それが目的とあらば、どうしようもないが。

 このような“体感”でプロのジャーナリズムが語られるのは何とも残念だが、いいかげんな文章ばかり書いている者としては多少は心が救われる面がある。


2003年8月5日火曜日

引きこもりへの道

 突然ですが、一週間ほど更新をお休みします。 次回の更新は、12日(火)か13日(水)になると思います。 訪問していただいたのに、すいません m(_ _)m 不本意ながら(?)、知人の実家に遊びに行ったり、箱根まで温泉を満喫しに行くことになってしまったのです。夏休み開始時の「引きこもり宣言」はなんだったのだろうと思うけど、そういうことなのです。 そういえば、名古屋の実家にもそのうち帰らないといけない。僕は本当に引きこもりをなめていたと思うし、つくづく引きこもりの難しさを実感した。 引きこもりの道は深く、険しい。その道を極めた者を、僕は尊敬する。彼(彼女)らほど人生を達観している者はいない。


2003年8月4日月曜日

ブッシュ大統領支持率下落

■米紙ニューヨーク・タイムズとCBSテレビの世論調査によると、ブッシュ大統領の支持率は54%と5月の前回調査に比べ13ポイントも下落した。政府の最大の課題は「経済」と答えた人が26%と最も多く、12%の「雇用」や、8%以下の「国防」「外交」「テロ対策」を大きく上回った…らしい。
■すばらしいね。戦争で勝って、経済で負ける…パパブッシュと同じ道を歩みつつある。いや、戦争だって勝ったと言い切れんか。大量破壊兵器の問題もあるし、イラクの戦後統治の問題も深刻だ。
■調査によると、独裁政権を変え民主化を進めるべきだと答えた人は5ポイント減の24%に低下。「関与すべきでない」が58%と10ポイント増えたようだ。イラクのアメリカ兵の犠牲によるものだろうね…。テロを起こされても「報復」できない、アメリカ人のフラストレーションがたまるばかりだ。


2003年8月3日日曜日

日本沈没?

■久々に『朝まで生テレビ』を見た(北朝鮮ネタとかイラクネタには飽きましてましたので)。今回のテーマは「激論若者の暴走・獣性と無責任大人で日本沈没?」であり、あまりにもテーマが漠然としているせいか、議論も行き当たりばったりで、酒の席の駄弁りのようだった。まぁ、いつもの朝生という感じなんだけどね。

■各論者とも、自分の土俵に引っ張り込もうと必死だったという印象を受けた。あと、女性の職場進出を非難していた者がいた。女性は専業主婦して育児や家事に専念していろ…というわけで。いや、社会への悪影響と女性の職場進出の因果関係が仮に立証されたとしても(仮定であることを強調しなければならない)、男女平等という観点からみれば、それは乗り越えなければいけない問題だろう。

■いいかげんな評価(満点・5つ星)。
・池内ひろ美(家族問題コンサルタント)★
・井尻千男(拓殖大学日本文化研究所所長)★
・大谷昭宏(ジャーナリスト)★★
・長田百合子(塾教育学院・メンタルケア部門代表)★
・勝谷誠彦(コラムニスト)★★★
・喜入克 (都立高校教員,「プロ教師の会」)★★★
・熊代昭彦(自民党・衆議院議員)★
・西尾幹二(ドイツ文学者,電気通信大学名誉教授)★
・藤井誠二(ルポライター)★★★★
・福島瑞穂(社民党・衆議院議員)★★
・宮崎哲弥(評論家)★★★★
・宮台真司(東京都立大学助教授)★★★★
・和田秀樹(精神科医)★★★

■宮台、宮崎のM2コンビ、藤井あたりはよかった。西尾、井尻、熊代はバカにもほどがあると思った。フェミニズム批判があまりにも幼稚で、それに反論する福島もたよりなかった。もっと強力なフェミニストやアンチフェミニストがいると面白かったかもしれない。池内や長田(5時・6時のニュースでよく引きこもりに説教している)は全く必要ない。


2003年8月1日金曜日

怪獣王国

■近所のバカ犬がうるさい。近所に迷惑をかけているという罪悪感を飼い主は感じているのだろうか。
■格闘家・ジャイアント落合(年齢未公表=怪獣王国)が意識不明の重体であることが分かった。急性硬膜下血腫で開頭手術を受けた…らしい。ジャイアント落合は元プロ野球選手の落合博満の甥だ。いや、そんなことよりも「怪獣王国」ってなんだ。
■かつて「春菜王国」(参照:3月12日)というのがあり、革命しようと試みたが、さすがに「怪獣王国」の怪獣たちから民主主義を勝ち取るのは難しいのではないか。
■「怪獣王国」には佐竹雅昭が所属しているらしい。彼が空手家を目指したきっかけがすごく、「ウルトラマンや仮面ライダーのような超人に憧れ中学の頃、図書館の本を先生に独学で空手を始める」とある。中学にもなってウルトラマンや仮面ライダーに憧れるなんて…ましてそれに憧れて空手をやるなんて、かなり間違っているというか、脳みそに重大な欠陥があるように思える。
■いや、この際、そんなことはどうでもいい。「ヒーロー」に憧れていた佐竹がなぜ「怪獣」になってしまったかが問題だ。試合で勝てず、強いヒーローになれないから、ぐれたのだろうか。佐竹には「初心を忘れるな」と言ってやりたい。
■怪獣王国の掲示板にジャイアント落合についての書き込みがあるかもしれないと思い、覗いてみた…「公式BBSは『荒らし』が多発しており、しばらく運営をひかえさせて頂きます。ファンの皆様には大変申し訳ございません。」…何を言ってやがるんだ、怪獣のくせに。怪獣なら怪獣らしく、荒らし返すぐらいの気概が欲しい。
■4年目を迎えた国会の憲法調査会での「暴言・放言」を青年法律家協会の弁護士学者合同部会(議長・米倉勉弁護士)が「センセイ、本気ですか!?憲法調査会での発言を点検する」(200円)という冊子にまとめた。衆院議員ら150人余の発言を議事録で点検、うち21人の「立憲主義の基本を無視したあまりに質の低い発言」を、似顔絵とコメント付きで集めた…らしい。
■「激増する少年犯罪とその残虐性を見るとき、現行憲法が日本人の心の中にマイナスに作用した」(葉梨信行氏・自民)。
⇒無理やり憲法を結び付けたいだけですね。少年犯罪を「戦後教育」「戦後民主主義」に結び付けたがる奴もいるけど、それ以下のレベルだ。
■「第2次大戦前は日本人はいい国民だった。現在の国民は、日本国民でない日本人と置き換えてもいいぐらい国家意識が薄い」(藤島正之氏・自由)
⇒「いい国民」ってのは、お国のために死ねるほど洗脳された人間ですか?そりゃぁ、国にとっては、都合のいい国民だろうよ。
■「今の憲法に、長年の歴史の間に積み重ねてきた貴重なものをなくす要素があるんじゃないか。国民主権、基本的人権、平和主義、これは西側民主主義の概念」(杉浦正健氏・自民)
⇒えぇ!?国民主権もダメ?基本的人権もダメ?じゃぁ、独裁政権や社会主義でも目指すの?そもそも、西洋に平和主義ってあんのかね?