2004年1月31日土曜日

今なぜ憲法改正か/朝生

■『朝まで生テレビ』…似通った面々が相変わらずなテーマについて論じており、ぼけーっと見ていた。テーマは「今なぜ憲法改正か?」だが、残念なことに議論の対象は「9条」に限定されている。
■渡辺宜嗣は「論点も明らかになったと思います」といったが、それに関して十分な議論がなされたとは思わない。たとえば、集団的自衛権を「行使」すべきか否か。それに関する議論が不十分だった。また、解釈改憲で誤魔化してきたのに、改正後の憲法が厳密な解釈がなされる保証がないし、違憲を審査する機関がない(裁判所が司法判断を回避している)問題も不十分だ。あえて「憲法」をテーマにするのであれば、こういったことが議論されるべきだった。
■まぁ、毎度のことだが、宮崎哲弥や姜尚中はよかった。特に宮崎の論点を提示しようという姿勢は好感が持てる。田原総一朗は「老人特有の症状」が出ており、煽ることしか考えていないので、宮崎に司会が代わればもっとおもしろい議論が期待できよう。姜センセイも相変わらず、諭すような語り口がよい。
■小林よしのり も評価できる。イラク戦争の大義に関する議論になって、「憲法と関係ないじゃん」とか僕は思っていたが、小林がこれを「推定有罪で『自衛のため』の戦争をしてしまうアメリカを支持するのは、新しい憲法で日本が侵略戦争することを許す」とこじつけたことには感心した。また、山本一太が「大量破壊兵器が無いとは言い切れない」と強弁するのに対して、「卒業を確認中といってる奴(古賀潤一郎)と同じだ。卒業証書は無いんだから」というユーモアもよかった。
■いらない面々…山本一太、古川元久、小泉親司、工藤雪枝、ばばこういち。山本がこざかしさは言うまでもない。なぜ古川が…という感じ。民主党を出すなら右派と左派を同席させて、バラバラであることを確認した方が面白かったかも。共産党のような極論は議論には向かないだろう。工藤と ばば は非常に素人的だったし、発言の機会もなかった。
■パネリスト成績表(★5つで最高)
山本一太 (自民党・参議院議員) ★
高木陽介 (公明党・衆議院議員) ★★
古川元久 (民主党・衆議院議員) ★
小泉親司 (日本共産党・参議院議員)★
姜尚中(東京大学教授) ★★★★★
草野厚(慶応大学教授) ★★
工藤雪枝(ジャーナリスト) ★
小林節(慶応大学教授) ★★★
小林よしのり(漫画家) ★★★★
小森陽一(文芸評論家、東大大学院教授) ★★★
ばばこういち(ジャーナリスト)★
宮崎哲弥(評論家) ★★★★★
村田晃嗣(同志社大学助教授) ★★★


お便りはうれしいんですが…

■最近、書いた駄文たち…
荒れる成人式とオトナ
相撲…恥ずかしき日本の国技
��MAP『世界に一つだけの花』の世界
■あぁ、『荒れる成人式とオトナ』を見て、思い出したが、同時期に「君に足りないのは肉体労働の経験だ!」みたいなことを偉そうに言ってくる者がいた。まったく…ガードマンや山パンで働いた経験があることを知ってるのかと言いたい。本来なら優雅に無視をするのだが、よほどイラッときたのか、ご丁寧に返事をしてしまった。
■これは別にムカッとしたわけではないが、いきなり「あんた誰?」と聞いてくる方がいて、「お前こそ誰だよ」と問い返したかったが、よくよく考えたら、このサイトには僕の自己紹介のようなものがない。あまり先入観ありで読まれても嫌だなぁ…という考えはなかったわけではないが、単純にめんどくさかったからだ。そのうち(?)作る予定。
■たびたび言っているが(やはり但し書を設置しよう…)、掲示板を設置していないのは、2chのネタレベルの議論をしてきたり、「小林よしのり」信者のような者が出没すると対処がめんどうだからだ。


スロースターターの悲劇・最終回

最終回。 
えぇ〜、こんにちは。
復帰が1ヶ月ばかり早まりまして、再び更新を始めました。
はい、僕は嘘吐き野郎です。
したがって、今回でこの「スロースターターの悲劇」は最終回です。
中には登録してすぐに廃刊という方もおり、大変申し訳ないです。
せっかく登録していただいたので、何か特典をつけたいと思ったが、
大したことはできないことを悟りあきらめました。
写真でもひっそりと公開しようかと思ったが、「これが特典かよ!」
と怒られそうなので止めました。。。
まぁ、どんな奴か見てやろうという方はご一報を(笑)。
数回に渡って駄文を送りつけて、申し訳ないです。
登録していただいた方には本当に感謝していますです。
今後も目を通していただければ、これ以上の喜びはありません。


2004年1月30日金曜日

古賀潤一郎の学歴詐称/大喜びの山崎拓センセイ

■古賀衆院議員の学歴詐称問題…正直、笑ってしまう。古賀は福岡2区選出であり、山崎拓の対戦相手として注目を集めた。古賀主演の茶番劇も笑えるが、さらに笑いの要素を与えているのが山崎拓だ。山拓センセイもベットの上で変態プレイをしながら、さぞお喜びのことだろう。それを想像すると、何だかわくわくする。早くはしゃいでいる顔が見たいなぁ…笑えること間違いなし。
■古賀サンは国会を休んで、「卒業を確認する」という奇妙な行動に出た。ってか、もう日本中に「卒業していない」って大学広報のコメントがあるのにね。ペパーダイン大学…19単位不足してたらしい。普通の大学生だったら「単位」は大きな関心事であるはずで、知らなかったなんてことはありえない。そのくせ、「あれ?おかしいなぁ」という猿芝居。なかなかの面白いボケしはる。
■そればかりか、著名大学(UCLA)への留学は別の大学(CSULA)の略称と書き間違えたと主張していた。「公開講座」に参加しただけで履歴に書くかなぁ…と思うが、その記録も大学には無いらしい。もはやコントであり、「男泣き」によって、いよいよ滑稽さが増すのであった。
■女性スキャンダルを抱えていた山崎に挑んだ選挙戦で、古賀の学歴に対する集票効果はほとんど無かっただろう。選挙戦では、山拓の変態プレイに対して、テニスをやっているという「さわやかさ」を利用したのである。だが、その「さわやかさ」は一体どこへ行ったのか?
■そもそも「人格」(あるいは「さわやかさ」)といったって、演説や経歴を見て判断できるものではないし、他の候補者と比較するとなれば、膨大な情報コストとなる。「政策」に関しても同じだ。しかも、それらが国政に与える微々たるものだ。なぜなら、政策決定は政党の単位で行われ、一議員だけではどうにもならないからだ。
■おそらく、僕が選挙民だった場合、古賀に入れただろう。だが、それはあくまでも「民主党公認」であったからだ。それゆえに、民主党として「除名」したのは当然のことであると思うし、これで「党としての決着はついた」という責任回避の姿勢では到底納得がいかない。加えて、党として辞職を強く勧告すべきである。
■一方、古賀本人はやる気まんまんで、「今まで以上に国会議員としての務めを粛々と、有権者のために果たしていくのが私の一番の恩返しと今現在も考えている。もう一度私自身、初心に立ち返り地元福岡、国民のために政治活動をこれからも一生懸命務めさせていただくことを改めて今日自覚した」と語っている。あぁ、そうですか。
■「学歴詐称」から「学歴社会」批判みたいなことにつながるケースが多い。う〜ん、ちょっと違うかなぁ…とか思いつつ、新聞社やテレビ局がそんなことを言っていることに、自分たちを棚上げしてよく言えたものだなぁ…と感心している。


2004年1月29日木曜日

こっそりと再始動。

��ヶ月復帰が早まった。試験は残っているものの、卒論はすでに提出している。ではなぜ3月1日に設定していたかというと、しばらく必死に勉強しようと思ったからである。復帰を早めたのは、そんなに意気込む必要もないかなぁ…と思ったからだ。
■「生活ノート」が新しくなった。これで三回目のモデルチェンジだ。前のは機能やデザインが気に入ってて、かなり愛着を持っていたが、変更になった。
 主な特徴は、タイトルを明記すること。最新五件表示、残りは月別表示。タイトル一覧で、一日ごとの表示。PHP管理、ログは全てPHPで表示。ログ検索が可能に。
 「閲覧」という観点からすれば、新バージョンは退化しており、過去ログを一気に読めないのは難点だ。この辺はそのうち改善策を講じたい。
 じゃぁ、何で変えたのかといえば、端的に言って検索対策だ。三代目にタイトルをつけたのには意味があって、これは検索(Google)でより上位でヒットするようにというあざとい考えに基づいている。
 何と言うか、blogなるものが台頭していることもあってか、検索からの集客が減っているように思え、これは差別化をはからねば…と考えたのが、HTMLの<tittle></tittle>の活用だ。
 …って、こんな誰も興味をもたないような話を書いたのは、このノートの歴史を記録するために書いただけだ。申し訳ない。
■この「生活ノート」という名称もどうなんだろかと思う。別に僕の「生活」について語っているわけではない。だって、僕の平々凡々たる日常を書いたって、誰も食いつかないわけだし。かといって、「生活」の視点からニュースを捉えているわけでもない。いったいどういう考えでこの名称にしたのか…当時の僕のみぞ知る。


2004年1月19日月曜日

相撲…恥ずかしき日本の国技

 なかなか興味深い記事を見つけた。
 フランスと大相撲で結びつくのがシラク大統領だが…
 「相撲は知的スポーツではない」――。仏誌パリ・マッチによると、野心家で知られるフランスのサルコジ内相が今月上旬の中国訪問で日本通の相撲愛好家、シラク大統領をあてこすり、相撲や日本をけなす暴言を吐いた。
 最新号のパリ・マッチによると、サルコジ氏は今月9日、香港での食事会の席上、「率直に言って、日本よりも中国の方が好きだ」と発言。「香港は魅惑的な都市だが、東京は違う。東京は息が詰まる。京都も何が人々の感嘆を呼ぶのか理解できない。御所もうらぶれているように映る」と日本の都市をこきおろした。
 さらに「ちょうど相撲のようなものだ。ポマードでまげを結った太っちょの格闘技なぞにどうして魅了されることができるのだろう。相撲は知的なスポーツではない」と日本批判をエスカレートさせたという。大の相撲ファンのシラク氏を意識した発言なのは明らかだ。
 サルコジ氏は現右派・中道政権で「最も人気のある閣僚」と呼ばれる。07年の大統領選への出馬に意欲を燃やす同氏は「大統領任期は2期に限るべきだ」と3選目となるシラク氏をけん制、新旧世代のライバル関係にある両者間にはぎくしゃくした空気が広がっている。仏メディアは相撲批判を「新たな不和の種」と一斉に報じた。(毎日新聞・1月17日,パリ福島良典)

 まず普通のコメントをしておく…
 一般人がそれを言うのは勝手だろう。「相撲が知的じゃない」とか「東京が嫌いだ」と言っても、それは本人の率直な感想であり、何の問題もない。もちろん、政治家の発言としては、どうなのかと思う。これを聞いた日本人は決していい気がしないし、あまりにも他文化への「理解」が足りないと言えよう。
 まぁ、言いたいことはそんなことではなくて…
 相撲が知的なスポーツじゃない?
 当たり前である。そう思われて当然のことを相撲はしていし、日本人は相撲に慣れていて、感覚が麻痺しているだけだ。
 知的じゃない理由…見たまんまである。
 どのプレイヤーも「これでもか!」とばかりに「デブ」であり、その「デブ」は「まわし」なるもので股間を隠すのみで、惜しげも無く自分の醜い裸体をさらしている。
 塩を投げつけて、勝負が始まり、ぶよぶよとした脂肪塊が抱き合う。
 より大きな「デブ」は当然有利であり、どの「デブ」も競うようにして食いまくる(大食い大会には「食べ物を粗末にするな!」という苦情がいくが、そういう人たちは自国で大量のデブを養って食料を無駄にしていることにはひどく無自覚だ)。傍から見ていると「クレイジー」としか思えないが、これは「デブ」にとって死活問題なのである。だから、必死に食うのだ。
 戦略というものは見当たらず、勝敗はシンプルに決る。事実、どの力士も「自分の相撲を取るだけ」と言っているし、勝利しても「自分の相撲が取れた」と無邪気に喜んでいる。これは戦略など相撲に必要無いことを意味しており、相撲における唯一のポイントは太るだけ太って「自分の相撲」を取れるかどうかである。
 しかも、横綱が負けたりすると最悪の修羅場が待っている。これまで大人しかった観客(年老いたおじいちゃん、おばあちゃんまでも…)も一斉に「暴徒」と化し、座布団を選手に向かってぶつけだす…「危険ですので座布団はお投げにならないように…」とのアナウンスをしても無駄である。観客はすでに冷静さを失っており、誰も座布団をぶつけるという暴挙を止めることはできない。これに比べたら「荒れる成人式」などかわいいものである。
 この常軌を逸した行動をNHKが報じているが、不思議なことに、普段はうるさいPTA筋から「子どもたちに悪影響がでる」という苦情はこない。
 「相撲は知的だ!」とお怒りの方がいたのなら、ぜひ教えて欲しい。いったい、「知的」という言葉がどこに当てはまるというのか?
 日本人である私も、それが知りたいのだ。
 ちなみに、僕は相撲が嫌いなわけではなく、むしろよく見ている方だ。だが、僕は相撲が知的なスポーツじゃないことを知っている。
 そして、このスポーツを「国技」と呼ぶのは、抵抗がある。だってそうだろう…いや、もはや繰り返す必要はないか。
��メモ)
■京都に関しても、批判は当然だと思う。「東洋の神秘」という信仰心がない限り、観光地としての魅力はないと思う。なぜなら、京都は近代化されており、古き町並みがあったとしても、それは土産物屋であったり、食い物屋であったりして、商売目的だ。
■サルコジ内相は「政局絡みでセンセーショナルに報じられ、困惑している。日本についてそうした発言はしていない」と発言そのものを否定。だが、フランスの他社の記者も耳にしており、発言したことは間違いないようだ。


2004年1月17日土曜日

荒れる成人式

以下の文章は、ある方からいただいた「お便り」への返事。一つの文章として体裁を整わせるために、そのうち編集したいと思っている(たぶん来年の成人式ごろかな…)。
 僕は、成人式は荒れるもの、と思っているから、あぁまたか…という感じです。
 メディアによって「荒れる成人式」が初めて報じられて以降、「荒れる成人式」を見つけ出すことにメディアは躍起になっています。それ以来、毎年、成人式は荒れてるものになっています。だが、2000年を句切りに、若者のモラルは急に喪失されたのでしょうか?
 「荒れる成人式」を煽っているのはオトナたちだと思います。全国から荒れる成人式を探し出し、メディアはそれを煽った。以降、「成人式=騒ぐもの」と定式化された感があります。
 視聴者(オトナ)が「荒れる成人式」を求めている。実は、オトナたちは「最近の若者は…」と憤慨したがっている。だがその際、オトナたちのモラルの欠如は除外される。自分たちのことは棚上げして、新成人のモラルを批判する。そうすることで自分たちは聖人君子でいられる。
 まるで「オトナの新入り」(新成人)に対する、陰湿なイジメです。成人式とは、オトナたちが「大人」でいられる日。
 また「成人式」も変容を迫られていると思います。プログラムの改変・廃止を含め検討すべきでしょう。「権威」って名札を貼ったオッサンが、偉そうに訓示をたれる…いったいこれに何の意味があるのでしょうか。
 モラルの無いオトナが自分たちのことを棚に上げて、「君たちは大人になったのだから…」と説教をする…これって、「社会の不条理」を教えるための儀式でしょうか?
 まぁ、伊東市の成人式はともかく、僕がいたら、違った意味で暴れたい気分になりますよ。

 伊東市の成人式に対する怒りを僕にぶつけてこられた方への返事。やや失礼、かつシニカルな返事になってしまっている。というのも、この時期、卒論でてんぱっていたので、ついイラッときてしまい自分の持論をぶつけてしまったのである。自分はほんと「大人」げないと反省しきりである。


2004年1月2日金曜日

「どん兵衛で年越し」日清食品の洗脳

■プライベートな日記を書いていたら、それが膨らんでしまって、どうしようもない雑文↓になってしまった。


■「どん兵衛で年越し」

大晦日、家に来ていた友人が、コンビニに買い物に行った時に、「どん兵衛」を買ってきてしまい、それを食うはめになった。2004年の幕開けというのに、「どん兵衛で年越し」をする始末。初っ端から出鼻をくじかれた気分だ。

「どん兵衛で年越し」は日清食品のキャンペーンだが、言葉の響きからしてマヌケに思えるし、「ヤマザキ 春のパンまつり」級に参加したくないキャンペーンである。

「年越しそば」を食うことはいいとしても、それが「どん兵衛」(「赤いきつね」でもいい)だったら事態は深刻だ。

まず、この伝統的な慣行と、化学調味料のミスマッチはなんだ。録音してある念仏を流して供養するぐらいおかしなことなのだ…って、よい例えが見つからなかったけど、つまりそういうことだ。

100円均一に並んでるぶんざいで「さらにエビでか、後のせ仕上げ」などとぬかして、神経を逆撫でさせる。ミクロなエビに注目したことなどなく、「さらに」って言われても、ちっともピンとこない。だいたい、この程度のエビで「エビでか」などと大きな顔をしていられる神経がわからないじゃないか。
「サクサク天ぷら」って、このやろう、俺をバカにしているのか。それを袋から取り出して「後のせ」する者の気持ちなんて、これっぽっちも理解していない。

「環境ホルモンはどうなんだ?」と思わせる容器に、お湯を線のちょうどのとこまで入れる。なぜなら、「熱湯を内側の線まで注ぐ」と指示されているからだ。そんな僕に「品質にこだわりの丸大豆」となぐさめられたって何になるってんだ。なおさら惨めになるだけだ。

お湯を入れて3分間じっと待つ。この待たされている間の「せつなさ」はただごとではない。NHKの「ゆく年くる年」で坊主がゴ〜ンと鐘を突いていればなおさらのことだ。

それにしても、いったいどのツラして「どん兵衛」を買ったんだろうと思う。コンビニの店員に「こいつ、さてはどん兵衛で年越しする気だな」と悟らてしまいかねない。そんな恥かしい思いをするのはご免だ。こんな時期にバイトしてる者にとっては、さぞ励ましになったと思うが、「どん兵衛」でもせめて「うどん」を買うぐらいの抵抗があってしかるべきだ。


■上の文書は、「どん兵衛で年越し」という資本主義的洗脳が、いかにおかしいかを世に問い、資本主義社会における搾取の構造・疎外された労働を浮き彫りにすることを目的としている(嘘…ってわざわざ書く必要はないか)。憎むべきは、友人でも「どん兵衛」ではなくて、自分にあるということはわかっている。卒論を書かねばいけないのに、こんなデタラメな文章を書いてしまい、つくづく反省している。


男まつり/大晦日の格闘技

あけましておめでとうございます。
この時期の僕は、だいたい「今年はがんばるぞぉ!」と言ってますね。
いや、本当に今年こそは…だ。MBAとかなら別だろうけど、文系で大学院に行くにはそれなりの覚悟が必要で、後に引けない状況になりつつあります。企業に就職することになったら、教育投資を無駄になってしまいますので。僕の場合は、しょせん大学院卒ったって、余分な勉強をしてきた奴だし。
研究者になりたい、って周りには同じ野心を持ったライバルが一杯で、非常に狭き門だ。いや、そもそも博士号まで辿りつけるかどうかもわかんない。大学院のレベルをもっと落として、そこでよい業績を残したら、コネで居座ることはできないか…なんてことも悪魔が囁くのです。まぁ、そんな甘い話はないんだろうし、こんなことを考えているようでは終わってますね…という愚痴はいいとして。
■今年は実家に帰らず、家にこもって卒論を仕上げていた。引きこもっていると「正月」ってのは実感できないんだなぁ…とつくづく思った。
■大晦日、格闘技を見た。チャンネルを頻繁に変えつつ、各局の状況をチェックしていた。PRIDEを見ていることが一番多かった。総合格闘技が好きというのもあるが、おもしろい試合が多かったという単純な理由。特に桜庭とノゲイラ弟の対決はよかった。曙×サップの試合直後に始まったというタイミングも含めて。
■「お前は『男まつり』を見ていたのか?」と聞かれると、「違います」と答えたくもなるが、じゃぁ、これが「女まつり」ならいいのかといえば、それはそれで深刻だ。オンエアで高田延彦が「お前は男だ!」と言っているシーンを確認できなかった。それを見て笑えなかったのが残念だ。いや、それよりも「お前は女だ!」と言うシーンが見てみたい。
■「この後、吉田登場」とか「桜庭登場」と言ってちっとも出てこない。フジテレビの引っ張りは本当に悪質だ。それに小池栄子がうざいというか、気持ち悪いというか。入場時、三宅アナウンサーの「本人になりきった語り」は非常に笑える。
■吉田秀彦でやはり気になるのは柔道着の「ペンタくん」だ。勝負の場に「ペンタくん」はなかろう、脱力してしまうではないか。あれで敵の戦意喪失を企むとは、なんて卑劣な奴なんだ。「ペンタくん」と書いた柔道着の奴が、真剣な顔をしているのが許せないじゃないか。お前はふざけているのか、真剣なのか、はっきりしろと言いたい。まぁ、入場曲を「おうちのリフォーム、ペンタくん♪」にしなかったので、今回だけは許してやろうか。
■TBSも「曙×ボブ・サップ」という極上のカードを用意していたため、よく引っ張った。なにせ他のカードでは数字が取れないからな。まぁ、それでも「イノキボンバイエ」よりかは魅力的な対戦があったが。
■TBSは、「曙は家族のために戦う」として、家族を前面に押し出していた。やれやれ…このての「美談」にはうんざりさせられる。家庭を持つものは誰だって「家族のため」であるはずだし、曙には十分すぎるお金があるはずではないか。結局、「父の戦っている姿を見せたい」と言っていたが、子どもたちには脂肪塊がぶざまに倒れる姿が残っただけだと思う。ちなみに、3才の子どもには「何で寝ていたの?」と聞かれたという。
■曙は入場するだけで大汗をかいて息切れしてた。こんな奴が勝てるのかと誰もが思っただろう。約3分耐えたのは僕の予想以上だった。まぁ、それでも主催者側のため息は聞こえてきたが。サップにはビックリさせる必殺技があるとTBSが報じていたので、期待したがそんなものは見れなかった。
■1分以内にローキックで倒されると思っていたが、脂肪の圧力がすごいらしく、サップにそのための間合いを取らせなかった。曙はサップをぐいぐいと追いやる。あれは相撲でもとっているつもりだったのか。まぁ、サップを押しやるとは、曙の押しはなかなかのものだ。それは認める。力士にでもなれば、幕内ぐらいには上がれるんじゃないか。
■サップは前日会見に拘束着で何も喋らないというパフォーマンスをした。自分の存在価値の高め方を誰よりも知っている。サップは本当にがんばり屋さんだ。普通に暴れたり挑発しても記事になんないから、たまには違ったことしないとね。不甲斐ない試合が続き、存在感が薄れていたので、曙との勝負はサップにとって捲土重来の絶好の機会となった。
■「イノキボンバイエ」はクソですね。何と言っても、アントニオ猪木がでしゃばり過ぎ。別に猪木のパフォーマンスなんて全くいらない。プロレスファンでもないので、藤波辰爾の引退試合なんてどうでもいい…なんだあの茶番は。そんなに笑って欲しいのか?魅力的なカードがないことに対するごまかしだろうか。明らかに「PRIDE」や「Dynamite!!」と比べると、見劣りする。
■安田忠夫…はいはい、今年も娘との美談ですね。また借金を作ってしまいました…ってコントじゃねぇかよ。負ければ自己破産と宣伝していたんで、本当に自己破産してください。
■大仁田厚が「この日本を元気にしてください」と言っていた。元気にしたければ、早々に参議院議員を引退して、有望な人間に譲ることだ。そうすれば、少しは希望が持てる。
■ヒョードルをせっかくプライドから引き抜いても、対戦相手が永田裕志ではあまりにも馬鹿げてる。もったいない…その一言に尽きる。で、1分たらずで決着。試合前、永田は「プロレスラーの技で戦いたい」みたいなことを豪語していたが、何もできなかったわけで、完全にピエロじゃないか。
■「猪木×モハメド・アリ」戦の再来っても、藤田と猪木はともかく、メイフィールドと一緒にされたアリは泣いている。
【後日メモ】
昨年大みそかに放送された第54回NHK紅白歌合戦の視聴率が2日、ビデオリサーチから発表された。前半は35.5%(関東地区、前回37.1%)、後半は45.9%(同、47.3%)だった。後半は4年連続で50%台を割り込み、二部構成になった1989年以降最低となった。 また、31日夜に放送された格闘技の「Dynamite!!」(TBS系)は19.5%、「PRIDE大晦日スペシャル」(フジテレビ系)は12.2%、「イノキボンバイエ2003」(日本テレビ系)は5.1%だった。 (時事通信) 元大相撲横綱・曙太郎とボブ・サップが対戦した大みそかのTBS「K―1プレミアムDynamite!!」が、関東地区で19・5%の視聴率を記録。過去のNHK「紅白歌合戦」の裏番組としては最高の数字。これまでは日本テレビが昭和61年に放送した「白虎隊・後編」の17・2%(昭和41年以降、午後9時以降の番組)が歴代1位だったため、17年ぶりに記録を更新した。「第54回紅白歌合戦」は、関東地区で第1部35・5%、第2部45・9%。前年に比べ、第1部が1・6ポイント、第2部が1・4ポイントの減。第2部は4年連続で50%を割り、過去最低の数字だった。 また、「三つ巴興行戦争」となったほかの格闘技大会では、フジテレビの「PRIDEスペシャル 2003 男祭り」の第2部が17.2%、第3部が8.9%で同時間帯の2位。日本テレビの「イノキボンバイエ 2003」は5.1%で4位。3位はテレビ朝日の「ビートたけしの世界はこうしてダマされた」で6.1%(数字はいずれも関東地区)だった。
■小泉首相が靖国神社に参拝した。アジアの反発がやみつきになっているせいか、毎年行くんだよな。丸投げ総理においては、この情熱を政策にも傾けて欲しいものだ。まったく何が楽しくて参拝するんだろうか、もはや意地になって参拝しているとしか思えない。今年は選挙もあるし、年初のドタバタした時期にすませておこうという魂胆か。うるさいニュースステーションやニュース23もやってないしね。
…ということで、今年もよろしくお願いします。
いや、「何を?」って聞かれても困るけど。