2004年4月13日火曜日

植草一秀/ミラーマン

■早大の植草教授を都迷惑防止条例違反で逮捕・警視庁
JR品川駅構内で手鏡を使い女子高校生のスカートの中をのぞいたとして、警視庁高輪署は12日までに、早稲田大大学院教授、植草一秀容疑者(43)=東京都港区白金台3=を都迷惑防止条例違反の現行犯で逮捕した。

 調べによると、植草容疑者は8日午後3時ごろ、JR品川駅高輪口上りエスカレーターで、持っていた名刺大の手鏡を差し出し、前にいた高校1年の女子生徒(15)のスカートの中をのぞき見した疑い。植草容疑者は容疑を認め「申し訳ないことをした」と供述しているという。

 植草容疑者はテレビのコメンテーターとしても活躍。野村総合研究所主席エコノミストなどを経て、昨年4月から早大大学院公共経営研究科の教授を務めていた。


■夕刊フジ 2004/04/13
経済より下着…のぞき植草常習犯!?だった
不審な行動繰り返し鉄道警察隊に跡つけられ

 女子高生のスカートの中をのぞき見して現行犯逮捕された早大大学院教授で経済評論家、植草一秀容疑者(43)が、執拗にターゲットを物色していたことが、13日までの警視庁高輪署の調べで分かった。過去にも同様の容疑で逮捕されていたといい、常習犯だった可能性も出てきた。新進気鋭の経済評論家との評判を得ていた植草容疑者だが、ハレンチな犯罪で、自らの“株価”大暴落を招いた。

 犯行は「出来心」で片づけられるものではなかったようだ。

 植草容疑者は逮捕される約2時間前の8日午後1時すぎ、JR横浜駅でエスカレーターを上り下りしながらミニスカートの女性をつけ回すなど不審な行動を繰り返しているところを、テロ警戒のため巡回していた神奈川県警鉄道警察隊員に見つかっている。

 約1時間以上も同駅周辺で物色した後、JR横須賀線で東京方面に向かったため、同隊員も尾行を開始。自宅近くの品川駅で下車した植草容疑者は、改札を出て高輪口に向かったが、途中、下りエスカレーターですれ違った女子高生に目をつけた。

 植草容疑者は当初、手鏡はテレビ番組に出演するためで、「(スカートの中は)見ていない」と容疑を否認していたが、高輪署に移されると一転、「ストレスからやってしまった。申し訳ない」と容疑を認めた。

 さらに、過去にも同条例違反容疑で逮捕され、罰金刑になったことがあることも判明。常習犯の可能性も高く、同署では「この手の犯罪はクセになる」と、余罪も含め厳しく追及している。

 植草容疑者は、経済問題などのコメンテーターとして、多くのテレビ番組にも出演。雑誌にも複数の連載を抱える売れっ子だったが、下着への関心は経済問題に負けないくらい強かったようだ。


 これはビックリした。構造改革と対峙する財政出動派としてメディアに重宝され、今やコメンテーターとして不動の地位を手に入れたように思われたが。スーフリの早稲田ということで、生徒が生徒なら教授も教授だ…などと言われなきゃいいけどね。

 フジの報道だと、早大生らしきバカが「経済を見通さずに、スカートの中を見通していたとは…」とかくだらんことを言うんだ。あれは何なんだ。


■追悼企画『植草一秀データ』

専門は経済政策論、金融論。

■主著
現代日本経済政策論
岩波書店
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「金利・為替・株価の政治経済学」(岩波書店)
「日本の総決算」(講談社)
植草一秀・その他の著作


■経歴
1960年12月 東京都生まれ
1983年 3月 東京大学経済学部経済学科卒業
1983年 4月 株式会社野村総合研究所経済調査部
1985年 7月 大蔵省財政金融研究所研究官
1991年 6月 京都大学助教授(経済研究所)
1993年10月 米国スタンフォード大学フーバー研究所客員フェロー
1996年 7月 株式会社野村総合研究所主任エコノミスト
1999年 4月 株式会社野村総合研究所上席エコノミスト
2002年 4月 株式会社野村総合研究所主席エコノミスト
2003年 4月 現職(早稲田大学大学院公共経営研究科教授)


■好きな経済学者
ジョン・M・ケインズ、ミルトン・フリー

■推薦する本
ミルトン・フリードマン「選択の自由」(日本経済新聞社)
ジョン・K・ガルブレイス「バブルの物語」(ダイヤモンド社)

■推薦する雑誌
「フォーリン・アフェアーズ」


■追悼コメント

★WBS・ワールドビジネスサテライト(テレビ東京)

 …全く取り上げず。なんてこったい。経済ニュースだから、そんな下賎なことは取り上げないってか。


★とくダネ!(フジテレビ)

 「ご意見番」として出演させていたその「見識」に注目が集まったが…
 冒頭でオヅラさん(小倉智昭)がコメント。何せ「田代まさし」ばりの探究心をお持ちの方を「ご意見番」にしてしまったのだから、避けてはとおれないところだろう。「大変残念」「視聴者の皆さんを裏切る結果となってしまいました。大変申し訳ありませんでした」とコメント。
 「何を聞いてもつぶさに答えてくれる」ってパンツまで見るぐらい好奇心旺盛だからね。そりゃ何でも屋ですよ。

 また、とくダネタイムスでも取り上げた。小倉は「日本の経済をしょって立つ」みたいなことをしきりに言っている。何言ってんの?



■「スカートのぞいてない」 植草教授「不当逮捕」主張(共同通信、4月14日)
 女子高校生のスカートの中を手鏡でのぞこうとしたとして、東京都迷惑防止条例違反の現行犯で逮捕された早稲田大大学院教授植草一秀容疑者(43)が、東京地検の調べに対し「手鏡は持っていたがのぞこうとしていないし、のぞいていない」と容疑を否認していることが14日、分かった。
 植草容疑者は19日までの拘置が決定しているが、裁判官の拘置質問に対しても容疑を否認し「不当逮捕」と主張したという。
 植草容疑者は8日午後、JR品川駅のエスカレーターで、前にいた都立高校の女子生徒(15)のスカートの中を手鏡でのぞこうとしたとして、同容疑者を尾行してきた神奈川県警の捜査員に現行犯逮捕され、警視庁に引き渡された。

当初、「申し訳ない」と容疑を認めていた。弁護士の入れ知恵でもあったのかな?

■産経抄(4月20日)
 自白にもいろいろあって、「真実」の自白と「うそ」の自白がある。拷問が珍しくなかった昔ならともかく、いまの時代でやってもいない犯罪を「私がやりました」と認めてしまうのはなぜか。どんな心理メカニズムが働いているのか。“人間、この複雑なるもの”だろう。
 経済アナリスト、大学教授、テレビコメンテーターで高名なエコノミスト(四三)が、駅のエスカレーターで女子高生のスカートをのぞいていたという。現行犯で逮捕された直後は「申しわけないことをした」と全面的に認めていたのに、一転「事実無根だ」と否認しているそうだ。
 痴漢行為は決して許されない犯罪だが、「われわれの社会のすべてがスカートの中にある」と喝破したのは、十九世紀フランスのリアリズム作家バルザックである。さすがは『人間喜劇』の観察者、これは“真実の自白”といっていいかもしれない。

 なるほど…「われわれの社会のすべてがスカートの中にある」か。植草は研究熱心がたたって捕されたのかもね。そんな植草氏にお勧めしたい本がある…
井上章一『パンツが見える。―羞恥心の現代史』
朝日新聞社

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