2004年11月29日月曜日

中山文科相「従軍慰安婦/強制連行減ってよかった」

中山文相発言に反発、韓国メディア「妄言」 (朝日新聞)
 中山文部科学相が日本の歴史教科書について「いわゆる従軍慰安婦とか強制連行とかいった言葉が減ってきたのは本当に良かった」と述べたことに対し、韓国メディアは28日、「日本の政治家が妄言を続けている」(東亜日報)などと反発した。

 同紙は29日付早版1面で発言を見出しに取り上げ、「文科省は06年度の中学歴史教科書の検定を進めており、発言は検定結果に影響を及ぼすと見られる」と伝えた。ハンギョレ新聞も早版1面で報道、「検定作業が文科相の見解の影響を受けかねないとの憂慮が出ている」と懸念を示した。

 韓国メディアは文科相発言に加え、靖国神社参拝を巡り自民党の安倍晋三幹事長代理が「小泉首相の意志を次のリーダーも受け継ぐことが大切」と述べたことも批判。「日本の右傾化の表れ」(SBSテレビ)といった論調が目立っている。
 なんか朝日っぽい記事ですが。へぇ…そんな発言があったのか。見過ごしてましたよ。

■「慰安婦とか言葉減り良かった」 教科書巡り文科相発言(朝日新聞10/27)
 中山文部科学相は27日、大分県別府市で開かれたタウンミーティングに出席し、歴史教科書について「極めて自虐的で、やっと最近、いわゆる従軍慰安婦とか強制連行とかいった言葉が減ってきたのは本当に良かった」と述べ、過去の歴史教科書を批判した。文科相の諮問機関が現在、06年度から使用する中学校の教科書の検定作業を進めている。

 文科相は、歴史教科書から強制連行などの記述の削除を求める運動をしている自民党有志の「日本の前途と歴史教育を考える会」の座長を自ら務めていたと紹介したうえで、「日本の教科書は、政治家が悪いんだと思うが、極めて自虐的な『日本は悪いことばっかしてきた』というもので満ち満ちていた時があった。これは何とか直さないといかんということでやってきた」と説明。

 さらに「どの国の歴史にも光と影はある。悪かったことは反省しないといけないが、すべて悪かったという自虐史観にたって教育だけはしてはいけない。これからの日本を生きる子供たちに、自分たちの民族や歴史に誇りを持って生きていけるような教育をすることが大事だ」と述べた。
 検定作業してるときに、こういう発言が出てくるのか…う〜ん、そりゃ韓国も騒ぐわけだ。

■首相「文科相の発言、全体を取り上げた方がいい」(日経新聞)
 小泉純一郎首相は28日夜の同行記者団との懇談で、中山成彬文部科学相が歴史教科書に関し「従軍慰安婦などの言葉が減ってきたのは良いことだ」と発言したことが内外で報道されていることについて「私もワンフレーズと言われるが、マスコミがワンフレーズだけを取り上げている」と述べ、報道ぶりに不満を示した。
 歴史教育について、総理の見解をお聞きしたかったんだけども。今後は「自虐的」な歴史教育を改めるべきと考えているのだろうか? まぁ、そういうことには無頓着な人なんだけどもね。


【追記】中山文科相:歴史教科書発言を修正(毎日新聞)
 中山成彬文部科学相が27日、歴史教科書の検定について「従軍慰安婦とか強制連行とかそういう言葉が減ってきてよかった。自虐史観に立った教育だけはしてはいけない」と発言した問題で、中山文科相は30日の閣議後会見で「大臣になる前の、歴史教育にかかわる議員連盟の座長という個人的な立場から感じていたことを述べたもので、教科書検定を実施する立場になった以上、かつての個人的な考えについての発言は控えるべきだったかな、と考えている」と述べ、発言を修正した。さらに慰安婦問題などについて、「そういう事実があったということはしっかり認識しなくてはいけないし、慰安婦として心身に癒やしがたい傷を負われた方々におわびと反省の気持ちを持たなくてはいけないと思っている」と語った。
 ん?個人の感情を押し殺して、政府方針に沿って発言を修正ってこと?

改革派知事の政治手法

■高知県知事選…橋本大二郎が5選。やっぱ、そうなりますか。そもそも、選挙の必要性があったのかどうかが不明なんだ。

■読売新聞/社説[県知事選]「問われる“改革派”の政治手法」
 橋本氏への辞職勧告のきっかけになったのは選挙資金疑惑だ。“改革”を掲げて初当選した十三年前の知事選で、選挙事務所の事務局長が後援会長から1億円を借り、県のダム工事を受注した企業からの裏金で返済した、というものだ。

 橋本氏は一貫して自らの関与を否定している。だが、投票前の本紙世論調査では、六割近い有権者が「十分な説明をしていない」としていた。 橋本氏がまずなすべきは、議会で説明を尽くし、自らの「政治とカネ」の問題にけじめをつけることではないか。

 橋本氏の勝因は高い知名度に尽きる。投票率は前回並みだったが、疑惑問題以外に、争点は乏しかった。
  「県民に信を問う」と田中康夫の真似をしたんだけども、これで県民に対する説明責任がなくなると思っているのか。田中知事と同じ「居直り選挙」だが、それとは比べ物にならないくらい悪質のように思える。

■我こそは「改革派知事」で、引き摺り下ろそうとする「抵抗勢力」と戦っている…そんな構図を作り出す。疑惑はあるけども、「抵抗勢力」に行政を譲り渡してよいのか? そう啖呵を切って、居直るのである。もはや脅しじゃないか。

■で、知名度を生かして見事に当選ですか。「県民の理解を得られた」という都合のよい解釈が成立して、めでたしめでたし…ってわけね。
 橋本県政は他県に先駆けて新たな施策を打ち出した。国体の簡素化や森林環境税の導入、県内の港への入港艦船の非核化条例の提案や県職員採用試験の国籍条項撤廃などだ。

 だが、とくに非核化条例など、国の政策と齟齬し、自治体が提起するのには疑問な施策もあった。それが自民党を中心に議会の反発を招くことにもなった。

 高知県は、財政力指数が十七年連続で全国最下位だが、地方交付税頼みの県財政の改革は進んでいない。県民の生活向上や地域振興も遅れている。橋本県政にも、その不満がくすぶっている。
 そのあたりが争点にならないのも当たり前のこと。だって、この出直し選挙は政治資金疑惑から端を発するわけで。

 無論、談合政治や議会とのもたれ合いは戒めるべきだ。だが、同じ改革派を看板にする鳥取県の片山善博知事や岩手県の増田寛也知事らは、議会も重視して、行財政改革に取り組んでいる。

 片山氏らは中央官僚出身で、手堅い行政運営が身上だ。橋本氏や田中氏らはパフォーマンス型の色合いが濃い。それが政治手法の違いにも表れたのだろう。

 国と地方の税財政を見直す三位一体改革が進み、自治体の裁量が広がれば、今以上に知事の力量が重要になる。どの知事も“改革”を避けては通れない。その手法と成果がますます問われる。
 かつて「市民派」といういかがわしい語句が喝采を浴びたが、今ではすっかり「改革派」の時代だ。もはや誰もが皆、「改革派」なのである。

■田中康夫あたりは自治省・総務省出身の知事ばかりであると嘆く。だけども、それがどのような弊害を生んでいるのか不明確で、単なる自己優位性のアピールとも受け取れる。

■しかも、そういったネガティブ・キャンペーンの有効性は、片山善博や増田寛也によって取り払われつつあるんだよね。

■官僚出身知事であれ、パフォーマンス知事であれ、ようするに「改革」の中身次第だ。ま、言うは易し…ですね。


ヨン様:おやじたちの逆襲

■中年サラリーマンが愛読する日刊ゲンダイによる、おやじたちの代弁記事…

■日本色狂い痴女たちと煽るマスコミの国辱 (日刊ゲンダイ11/25)
 そもそもあんなニヤけた“眼鏡男”のどこがいいのか。丸くてポテッとした顔は醜男そのものだ。

「ペは眼鏡を外したらマヌケでアンパンみたいな顔をしているし、インテリジェンスのカケラも感じさせない。それに写真集を見たら体は筋肉ムキムキで気持ち悪いし、顔と体のバランスがバラバラ。不細工な韓国男に熱狂する女性の気が知れない」(放送ジャーナリストの伊勢暁史氏)
 「ジャーナリスト」を名乗ってるくせに、「ペは眼鏡を外したらマヌケでアンパンみたいな顔をしている」だもんな。このギャップに笑った。しかも、そんな無邪気なことを言ってる奴が「インテリジェンスのカケラも感じさせない」と畳み掛けてくる。

 ペに群がる女たちの異様さは際立っている。先週ソウル市内で行われたイベントに、日本から女たちが大挙押しかけたのだ。なにしろソウル行きの飛行機も市内の高級ホテルもイベント会場も日本人のオバハンであふれ返ったというのだからあきれ果てる。そして、ソウル市内で行われた手形のモニュメントイベントや写真展で国辱的なバカ騒ぎを連発した。ペの大きな写真を掲げ、汚い歯茎をむき出しにしながら「ヨン様」と絶叫するオバハンの姿には悪寒が走った。

「亭主に何年もかまってもらえない中年女が欲望をぶつけているという感じ。手形を取った後にペが手をふいたタオルめがけて突進し、嬌声を上げている。あれじゃあ色狂い。日本人として恥ずかしい限り」(放送作家)
 「汚い歯茎をむき出しにしながら」ってのはすごいな…育ちのよいワタクシには、とても思い浮かばない文章表現でございます(笑)。

■「亭主に何年もかまってもらえない中年女」ってのも気になるな。「亭主にかまってもらえない」ってのが、すげーオヤジ臭い発想なんだよな。そりゃどっちもどっちだって。ま、その「中年女」にかまってもらえなくて嫉妬してるオヤジも憎めない奴なんすけどね。

 狂っているのは日本のマスコミも一緒だ。韓流ブームをあおり、アホなオバハン連中を舞い上がらせ、一緒になって騒いでいる。スポーツ紙やテレビのワイドショーは連日ハデに取り上げ、NHKなどは「紅白歌合戦」に出場させるために海老沢会長の“親書”を持参して大幹部が現地まで出かけるありさま。
 ペの他にも日本は商売になるおいしい国だというので、次々に韓国の俳優が来日している。アホな女どもとマスコミにつけるクスリはない。
 まぁ、そうでしょうねぇ。ここのところ韓国のドラマっぽいのをよく見かけるようになったし…なんかやすっぽい印象しかのこらないんですが。

■「ペ・ヨンジュンと結婚したら、あんたの苗字、『ペ』ですから! 残念っ!」というネタを作ったのは波田陽区だが(もっとも「韓国は夫婦別姓ですから、残念っ!」という返歌が各方面から送られてる)、これに便乗して、おやじたちを中心にペ・ヨンジュンを「ペ」と呼ぼうという「反乱」が進行中である。この記事でも意図的に「ペ・ヨンジュン」を「ペ」と連呼している…さてさて、「ヨン様フィーバー」を沈静化することができるだろうか。

■まぁ、放っておいても、そのうち消えていくと思うけどね。「ヨン様」が日本で荒稼ぎしてるのを見て、2匹目のドジョウを狙いにきてるけど、そんなに甘いもんじゃないっしょ。


【追記】韓国俳優に対する狂気のさた (ゲンダイ11/29)
 25日にペが来日してからのメディアは常軌を逸している。成田に集まった報道陣は異例の500人。とくにひどかったのがテレビカメラ16台、スタッフ100人を動員したTBSだ。夕方の情報番組では成田から都心に向かうペの車をヘリコプターで追跡して生中継まで行う異常さだった。
 また、カメラ11台と報道陣25人を送り込んだフジテレビはソウルの空港からペをマークして、ファーストクラスでくつろぐペの機内での姿を独占映像として夕方のニュースで放送。NHKもニュース番組のトップで取り上げるなど、テレビはペ一色でバカ騒ぎした。
 この狂乱状態は週末も続いた。ペが宿泊している都内のホテルニューオータニ周辺にはオバハンの行列ができ、26日には例の事件でケガ人も出た。一緒になって騒いだメディアは大問題だ。
 この気が狂った騒ぎは海外のメディアには異様に映ったようで、狂奔するメディアの様子は世界中に配信された。なぜ日本のメディアは、こんなニヤけた気色悪い韓国の俳優をここまで持ち上げ、揚げ句に世界中に恥までさらすのか。これは国辱的な行為ではないか。
「中高年のオバハンに狙いを定め、視聴率を稼ごうとしているメディアの浅ましさには怒りを覚えるね。あんな汚い連中をあおるだけあおって商売にしているのは愚行としかいいようがない。今回の恥知らずな騒ぎはメディアの責任が大きいし、庶民生活を直撃している深刻な問題をそっちのけにしている点は犯罪的だと思う」(放送ジャーナリストの伊勢暁史氏)
 メディア批判ってのは簡単だ。だけども、「ジャーナリスト」ならば「なぜ視聴率が稼げるか?」を考えるべきじゃないか?

2004年11月28日日曜日

血液型番組

■<血液型番組>「性格決めつけ」視聴者から抗議相次ぐ(毎日新聞)
 血液型による性格判断を扱うテレビ番組が、今春から増えている。特定の血液型を「いい加減な性格の持ち主」「二重人格」などと決めつける内容が目立ち、NHKと民放が設立した第三者機関「放送倫理・番組向上機構(BPO)」には、視聴者から「子供が血液型でいじめを受けた」「一方的な決め付けで不快」などの抗議が4月以降、50件以上寄せられた。このためBPOの青少年委員会は番組内容などを検討し、「科学的根拠があるかのような体裁で問題がある」などと判断、近く民放各社に対し、番組制作にあたり慎重な対応を、と要望する。
 へぇ…不寛容な社会ですねぇ。

■こんなのは血液型占いとか星座占いみたいなもんで、てきとーに聞き流してりゃいいじゃん。それが不快で耐えられないのであれば、チャンネルを変えたり、テレビを消せばいいわけで。

■幼稚園児を使って「実験」したりとか、科学を装ってるから悪質なのかな。

■「見なきゃいい」って言われたらおしまいだから、「差別を助長する」ってのを引っ張り出して、理論武装するのかな。「子供がいじめにあった」と言ってしまえば、製作者としては謝るしかないもんね。でもさ、子供なんて、ささいなことがいじめにつながるわけで、これが「血液型」じゃなくっても、世の中にはいくらでもいじめの要因は転がってるって。

 立命館大の佐藤達哉助教授(社会心理学)によると、血液型性格判断は80年代にブームになった。学者らが「統計上の違いはわずか。科学的には何も実証されていない」などと批判し、沈静化したが、再び雑誌などが取り上げ「大衆の常識のように定着してしまった」という。
 血液型番組の差別・偏見を告発するサイトを9月に開設した岡山大の長谷川芳典教授(心理学)は「ほとんどの番組は、いい加減なデータでレッテル張りをしている。血液型という生まれつきのもので他人を判断することは不当だ」と批判している。
 こんなのをいちいち信じ込んでる奴がいるとすれば、私はそっちの「知性」を問題視したくなるけども。こんなもん一種のお遊びであって、それに基づき差別するバカがいるとしたら、それはそっちを批判すべきだと思うけど?


【追記】
 てきとーにあしらってた粘着クンが久々にお出ましになった。しばらくの間、出没しないので、追い払ったと安堵していたが、やっとのことで他人の「伝聞」を見つけたらしく、喜び勇んでやってきたらしい。失笑というか、滑稽というか … 一生やっててくださいよ。
 私は「血液型番組」そのものを肯定しているわけじゃないんだからねぇ。こんなとこで鬱積をはらしてないで、差別主義者に直接ぶつけたらどうだろうか。ってか、見つけたんなら、お前がそいつらに、さっさと抗議しろ(笑)。これ、次の宿題だから、持ち前の粘着力でもって、必ずやっておいてね。
 それとも、相手にされないから、ネット上でストレス解消しているのかな?いずれにせよ、暇人は相手にしない…ってのが私のファイナルアンサー。


2004年11月27日土曜日

オランダ:宗教対立激化

■オランダ宗教対立激化 移民抱える周辺国に波紋(産経新聞)
 オランダでイスラム教社会の女性差別を告発した映画の監督がイスラム教徒に殺害されたのを機に、キリスト教徒の国民とイスラム教徒移民が「暴力の応酬」を繰り広げる事態に発展している。平穏な世俗社会が一転して“宗教対立”の波に洗われだしたことへの懸念は、多数のイスラム教徒移民を抱える他の欧州各国にも広がりつつある。
 「ひまわり」などの名作で知られる印象派の巨匠、フィンセント・ファン・ゴッホの遠縁に当たる映画監督のテオ・ファン・ゴッホ氏が、アムステルダム市内の公園近くで銃撃されて殺害されたのは今月二日だった。犯人は警官と銃撃戦の末に逮捕され、オランダとモロッコの二重国籍を持つムハンマド・ブイリエ容疑者(26)と判明した。
 ブイリエ容疑者は、ゴッホ氏が短編映画、「服従」でイスラム教社会の女性差別を告発したことに反発、殺害に及んだとされる。同容疑者は映画製作に協力しイスラム教を強硬に批判する下院議員の襲撃を計画したメモも持っていたという。
 あぁ、嫌なニュースだ。イスラムに対する不信感が広がらなければいいけど。

  これらイスラム教徒移民たちは雇用や就学の機会が十分に与えられないまま、手厚い福祉政策の恩恵にだけは浴してきた。オランダ語も満足に話せず、現地社会に同化できない者も少なくなく、過激派の温床になり得る状況に置かれてきた。
 西欧はおしなべて宗教などに関する差別を懸念して多文化主義と寛容の精神に基づいて移民を受け入れる傾向が強く、同様の事情はどの国にも大なり小なり存在する。
 一方で、キリスト教徒国民の間には、自国社会に溶け込めないイスラム教徒移民への反発や不満が内在し続けている。
 イスラム教過激派の凶行を引き金に、キリスト教徒国民が突然、不寛容に転じて暴走したオランダの現状は、欧州の移民政策のツケの一端を示しているようにみえる。
 「移民政策のツケ」と産経に言われると、あぁこれが日本にも適用されそうだなと思うし、今以上に欧州で極右政党が台頭してくるんじゃないかと危惧もする。

■でも結局、不公正なシステムへの不満だったりするんだよな。アメリカが推し進めるグローバリズムとテロリズムの関係と同じだ。


イラク:モハマド君

■「平和な日本、うれしい」 モハマド君が静岡で会見(共同通信)
 負傷した左目の治療のため再来日したイラク人少年モハマド君(10)が26日、滞在先の静岡県沼津市のホテルで記者会見し、「平和な日本に戻ることができ、本当にうれしい。早く日本の友だちに会いたい」と話した。
 ファルージャの自宅は現地の戦闘で崩壊し、命懸けで隣国ヨルダンに脱出したという。約半年前の初来日の時よりもやつれた様子だったが、「早く目を治して日本語を勉強したい」と笑顔を見せた。
 会見には、モハマド君の治療に尽力し、イラクで武装勢力に襲撃され死亡した橋田信介さんの妻幸子さん(51)も出席。幸子さんは「バンコクで再会して抱き締めたら、やせて笑顔も少なくなっていた。早く本来の笑顔を取り戻してほしい」と話した。
 前に来日した時、日本人へのリップサービスを父親にさせられてる感があったけど、今回はどうだろうか。日本語を勉強したい…それが本心であればいいのだけれど、あまり日本に気を使わなくてもいいよ。

■一人のイラク人少年を見る日本人に、アメリカのイラク攻撃を支持した後ろめたさは少しでも残っているか?


2004年11月26日金曜日

細木数子:映画タイトル改名

■細木数子にあやかってタイトル変えちゃった(スポーツ報知)
 人気占い師の細木数子(66)にタイトル変更をアドバイスされていた映画「ゴーストネゴシエイター」が「ゴーストシャウト」に“改名”することが25日、東京・渋谷東武ホテルで発表された。映画の公開は12月18日で、この時期でのタイトル変更は前代未聞。細木さんの忠告を受け、製作委員会は協議を重ねた結果、変更を決断した。

 主演の女優・滝沢沙織(23)と南野陽子(37)はこの日、既に完成している宣伝用ポスターの上に「お告げにより改名しました」というシールを張った。今後はポスターやチラシの刷り直し、本編やCMなどのタイトル変更などの作業が急ピッチで進められる。約1000万円もの新たな経費が必要となるが、関係者は細木さんの“御利益”に期待している。
 アホらし。単なる話題作りだろ。売れる見込みもなさそうだし、1千万を広告費として使ったって話。まぁ、改名してどれくらいよくなるか見物だよね。そういえば「モンキッキ」はその後どーよ?

■いつまでこの説教おばちゃんの快進撃は続くんだろうね。まだ視聴者は飽きないのかな。ってか、何が楽しくて彼女を見るんだろ?


コメント機能

■そのうち書き直しますが、とりあえず…コメントルール改正のお知らせ。

■やっと重い腰をあげて、コメント制御のプラグインを導入しました。不具合などありましたらお知らせください。

■これまではログインしていただいた方に限って、コメント機能を開放してきましたが、ゲストの方でもコメントできるようにしました。ただし、コメントが掲載されるのは私の承認を得た後で…という制約を設けさせてもらいます。

■だから、コメントを投稿したのに、反映されないからって、何回も投稿しないでね。コメントはきちんと受理されているはずですから。

■これは、不適切なコメントを弾くためですけども、となると、問題になるのは、どんなコメントを「不適切」とするのか? 

■これは非常に主観的なものでして…

・無礼者。不快な思いをさせるようなコメント。
・根拠のない批判(中傷)、建設的な議論が望めないと判断される内容のもの。読むに値しないような内容のもの。
・「私もそう思います」「がんばってください」といったコメント…第三者に見せる価値はないと思うので。
・誤字脱字報告…これ自体は歓迎ですが、指摘されたらこっそりと直します。
・記事と関連性がないコメント。コメントスパム、マルチポスト、宣伝。

■昔の記事へのコメントはハードルを上げたい。「いまさら蒸し返されても」と思わせる賞味期限切れのものを上げられても困るので。

■でも、できればログインして欲しいものです。ログインする場合…トップページの左上にフォームがありますから、そっからどうぞ。

■ログインしようにも、アカウントがない場合は、新規登録から発行してください。パスワードは記入されたメールアドレスに送られるから、間違いのないようにお願いします。

■あっ、ログインは「担保」のようなもんでして、絶対に掲載を保証するわけではありません。まぁ、よっぽどひどいものじゃない限り削除するつもりはありませんけども。

■なお、いただいたコメントを意味が変わらない範囲内で修正する場合があります。たとえば、誤字・脱字や不必要な改行は編集することがあります。

■なお、私に個人的なメッセージがある場合は、お便りからどうぞ。


2004年11月25日木曜日

紅白歌合戦:SMAP辞退

■大晦日恒例、下品な歌番組が出場者を発表したらしい…まぁ、赤白どっちが勝ったと同じく、どうでもいいことなんですが。

■<紅白歌合戦>出場歌手発表 紅白各28組、初出場は12組(毎日新聞)
 NHKでは、紅白が不祥事の舞台になったことから今回、選考の透明性を高めようと、事前に「出場してほしい歌手」世論調査の結果を公表したが、その上位計30組の中では▽SMAP▽サザンオールスターズ▽Mr・Children▽宇多田ヒカル▽柴咲コウ▽松田聖子――の6組が出場を辞退した。
 ちっとも透明性は高まってない。例年どおりのキャスティングじゃないか。

■ついにSMAPにも見捨てられたか。今後、これは大きな意味をもってくるかもしれないな。SMAPが出演拒否ってことで、ますます紅白の「権威」は失墜していくことだろう。なんか紅白を出場してるのがダサいって感じすらでてくる。若者向けに出てくるのは、軽い歌手ばかりになりつつあるし。

 初出場は計12組。来年の大河ドラマ「義経」に出演する上戸彩、松平健の2人や、韓流ブームを反映して、ドラマ「冬のソナタ」の主題歌を歌うRyu、「美しき日々」にも出演したイ・ジョンヒョンも。他に世論調査でも上位の6人組ラップ・グループ「ORANGE RANGE」、松浦亜弥、後藤真希、安倍なつみのユニット「後浦なつみ」ら。加護亜依と辻希美のユニット「W(ダブルユー)」も初出場だが、「モーニング娘。」と一緒に歌う。
 まぁ、NHK関連の人らが出るのはしょうがないだろうけどさぁ、若者の紅白離れに歯止めがかかる様子もないね。別に魅力あるメンツがそろってるわけでもないし、普段から別の歌番組で見る機会があるし…希少価値がないよね。

■紅白は中高年向けの番組に特化した方がいいんじゃないかな。民放がどれも若者向けだから。それとも、家族みんなで見ることに紅白の存在意義があるのか。

 舞台で歌う「マツケンサンバ2」が話題となっている松平は、「テレビでは歌ったことがないが、大河ドラマ代表ということで、見ているみなさんに元気をあげたい」と抱負を語った。
 もうね、あのバカメークでノリノリで踊られたら、こっちとしては「バカだなぁ」と笑うしかないんですよ。


2004年11月24日水曜日

「日本語力」低下

■「日本語力」低下 4年制私大、国立さえ… 「留学生以下」お寒い大学生(産経新聞)
 大学生の「日本語力」が低下し、中学生レベルの国語力しかない学生が国立大で6%、四年制私立大で20%、短大では35%にのぼることが独立行政法人「メディア教育開発センター」(千葉市)の小野博教授(コミュニケーション科学)らの調査で分かった。「憂える」の意味を「喜ぶ」と思いこんでいる学生が多いなど、外国人留学生より劣る実態で、授業に支障が出るケースもあるという。同教授は「入学後の日本語のリメディアル(やり直し)教育が必要」と指摘する。
 調査は十六年度に入学した三十三大学・短大の学生約一万三千人を対象に、中一から高三相当の問題を盛り込んだテストを行い、十四年度に中高生に実施したテスト結果と照らし合わせてレベルを判定した。
 その結果、中学生レベルと判定された学生は、五年前に行われた調査と比較して、国立大が0・3%から6%、私立大が6・8%から20%、短大が18・7%から35%と、数年間で大きく増加していることが分かった。
 こうなると「中学生レベル」の設定自体を見なおさないとね。義務教育段階ですでに国語の能力は低下している気がするのだが。

 国語力が低下した原因として、小野教授は「少子化のため、自己推薦など試験が必要ない入学や全員入学・定員割れが増加したことが日本語力の低下を招いている」とし、「入学後の早い時期に授業が理解できる高校生レベルまで、日本語力を伸ばすことが必要」とし、リメディアル教育の必要性を提言。
 リメディアル教育では、今年行われたテストで千二百人中二百七十人が中学生レベルと判定された埼玉県の大学が三カ月間、週に一度、ひらがな文を漢字かな交じり文に直したり、四つの単文を並べかえて文章にする訓練を行った。その結果、一部のテストで平均点が65点から96点になるなど短期間の訓練で、理解力が大きく伸びることが確認された。
 大学ですることなのか、それは。それとも、教育過程が伸びただけと解釈しておくべきなのか。それならば、留年とかさせた方がいいんじゃないか。


【追記】産経抄が早速取り上げました…(11/25)
 ▼これはもう「日本語は乱れている」「敬語が正しく使えない」などという段階ではない。「ら抜き言葉」の蔓延(まんえん)を嘆いている場合でもない。はたまた外来語の氾濫(はんらん)をうんぬんする状況でもなさそうである。
 ▼日本語ができない日本人が生まれてきた事態、とでもいったほうがよい。最近、新聞を読まない大学生が多いということを聞いて、困ったことだと思っていた。しかし正しくいえば、新聞が読めない大学生、より正しくいえば新聞の漢字もわからない大学生が増えたということだろう。
 ▼何もかも“ゆとり教育”の責任にするつもりはないが、間違いだらけの教育施策と日本語力の崩壊の関連も調べてみる必要がある。またパソコンや携帯電話の急速な普及は、言語文化の伝統喪失にかかわりありや。あわせて検討してみなくてはならない。
 ▼死んだコラムニストの山本夏彦は滅びゆく日本語を愛惜して、よく西洋の思想家の言葉を引用した。「私たちは、ある国に住むのではない。ある国語に住むのだ。祖国とは、国語だ」と。その国語がわからないとは、住むべき祖国を失った人間が増えているということか。
 やはり国家と結びつくみたいですね。

北野たけしVSおすぎ

■たけし、“宿敵”おすぎ!?をメッタ斬り!(日刊スポーツ)
 ビートたけし(57)が映画評論家斬り! たけしは23日、東京・有楽町で開催中の国際映画祭「東京フィルメックス」のシンポジウムに出席。日本の映画評論家の話題になると「何が『私はこの映画を見るために生まれてきた』だ」などと、映画の宣伝に出演している評論家を痛烈に批判した。シンポジウムでは名前を出さなかったが、おすぎ(59)とみられる。
��略)
 しかし、話題が「日本の映画評論家」に移ったとたん、一気にボルテージが上がった。「日本の映画評論家ほどバカヤローはいないよ。恥さらしなやつもいる」。「宣伝として金もらって、それで映画評論家だって言っているおかしいのもいる」。さらに批判は止まらず「何が『私は、この映画を見るために生まれてきた』だよ、まったく。それじゃ、それまでお前は一体何を見てきたんだって」。 たけしは具体的な名前を出さなかったが、おすぎとみられる。おすぎは、たけしの監督デビュー作「その男、凶暴につき」(89年)を酷評し、その後の監督作品も厳しく批評してきた。監督たけしにとっては“宿敵”ともいえる存在だ。
 我が意を得たり…って感じですかね。そのとおり。評論家がカネ握らされちゃぁおしまいです。

■そういえば…「それでも、小泉純一郎を支持します」なんて本を出す評論家もいたけども、評論家やジャーナリストとしては致命傷だよね。

■ちなみに、たけしとおすぎの誕生日は同じ1月18日だそうです。


中国:対日意識調査

日本に親しみ感じない54% 中国国民の意識調査(共同通信)
 中国の政府系シンクタンク、社会科学院日本研究所が23日に発表した中国国民の対日意識調査結果によると、「日本に親しみを感じる」は6%なのに対し、「感じない」が54%と2年前に比べて約10ポイント上昇、対日感情が一段と冷え込んでいることが分かった。
 また、日本の首相の靖国神社参拝については、42%が「どのような状況でも認められない」と答えたが、「侵略を謝罪すれば可能」が19%、「戦犯を分祀すれば可能」も17%あった。

 「親しみを感じない」理由では、「中国を侵略した」が26%、「侵略の歴史を反省していない」が62%で、合わせて9割近くを占めた。「親しみを感じる」理由としては「日本の経済発展」が31%、「中日友好交流の歴史」が25%と多かった。

 日中関係の今後については、「曲折を経ながら発展する」が33%で最も多かったが、「現状維持」が25%、「後退する」も20%あった。
 はっきし言って、中国人が納得するような「謝罪」「反省」など不可能…タカ派がいる限り。言論の自由を奪えば可能かもよ?それでもやる?

■だが、靖国神社や教科書検定に関しては、首相のさじ加減でなんとかなる。とりあえず、侵略肯定の象徴施設と化している靖国神社について、首相は「英断」できないか。まぁ、「○○に屈しない」ことが信条の小泉さんだから、それも無理な話か。来年も靖国参拝すんでしょうねぇ。


運転中携帯ハンズフリー

■運転中のハンズフリー、実は危険 携帯使用で実験(朝日新聞)
 ハンズフリー装置を使っても、運転中の通話はやっぱり危険―運転中の携帯電話使用はハンズフリー装置を使っても注意力が散漫になることは避けられず、事故の危険性は電話機を直接手にした時と同じく高いという実験結果を、大同工業大(名古屋市)の鈴木桂輔助教授(制御工学)がまとめた。「装置を使っても、心理的な負担から十分周りを見ることができない」と鈴木助教授は指摘している。
 仕事だからしょうがないだろうけどさ…バカですか?

■別に「ハンズフリー装置」を使わなくても、同乗者と会話するってのでもいいじゃん。私は企業の回し者ではないけどさ、これってハンズフリー装置に対する不買運動でしょ?

■そもそも、携帯固有の問題として生ずるのは、着信時の対応だと思うのですが…
 実験は運転シミュレーターを操作しながら、無作為に点灯させるライトが光ったらハンドルのボタンを押すという内容。(1)携帯電話を直接持って通話(2)ハンズフリー器具を使って通話(3)通話しない――の3通りについて男女24人の平均時間を割り出した。

 最も反応が遅い外側のライトへの反応時間は、通話していないときが約1.8秒、電話機を持って通話した時が4秒超。ハンズフリー装置でも3秒を超えた。

 鈴木助教授によると、人間の気持ちには一定の容量があり、運転中はその負担で容量が小さくなる。電話による通話が加わるとさらに容量が減り、注意力が減ってしまうという。
 三つの実験に何で「同乗者と会話する」がないわけ?ハンズフリーが危険だからやめましょう…ってんなら、運転する場合は耳栓をつけて喋ってはいけないって規則を作るべきだ。

■この調査に「音楽を聞きながら熱唱する」とか「鼻をほじりながらの運転」とか「お尻をかきながら運転」を加えたらどうか。それでも、ご丁寧に「鼻をほじりながらの運転は大変危険ですから、やめましょう」って指導するつもり?


アントニオ猪木「ハッスル下品」

■猪木が小川批判「ハッスルは下品だ!」(日刊スポーツ)
 新日本のオーナー・アントニオ猪木(61)が22日、愛弟子小川直也(36)のハッスルを批判した。ロサンゼルスの自宅に戻る前に成田空港で、13日大阪ドーム大会に参戦したハッスルのプロレススタイルとポーズに対して「プロレスを侮辱している」とばっさり斬り捨てた。
 まぁ、これ自体、パフォーマンスかもしれないが。

 大阪ドーム大会では、一時は関係が冷えていた小川を2年半ぶりに新日本のリングに上げた。当初は「オレもハッスルしようかな」と小川を認める発言もした。だが、実際に目の前で見たことで、考えは180度変わった。「ハッスルを引きずっていると、地に落ちる。勢いある時に変化をしないと。流行は長続きするものではない」と最後まで愛弟子に苦言を呈していた。
 なんだそりゃ。自身の「ダァー!」はどうなんだ? マヌケで下品という点では、「ダァー!」も「ハッスル!」も似たようなもんじゃないか。「流行は長続きしない」ってのは自身の体験談をもとに言ってるの? それとも、小川に対する単なる嫉妬?


中国外交:靖国神社

■社説をぺたぺた…

■朝日新聞/社説「小泉・胡会談――靖国問題を動かそう」
 言い換えれば、靖国問題を打開できれば、少なくとも当面の日中関係にそう心配はないという現実が見えたと言っていいだろう。ならば日中両国は、靖国問題をどうしたらいいかを、いよいよ本気になって考えるべき時ではなかろうか。
 むろん簡単ではない。胡主席は来年が戦後60周年の「敏感な年だ」と述べて、中国国内の反日的な空気を軽んじないよう、くぎを刺した。一方、日本では、首相の参拝を支持する世論が支持しない世論と並ぶ。「中国からとやかく言われたくはない」という反発もある。
 私たちは、首相の参拝に反対だ。戦没者への思いは思いとして、靖国は戦前の軍国主義の精神的な支柱だった。東京裁判でA級戦犯とされた人々を合祀してもいる。中国側の参拝批判もこの点に絞られている。つらい歴史にもけじめをつけてこそ、尊敬される国になれる。

 だが、中国にも考えてもらいたい。98年に当時の江沢民主席が来日した時、歴史問題での謝罪を繰り返し求め、日本側の不快感を買った。靖国に限らず、中国は「歴史カード」を使って日本を責め続けるのではないか。そんな思いを日本国民に持たせることは好ましくない。
 そろそろ妥協点を探る必要性に気づいてもらいたいな。A級戦犯の分祀する、とか、第三の追悼施設を設置する、とか。

■ただ、靖国が終わっても、教科書問題がくるでしょ。タカ派の妄言も出てくるし。これは日本人が歴史をどう捉えるかって問題ではあるものの、中国が「歴史カード」を使ってくる以上、日中の友好は進むことはないだろう。

■毎日新聞/社説「小泉外交 首脳相互訪問につなげたい」
 中国国民の反日感情の高まりを軽視できないという国内向けポーズの側面もあってのことだろう。さらに、昨年秋、インドネシアで温家宝・中国首相と会談した小泉首相が年明け早々に靖国神社を参拝したことでメンツをつぶされた格好となった中国側が不快感を増幅させたことも一因とみられる。

 中国側の態度硬化の理由はともかく、問題は直球を投げ込まれた小泉首相がどう対応するかだ。靖国問題は両国の歴史、文化にかかわる根の深い問題で解決は容易ではない。しかし、意見の対立があるからこそ、両国の政治指導者同士の対話が一層必要になってくる。
 そらそうだけども。それだけで解決することじゃぁないよね。お互いにナショナリストをどうするかって問題じゃない? あと、中国政府は中国における「反日」についてどうお考えだろうか?

■産経新聞/社説「日中首脳会談 胡主席の『旧思考』に失望」
 チリでのAPEC首脳会議を機に約一年ぶりに開かれた日中首脳会談は、中国の胡錦濤国家主席が九月に中央軍事委主席を江沢民氏から引き継ぎ、党、国家、軍の三権を握った後初めてであり、日中関係について「新思考」を見せるかが注目された。しかし小泉純一郎首相に靖国神社参拝中止を迫るなど、歴史問題で「旧思考」を克服できず、江沢民時代に逆行したかのような印象さえ与えた。残念というほかない。

 首相の靖国参拝を理由に中国側が首脳の相互訪問を拒否してから約三年になる。当時の江沢民国家主席は、歴史問題を日中間の最大障害に掲げ、教科書問題などで内政干渉を重ねてきたが、靖国参拝問題で一段と反日姿勢を強めた結果が首脳交流の中止という、およそ非理性的な決定だった。

 小泉首相は靖国神社参拝について、戦没者の哀悼と不戦の誓いの「信条」と説明した。そのために最もふさわしい「終戦記念日」の参拝は中国側の圧力で果たせず、「年一度」を辛うじて維持している。「人民の感情を傷つけた」との中国の理不尽な圧力は、日本国民の反発を募らせた。首相は圧力にこれ以上後退すべきではない。

 胡錦濤主席は対日関係を「最重要」と述べ、協力促進を希望したが、それには「歴史問題は避けられない」とし、首相に靖国参拝中止を要求したのは賛成できない。本来、歴史問題はそれぞれの内政であって、他国が干渉すべきではない。
 やや失笑。だって、靖国神社に固執することが、私にとっては「旧思考」そのものだもの。

■「歴史問題に固執せず、国家利益を最優先して日中協力を推進すべし」ってのが「新思考」ならば、中国も日本も「旧思考」だよねぇ…なるほど、日中関係がうまくいかないわけだ。

■日本の保守派にとっても、「旧思考」で中国を煽ることは大切だ。そうやって、自己のアイデンティティを確立しているわけだから。

■読売新聞/社説[日中首脳会談]「政治交流の停滞は中国に主因」
 日中関係の正常な発展を阻害しているのは、中国の「内政干渉」ではないか。
��略)
 古代以来の歴代王朝や、近くは文化大革命などの位置付けに至るまで、共産党独裁下の現代中国ほど歴史認識、歴史上の人物の評価が目まぐるしく変わる国は珍しい。他国に「歴史を鑑に」などという“資格”があるのかどうか。

 日中首脳の相互訪問は、二〇〇一年十月の首相の訪中以後、靖国参拝を理由に中国側が拒否している。

 だが、いわゆるA級戦犯合祀が公になった一九七九年以降も、大平、鈴木両首相らの参拝に中国はまったく抗議しなかった。首脳交流も続いていた。小泉首相の参拝を問題視し、対日外交カードに使うのは政治的ご都合主義ではないか。
 あれ?ご都合主義でやるのが外交じゃないの? で、その国家に、対日外交カードを貢いでいるのはどこのお馬鹿さんか、ということも明記していただきたい。


■日経新聞/社説「日中は首脳の相互訪問再開に努力を」
 中国は靖国神社に戦争責任を裁かれたA級戦犯が合祀されていることを問題にしている。このもとでの首相の参拝は「日本が戦争を通じて中国国民に重大な損害を与えた責任を痛感し、深く反省する」とした国交正常化時の共同声明に反する、との主張だ。

 対して小泉首相は「心ならずも戦場に赴いた人々に哀悼の誠をささげるために参拝している」などと従来の説明を繰り返した。A級戦犯問題が最大の対立点だが、首相は「死者はすべて神としてまつるのが日本の伝統」として、中国の分祀要求も退けている。

 端的に言えば、この一点の対立が日中関係を大きく左右する状況となっている。両国間には領土・領海や東シナ海のガス田開発、台湾問題などの懸案もある。仮に首脳の対話が途絶えれば、影響ははかりしれない。双方が知恵を出し合い、お互いのメンツの立つ形で問題解決に全力をあげる時だ。
 懸案が多いだけに両国の首脳が対話すべきなんですがね。靖国でどちらも意地を張っている。


2004年11月23日火曜日

ヨン様の肉体写真はCG処理

■日本でも話題になった「ヨン様」の肉体美…あれCG加工されたものなんですってよ…

■ヨン様、衝撃の告白「肉体改造写真はCG処理」(朝鮮日報)
 ヨン様こと俳優のペ・ヨンジュンが、写真集『THE IMAGE VOL.ONE』に収録された一部写真をCG(コンピューターグラフィック)処理したことを告白した。

 今月19日、ソウル市内の龍山(ヨンサン)CGVで行われた青龍映画賞の手形モニュメントイベントに出席したペ・ヨンジュンは、スポーツ朝鮮との単独インタビューで「腹部の筋肉がとても鮮やかに写っているが、CG処理したのでは?」という質問に「実はCG処理を施した部分がある」と衝撃の告白をした。

 ペ・ヨンジュンは「腹筋が割れている部分はありのままの姿」としながら、「脂肪があまりにも落ちすぎて全身の筋が目立ったのでCG処理した」と話した。 徹底したダイエットとウェートトレーニングで一時は体脂肪が2%まで減ったというペ・ヨンジュンは筋が浮き出てしまったという。実際に写真撮影をしたが、浮き出た筋が目立つために仕方なくCG処理をしたという説明だ。
 「ヨン様」のどこがいいのか、私にはわかりかねるが、この写真集は日本でも好評らしい…いやはや。こういう嘘つきヨン様も素敵ってこと?CGを使ってでも、見栄をはるところに親しみを感じるって?


アラファト毒殺説

■8割が毒殺説信じる=アラファト氏の死因−パレスチナ(時事通信)
 パレスチナ人の8割がアラファト前自治政府議長は自然死したのではなく、毒殺されたと信じている−。パレスチナの大学が21日公表した世論調査でこんな結果が明らかになった。

 パレスチナを含め、アラブ諸国ではイスラエルなどによる毒殺説がまことしやかに流れており、自治政府がアラファト氏の死因を発表していないこともうわさが沈静化しない理由の1つとなっている。

 アラファト氏のおいに当たるアルキドワ国連代表が21日、治療記録を病院から受け取るためパリ入り。しかし、アラファト氏のスーハ夫人側は、フランスの個人情報保護法を盾に、アルキドワ氏への記録受け渡しを拒否する構えを見せており、死因を発表して事態を収拾させたい自治政府の計画にも影響を与えそうだ。
 死亡直後から流れていたけども…一部の過激派が言ってんのかなぁ…なんて思っていたが、8割ですか。それだけ不信感が強いってことかな。

■で、またしてもスーハ夫人が登場ですよ。彼女は一体、なにがお望みなの?




2004年11月22日月曜日

横田めぐみ:遺骨鑑定

「めぐみさん」特定困難か 遺骨の状態悪く、鑑定難航 (共同通信)
 第3回日朝実務者協議を終えた政府代表団が、北朝鮮が提供した拉致被害者の安否に関する物証を持ち帰ってから22日で1週間、関係機関が分析・鑑定を進めている。最大の焦点は北朝鮮が横田めぐみさん=失跡当時(13)=のものと説明する「遺骨」だが、火葬されている上、量が少なく、個人特定が可能なDNA鑑定は困難な状態。警察当局はDNA以外の技術も使って鑑定を進める方針で、結論が出るまでには時間がかかりそうだ。

 警察当局は既にめぐみさんのへその緒などを鑑定しており、遺骨からDNAが検出できれば、対照して真偽を判断できるが、遺骨が高温で長時間焼かれたものだと細胞が壊れ、検出は不能。DNA以外でも骨盤が残っていれば性別、関節部分の減り方などから年齢を推定することは可能だが、個人の特定はできないという。
 ま、横田めぐみ さんは生きているってことだろう。「夫」の奇行ってんじゃぁ、説明がつかないよね。


橋本大二郎or松尾徹人

■多選批判で橋本氏けん制 高知知事選で武部氏 (共同通信)
 自民党の武部勤、公明党の冬柴鉄三両幹事長は21日、前職の橋本大二郎氏(57)の辞職に伴う高知県の出直し知事選(28日投開票)に出馬している元高知市長、松尾徹人氏(57)=自民、社民推薦、公明支持=の応援のため、そろって高知市を訪れた。

 市中心部のデパート前でマイクを握った武部幹事長は、5選を目指す橋本氏の多選を批判。

 冬柴幹事長は旧自治省出身の松尾氏について「地方自治の専門家。今の総務省の局長たちはみんな松尾氏の後輩で、中央に太いパイプを持っている」と持ち上げた。別行動の松尾氏は、同県野市町などで国際政治学者の舛添要一参院議員と街頭演説した。
 居直り多選知事と自治省知事か。なかなか難しい選択だな。争点も明確じゃないし。

■で、舛添はいつまで「国際政治学者」なわけ?ま、名乗るのは自由かもしれないが。


2004年11月21日日曜日

鳥取大学「ビンラディン」逮捕

ビンラーディン名でネットに爆破予告、大学1年生逮捕(読売新聞)
 インターネットの掲示板に、国際テロ組織アル・カーイダの指導者ウサマ・ビンラーディンを名乗って東京タワーなどの爆破予告の書き込みをしたとして、警視庁愛宕署は20日、鳥取県倉吉市、鳥取大学1年の男子学生(19)を威力業務妨害の疑いで逮捕した。同署は悪質ないたずらとみて調べている。

 調べによると、男子学生は9月9日午前5時ごろ、インターネット上の掲示板「2ちゃんねる」に、「私はテロリストのウサマ・ビンラーディンだ。9月11日、都内の多くの場所で巨大な爆弾を爆発させる。それは東京タワー、霞が関、秋葉原だ」と英文で書き込み、東京タワーを運営する日本電波塔(東京都港区)に、警備員を増やさせるなどして業務を妨害した疑い。
 笑った。書き込んだのもバカだけどさ、こんな奴をいちいち捕まえるのもバカらしいよね。そもそも、2chで爆破予告するわけないし、「秋葉原」が出てきてる時点でネタだってわかるでしょ。

■警視庁のホームページに匿名の届けがあり、東京タワーは警備員を1週間増員するなど警戒態勢をとった…らしいですよ。やれやれ、2chを見てた奴が面白がって通報したんだろうけど、こんなんで増員するのもマヌケだよな。

■でも、この「鳥取ビンラディン」もびびっただろうな。「いや、ネタですって」と今ごろ泣き付いているのかも…ま、容赦なく警察は「マジレス」したわけだけども。自宅のパソコンからやったってんだから、こんな騒動になるとは思ってなかっただろうしねぇ。

■で、これが「鳥取ビンラディン」の書きこみらしい
24 名前:Usama Bin Laden:04/09/09 04:59

Hello Japanese civillian. I am Usama Bin Laden, a most wise terorist. I'll explode so big boms in Tokyo in many places, such as Tokyo-Tower, Kasumigaseki and Akihabara in "911" Because of helping America, We all began to hesitate Japanese and want to kill all Japanese. I carry out what I planned and many people will be dead since Jap's a lots of sin. Good-bye foolish people. Never see you again !
 こんな高校英作文でよく警察が動いたもんだと改めて驚く。初っ端からスペルミスしてるし。「We all began to hesitate Japanese」ってのがひどく難解だ。「hesitate」に関して、2つ間違いをおかしているのでは…それとも、私が知らない用法が存在するのか。

■しかも、メールアドレスが「laden_911@alkaida.co.kr」ですよ。「kr」て、なぜ韓国ドメインなんだよ…ま、そのあたりが2ちゃんねらーっぽいし、「ネタですよ」と強調したかったのかもしれないが。あと「alkaida」て。Googleで検索したら、「もしかして: al qaeda」と言われる辱めを受けます。

■でも、こんなしょーもないことで逮捕されちゃうんだからなぁ。警察もいたずらだとわかっていたが、見せしめに逮捕したのかな。ま、冗談が言えない時代なのですよ。


2004年11月20日土曜日

植草一秀と般若心経

■色即是空…植草被告、取り調べで般若心経唱える(サンスポ)
 色即是空、空即是色…。“手鏡のぞき”で都迷惑防止条例違反の罪に問われた人気エコノミストで元早大大学院教授、植草一秀被告(43)の第7回公判が19日、東京地裁で開かれ、同被告がお経を唱えていたことが明らかになった。

 この日は検察側が植草被告に質問。「(逮捕後の)検察の取り調べの際、(取り調べ場所の)地下で般若心経を唱えていたそうですが」と切り出すと、同被告は「私としては悲惨な状況にあったので、心の安定をはかるために詠みました」と話した。
 もうなんだろうね…ネタを提供しているとしか思えないんですが。もはや絶望的な状況だから、仏にすがるしかないのかな。

【関連】
植草一秀


忠犬特区

構造改革特区アイデア募集に「忠犬特区」など286件(朝日新聞)
 政府は19日、地域限定で規制を緩和する「構造改革特区」のアイデア募集で、人里に現れるクマを追い払う犬の放し飼いを認める「忠犬特区」など、286件の提案があったと発表した。募集は6回目。提案者のうち企業や個人の割合が自治体を上回ったほか、中学生の応募もあり、関心の高まりをうかがわせた。
 「忠犬特区」って…保守派の巣窟かと思ったよ。

■特に読売新聞なんかは、アメリカばかりじゃなく、政府やナベツネにも忠実だから、さぞかし優遇されるんだろうな…と変な想像をしていたが、どうやら違う模様…

 長野県などが提案した「忠犬特区」は、人に危害を加えないよう訓練した犬に限り、環境省が告示で「すべきではない」と規定する放し飼いを認め、クマ被害の防止を目指す。
 クマを追い返すために存在する「忠犬」。ま、どっちにしろ悲しい存在。


石原裕次郎人気

■「弟」23・6%、衰えぬ裕次郎人気を証明(日刊スポーツ)
 故石原裕次郎さんの生涯を描いたテレビ朝日開局45周年記念スペシャルドラマ「弟」(5夜連続)の17日放送の第1夜が23・6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と高視聴率を記録したことが18日、分かった。同時間帯ではトップ。今年の同局の番組でも、アジア杯サッカー「日本対中国」(8月)32・4%に次ぐ2位で、ドラマではトップだった。好発進に、同局では、社長の発案で同日の社員食堂の昼・夕食が無料となり、終日行列ができた。
 「第1夜の視聴率は23・6%です」。裕次郎夫人の石原まき子さんは18日朝、石原プロの小林正彦専務から電話で報告を受けた。16日の試写で何度もハンカチで涙をぬぐったまき子さんは「高視聴率だったことを聞き大変喜んでおります。早速、裕次郎さんに報告いたしました。見ていただいた大勢の裕次郎ファンの皆さまには感謝申し上げます。あと4夜ですが、ぜひご覧ください」とコメントした。
 へぇ…そんなもんか。宣伝にも力を入れてたしね。

■ま、石原慎太郎にしてみれば、歴史を美化することなんて容易いことだ。さぞかし美しい話に仕上がっているんでしょう。

■で、「弟」を踏み台に、ますます石原慎太郎は大きな顔ができるってくるわけだな。テレ朝はなんと罪深いことをしてくれたんだ。

■それにしても、「石原裕次郎」ってのが私にはよくわからない。美空ひばり とかもそうだけど、いつまで回顧してりゃ気がすむんだい?

■書く機会を逸してきたがここに残しとこ…ちょっと前(11月8日)に、『報道ステーション』で石原慎太郎が出ていたが、あれはひどかったな。古舘伊知郎が「田原総一郎を意識してんのか?」って感じで石原に噛み付いて(これがまたひどく頓珍漢な質問をするんだ)、古館・石原の醜い罵り合いになった。これ自体も笑えたが、最後のオチはもっと笑った。古館…「都知事辞めて国政にチャレンジすべき」「総理になってください」だもん。もうずっこけたね。そうやって、相手を持ち上げるとこまで「プチ田原」かよ。


「弟」視聴率119.2%…5夜合計“公約”果たす (夕刊フジ 11/22)
 俳優の故石原裕次郎さんの生涯を描いた兄石原慎太郎さん原作の5夜連続テレビ朝日スペシャルドラマ「弟」が21日放送の最終話で視聴率28.0%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録。5夜の合計視聴率は119.2%となり、同局が目標とした「5夜で100%」をクリア。死後17年を経てなお裕次郎人気を見せつけた。
 「弟」の視聴率は17日の初回から23.6、20.8、21.1、25.7、28.0%。19日は日本テレビ放送の宮崎アニメ「もののけ姫」(23.3%)に2.2ポイント敗れたが、5夜平均24.2%、全話を通しての瞬間最高視聴率は最終話の裕次郎さんの臨終シーンで33.1%をたたき出した。

田中康夫

■田中知事の敗訴が確定 「泰阜村への登録違法」(共同通信)
 長野県泰阜村に住民票を移した田中康夫知事を村の選挙人名簿に登録したことの適否が争われた訴訟で、最高裁第一小法廷(横尾和子裁判長)は19日までに、知事の上告を棄却する決定をした。「村に生活の本拠はなく登録は違法」とした6月の長野地裁判決が確定した。
��略)
 地裁判決は、登録に必要な「住所」を「生活の本拠である実体を備えているかで決めるべきだ」と指摘。移転から登録基準日の3月までの158日のうち、村での滞在は7日、宿泊も4日しかなく「生活の中心が移転したとは認められない」と5人の請求を認めた。
 そりゃそうだろ。生活の基盤が泰阜村にないのは明白。田中康夫も意地になって、言い張りつづけたけど、結局、パフォーマンスのツケが回ってきましたね。ってか、田中知事はきちんと長野で仕事してるのか?「改革やってます」と言う口だけはずいぶん忙しそうだけども。


浅野史郎「新潟中越地震のようだ」

■「まるで中越地震のよう」 球場工事で浅野宮城県知事(共同通信)
 宮城県の浅野史郎知事は19日、内野席などの取り壊しが進む県営宮城球場(仙台市)の工事状況を見て「新潟(県)中越地震のようだ」などと述べた。
 県営宮城球場は楽天イーグルスの本拠地に決まっており、来季に向け客席拡張などのための改修工事を進めている。すでに内野席の大部分を取り壊し土砂がむき出しの状態となっている。
 19日は工事の安全祈願祭が開かれ、浅野知事や三木谷浩史オーナーが出席していた。
 浅野知事は「私も球場に慣れ親しんできたが、新潟中越地震のようだ。取り壊しが早い。」と球場の様子を被災地に例えた。
 やや呆れる。なにも取り壊しの早さを地震に例えなくてもいいじゃないっすか。


2004年11月19日金曜日

京大ミスコン

■主催側断念で京大のミスコン中止 反対学生と24時間論議の末(京都新聞)
 京都大の学園祭「11月祭」で計画された初の「ミス&ミスター京大コンテスト」をめぐり学内が混乱していた問題で、京大でのイベント中止が17日決まった。主催側と反対する学生たちは4日間、延べ24時間にわたって議論した結果、主催側が開催を断念した。
 主催側は「全員納得のいく企画が実現すれば最良だが、それは時間的に不可能。話し合いが平行線のまま開催するのは11月祭のあり方として望ましくない」としている。
 1、2年生有志による実行委が21日に予定していた企画に対し、反対する学生たちはスポンサー介入による商業主義化やジェンダー(社会的性差)、性的少数者への差別助長といった問題を指摘して自粛を要求。意見が対立し、10日から11月祭全学実行委などで話し合いを続けてきた。
 主催側は「イベント名に既婚未婚を区別しないミズを使う」など内容を一部変更、反対する学生もファッションショーなどの代替企画を提案したりと歩み寄りを見せた。17日夜の協議では、反対側の学生が「一緒に新しいことをやろう」と呼びかける一幕もあった。しかし、主催側は、両者の企画内容に差があり、一部スポンサーが協賛を取りやめたため中止を表明した。
 率直に言って「かたいこと言うなよ」だが、啓蒙というか、問題提起の方法としてはありなのかな。ちなみに、私が在学してる某国立大では、普通に行われているようですが。これは恥じるべきなのか、それとも…

■反対派の企画内容ってのが興味あるな。商業主義でなく、ジェンダー(社会的性差)・性的少数者への差別助長もない「ファッションショー」だって?それを成立させようとした場合、すごく滑稽なものを想像してしまうのだが。

■<大学祭>華やかミスコン…もめる大学も(毎日新聞,11月12日)
 かつては大学内の学生団体がジェンダー(社会的性差)の観点からコンテストを問題視したことが多かったが、最近ではミスターコンテストも盛んになってきた。
 コンテストに洋服メーカーや旅行会社などが協賛するのも近頃の大学祭の特徴だ。コンテスト出場者が着用するウェディングドレスなどの衣装の提供や、旅行会社がミスに選ばれた学生を無料招待、体験記をホームページに掲載することも。
 一方、伝統的にミスコン批判が強い京都大学では、今年初めてミスコンが開催されようとしている。今月21日に予定されている「ミス&ミスター京大コンテスト」は、同大学の「第46回11月祭」で1、2年生の有志が企画した。
 これに対してミスコン開催に反対する学生らによる「ミス&ミスター京大コンテストを考える全学会議」が組織され、性の商品化、スポンサー介入による商業主義などを問題視して中止を申し入れている。
 

■誰かに賞を与える行為自体が、差別から発生する。ミスコンへの嫌悪感の土壌には、(もちろん、当人はそれを否定するだろうが)自分のルックスに対するコンプレックスが深層心理にあるのかもよ?「ブサイクを差別しないで!」とはさすがに言えないから、無意識のうちに「性の商品化」「商業主義」で粉飾してたりして。


Sleipnir開発停止?

■「Sleipnir」「PictBear」の作者のパソコンが盗難に遭い開発中止に!?(impress Watch)
 Webブラウザー「Sleipnir」やペイントソフト「PictBear」、マウスジェスチャーソフト「Browser Assistant」などの作者として知られるYasuyuki Kashiwagi氏が16日に盗難に遭い、ソースコードの入ったパソコンが失われたとのこと。バックアップ用のパソコンも併せて盗まれてしまったため、このまま同氏のソフトが開発中止になる可能性もあるという。
  な、なんですってぇ〜。って、これに反応するのは少数なんでしょうけども。

■Sleipnir …かなり気に入ってたんだけど。乗り換えた方がいいのかなぁ。タブプラウザであることは絶対条件だ。


2004年11月18日木曜日

田代まさし&そのまんま東

■インテリ文化人を気取るそのまんま東のイヤ味 (日刊ゲンダイ)
 先週末に行われた田代まさしの初公判。覚醒剤取締法違反などの罪に問われた田代の裁判を傍聴しようと東京地裁に現れた東は、集まった取材陣を前に「今日は法学の授業だったんですが、この裁判を見た方が勉強になると思って来ました。再犯を繰り返す男の顔が見たかった」と発言したのだが、これには取材陣の間から「何様のつもりだ」の声が上がった。

 東は、00年社会人入試で早稲田大学第二文学部に入学。今春卒業すると早大政経学部に再入学した。最近、著書「芸人学生」(実業之日本社)を出版。受験勉強や仕事と両立させながらの大学生活をつづっている。

「東はここ数年、文化人気取りの言動が目立っている。でも、彼は98年に16歳のイメクラ嬢との淫行で騒動を起こし5カ月の謹慎をした身。復帰した直後に、後輩タレントに暴行事件を起こし2度目の謹慎生活に追い込まれている。そんな東が、ノコノコ傍聴に現れて、“再犯を繰り返す男の顔が見たい”なんてよく言えますよ。自分が引き起こした事件をどこまで反省してるか疑問です」(芸能リポーター)
 ゲンダイのことだから、「また学歴コンプレックス記事か?」と思ったが、実に的確なツッコミ。

■「再犯を繰り返す男の顔が見たかった」ってのはすごいな。「てめーの顔を見ろ!」だが、そんなことはすっかり忘れて、田代を見下し愚弄している。これも「早大生」のなせる業?

■ってかね、顔を見ることが勉強になるはずもない。それとも、早稲田の授業ってその程度ってこと?

■結局、田代まさし に便乗しつつ、「インテリタレント」としての宣伝活動だろう。アホ丸出し。こんなのが自身の地位向上につながるのだろか?

「早稲田に入ったことで、自分が偉くなったと勘違いしちゃった。お笑い番組に出ても、自分が芸人だということを忘れて文化人ぽい発言をしたがるし、ギャグを言えば笑えないものばかり。担当者もあきれかえってますよ」(テレビ関係者)
 それはむしろ逆で、そのまんま東は芸人として危機感を感じてたからこそ、「インテリ」路線に向かったんじゃないか? 芸人としてはつまらないうえに、「淫行」という重い十字架まで背負うことになった。だから、「早稲田」という翼を手にして(世間の学歴信仰を利用しつつね)、危機脱出をはかったんでしょう。学業に専心するってのは禊(みそぎ)の意味もあったし。ま、それがまんまと成功したわけだが。


読売新聞:外国人参政権

■衆院の「政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会」(倫選特委)で、公明党が提出している「永住外国人に対する地方参政権付与法案」の趣旨説明と質疑が行われた件について。

■読売新聞/社説[外国人参政権]「法案も審議も筋が通らない」
 一九九五年の最高裁判決は、「憲法一五条の公務員を選定・罷免する権利は、日本国籍を持つ『日本国民』にある」と明示している。憲法九三条の地方公共団体の首長、議員を選出する「住民」も「日本国民」である。地方自治法などの関連法の規定も同様だ。

 この判決は、憲法をはじめ、地方自治法などの選挙権に関する規定は、いずれも、外国人に選挙権を保障したものではない、と明言している。 公明党が、地方参政権付与の根拠とするのは、判決の傍論だ。「永住外国人への参政権付与は憲法上禁止されておらず国の立法政策にかかわる問題」とした“見解”だ。本論と明らかに矛盾する。 法的拘束力もない傍論に基づいて地方参政権付与を主張するのは、法理を無視するものだ。
��略)
 自民党は、憲法違反とする党内の反対論が強く、共同提案をしなかったが、公明党への配慮から、審議は容認した、という。民主党も、根強い反対論がある一方で賛成論もあり、審議には応じた。 だが、「違憲」の法案の審議を容認したこと自体、筋が通らない。
 憲法改正しようって言ってる新聞が、憲法を盾にとってもねぇ…。憲法違反になることは審議しない、ってんならあなた方が熱心にやってることはどうなの?

■で、この憲法違反ってのを長々と続けて…
 考えるべきは、地方参政権付与は国家の基本にかかわるということだ。 公明党の付与法案は、条例の制定・改廃、首長や教育委員会委員などの解職請求権も認めている。
 日本に敵対する国の国籍を持つ永住外国人が選挙権を通じて、有事の際の自治体と国との協力関係を定める条例の制定・改廃に影響力を行使すれば、日本の安全が損なわれる恐れがある。教育委員への解職請求権の行使は、地域の教育のあり方、内容を左右しかねない。
 国の姿を歪める恐れのある法案は、本来、自主的に取り下げるのが筋だ。
 外国人を異質な存在と見なし、敵意・脅威を煽る…いかにも排他的な保守派。

■「日本に敵対する国の国籍を持つ永住外国人」ってのが、おもしろい。「三国人」を見たら敵と思え…ってか。「教育委員への解職請求権」ってのは、あきらかに東京都を意識してるしね。


参考までに…
公明党・創価学会:外国人参政権問題

自民党憲法調査会:憲法改正草案

■自民党憲法調査会(保岡興治会長)が、憲法改正草案大綱の素案をまとめ、同日の憲法改正案起草委員会に提示した…らしいですよ。

■自民が憲法改正素案 「自衛軍」設置、女性天皇は容認(朝日新聞)
 安全保障に関する規定では、「個別的、集団的自衛権を行使するための必要最小限の戦力を保持する組織として、自衛軍を設置する」とし、現行の憲法解釈では認められていない集団的自衛権行使の容認に踏み込んだ。また、自衛軍の任務として、「国際貢献のための活動」を明記、海外での武力行使を伴う活動にも道を開いた。

 一方で、武力行使を伴う活動を行う場合、原則として事前の国会承認を義務づけるなど、一定の歯止めをかける規定も整備。「国民の責務」として「国家の独立と安全を守る責務」を挙げたが、徴兵制は否定している。非核3原則も憲法に盛り込むとした。
 「国際貢献」ねぇ…この言葉によって、いよいよ「自衛」が意味をなさなくなるわけだ。「国民の責務」…これを根拠に、奇妙な法律ができるんでしょうねぇ。

 天皇については「元首」としての位置づけを明確化。「皇位は世襲で男女を問わず皇統に属する者が継承する」として、女性天皇を容認した。「日の丸」を国旗、「君が代」を国歌とすることも「総則」に盛り込む。

 基本的人権に関しては、「新しい権利」を追加するとして、具体的には(1)名誉権(2)プライバシー権(3)肖像権(4)知る権利(5)犯罪被害者の権利、を挙げた。青少年を保護するため、「出版及び映像に関する規制を法律で定める」との規定も創設する。

 国会は二院制を維持するが、衆院の優越性を強化する。地方自治では新たに道州制を導入し、自治体を道州、市町村、自治区(仮称)に分ける。


■で、すばやいリアクション…

��ニュース分析>「経済ほどに軍事も大国に」(中央日報)
「経済大国に見合った強大国になろう」と主張してきた保守右翼勢力の考えがほとんど反映された。 自民党改憲案がそのまま確定した場合、世界で国防費が2番目に多い日本が、本格的に軍事強大国として登場することを意味する。 このため、近代史で日本の侵略に途方もない苦痛を受けた韓国や中国は憂慮するしかない。また、日本の軍事力増強は中国を刺激し、北東アジアの軍備競争を加速させる可能性もある。 韓国としては非常に厳しい状況となる。



中央日報/社説「軍事大国を指向する日本の改憲案」(11/17)
われわれは、日本が経済力に見合った軍事力を保有し、自国の防衛に責任を負うという、いわゆる「普通国家化」論理には反対しない。 しかし自衛隊を軍隊に昇格させると同時に、集団的自衛権を認め、国際平和のための武力使用を可能にした条項については、深刻な憂慮を表明するしかない。 国際貢献というあいまいな条項と集団的自衛権の行使を認める文句は、結局、日本軍の地域軍としての役割拡大を念頭に置いているからだ。
日本自衛隊のこうした役割変更および拡大は、東アジア地域の情勢が険悪になった場合、むしろ地域情勢の悪化を招く可能性が高い。 強大国が向き合う東アジア地域は、領域内勢力間の葛藤要因が常に存在するだけでなく、将来、米中間の競争が本格化した場合、最高の緊張地域になることも考えられる。 こうした状況で日本の軍事大国化は、周辺の緊張をいっそう高めることになる。 この地域にはまだ領域内の葛藤を調整、協議して緩和させる多者安保協議体も用意されていない。
歴史的にも日本は帝国主義の経験を持っている。 日本はこれまで、自国によって莫大な物的・心理的被害を受けた東アジア地域民に対し、本当の謝罪や和解をしてこなかった。 むしろ過去を歪曲、ねつ造するように行動してきた。 こうした点で、われわれは日本の改憲を不安な目で見守るしかない。 日本は軍事大国化に進むよりも、経済力を通して地域平和に寄与することに外交の力点を置き、周辺国の憂慮を払拭するのが正しい道だ。

■産経新聞/社説「自民改憲原案 妥当な日本の『国柄』明記」」(11/19)
 自民案は九条改正では「戦争放棄」を残すものの、「自衛軍」設置と集団的自衛権の行使を明記した。国際貢献のための海外での武力行使も容認する一方、「必要かつ最小限の範囲内で行わなければならない」と、「制限された自衛権」を明確にした。
 戦後日本が目をそむけてきた平和をつくる軍事力の役割を正当に評価したものだ。イラク派遣自衛隊が「軍隊」としての位置付けがないため、警察権の範囲でしか対応できない武器使用などの問題点は是正されよう。
 「制限された自衛権」は、民主党が六月にまとめた「憲法提言中間報告」で打ち出した「最大限に抑制的な武力行使」と相通じており、共通の基盤を構築しようとの努力もうかがえる。
 「基本的な考え方」では「新憲法をわが国の歴史や伝統などを踏まえた価値観(国柄)を体現するもの」と定義した。天皇については「元首」と位置付けして、国旗・国歌も明記した。
 日本の国柄は、現行憲法にはうかがえなかっただけに妥当である。憲法改正手続きの緩和も支持したい。
 ただ生煮えの部分も少なくない。
 第二章の「象徴天皇制」では「皇位は、世襲のものであって、男女を問わずに皇統に属する者がこれを継承する」と、女性天皇を容認した。
 自民党内では、女性天皇は「皇統に属する男系男子」の継承を定めた皇室典範を改定して認めるべきだとの意見が多い。憲法に明記することなのかどうか、議論をもっと深める必要がある。

2004年11月17日水曜日

国務長官:パウエル→ライス

■パウエル米国務長官が辞任へ 後任にライス補佐官と報道(朝日新聞)
 米主要メディアは15日、ホワイトハウス高官の情報として、辞意を表明したパウエル国務長官の後任に、ブッシュ大統領が国家安全保障担当のコンドリーザ・ライス大統領補佐官(50)を選んだと一斉に報じた。16日にも正式に発表される見通し。ライス補佐官の後任には、スティーブン・ハドリー副補佐官が昇格するとしている。
 ま、そう言われてきたし、サプライズではないけど。で、ますます世界はネオコンの意向に右往左往するのか。


ウンコテロリスト

■品のないネタですが、ご勘弁を…

■ウンコテロリスト御用…車からポイ捨て200回(夕刊フジ)
 ストレス発散に「大便ポイ捨て」−。運転中の車内から汚物を投げ捨てたとして、佐賀署は16日までに、道交法違反(道路における禁止行為)容疑で佐賀市の自営業の男(67)を摘発した。

 男は昨年10月ごろから仕事に向かう途中に約200回の投げ捨てを行っていた。通行者や車が自分の大便を踏んで困った顔をするのを見てストレスを解消していたという。

 佐賀署の調べに対し、男は「見つかってよかった。見つからないとずっとやっていた」と安心した様子だったという。汚物は自宅で準備。捨てられた汚物は近所の住民らが清掃していた。
 あまりのバカバカしさに笑った。なにせ、67才のおじいちゃんがウンコを投げているのだった…しかも200回も。「見つかってよかった。見つからないとずっとやっていた」ってんだから、もはやウンコ投げ中毒である。

■そんなことよりも「ウンコテロリスト」て。テロリストってのは、それなりの理念に沿って活動していると思うのだが、この「テロリスト」はどうか。ま、200回も投げ続けたのならば、そこに理念を感じないわけでもないが、こんなバカ者と一緒にされて、他のテロリストも困惑するばかりだ。

■根気よくウンコを投げ続けるには、それなりの理由があるはずなのだが、この「テロリスト」はストレス解消のためにやってたってんだから、事態はより深刻である。彼は自分で自分のウンコを新聞紙に包んで、下準備をしている。それ自体がすでに罰ゲームだ。にもかかわらず、それが彼にとってはストレス解消になるらしく、ウンコを新聞紙に200回も包み続けた…う〜ん、人生いろいろである。


■佐賀市民フン慨!!大便テロ男正体(夕刊フジ11/20)
 男は数年前から、同居する94歳の痴呆症の母親を介護していた。経営する書店も規模が小さく、営業不振が続いていたのだ。
 調べに対し、男は「介護と仕事で疲れていた。車が大便を踏んだり、通行人が迷惑がったりするのを見てストレスを発散していた」と供述しているという。
 だが、理由がどうであれ、フン害を被った方はたまったものではない。県から道路管理を委託されている舗装会社に勤める男性(47)は、怒り心頭だ。
 「今月初旬から数回、捨てられた大便を処理した。まさか人間の糞が落ちているとは思ってないからびっくりした。本当に腹が立つよ」
 県道路課によると、大便に驚いたドライバーが急ハンドルを切り、危うく事故になりそうになったケースもあるというのだから、これはもうシャレにならない。男は5万円以下の罰金になるが、道路沿いの電機店の女性従業員(32)は「もっと罰を重くしてもいいのでは」と憤る。
 当の本人は「見つかってよかった。でなければ、ずっとやっていた」とホッしているという。今回の摘発で“テロ終結”になればいいのだが…。
 フン害に憤慨…そう言って欲しいのか?

2004年11月16日火曜日

日朝実務者協議

■<日朝実務者協議>家族会メンバーは北朝鮮へ憤り(毎日新聞)
 北朝鮮によって横田めぐみさん(行方不明時13歳)が拉致されてからちょうど27年たった15日、北朝鮮側がめぐみさんの「遺骨」とする骨が日本に持ち帰られた。拉致被害者の「生存」を示す証拠は一つもない。日朝実務者協議は今回も家族らに失望をもたらした。「だまされない」「落胆した」。家族らは口々に北朝鮮への強い憤りを表した。

 遺骨鑑定待ち…横田夫妻、かわいそすぎ。遺骨が偽物であることを願うばかりだけども、そこまで北朝鮮はバカなのか。

弟拓也さん(36)も「北朝鮮側が提供した情報は、横田めぐみばかりに集中している。運動のシンボルを一本釣りし、うその情報で納得させようとしている。落胆した」と強い口調で話した。
 確かに、横田めぐみさんで納得させれば、拉致問題は終わると思っているのだろう。

■「夫」とされる人物も謎だらけだよな。写真撮影や頭髪の採取も拒否したってんだから、不信感は募るばかりだ。

■朝日新聞/社説 日朝協議―「遺骨」のやり切れなさ
 北朝鮮が日朝関係の打開をいかに望んでも、拉致問題でさらに誠実な姿勢を見せなければ難しい。対北制裁論も勢いづきかねない。それを避けられるかどうかは、なお北朝鮮次第だ。
 つまり、そういうこと。でも圧力を背景にした交渉ってのも、北朝鮮に見透かされている感があるんだけど。これぐらい情報を出せば、とりあえず制裁はない…ってね。持久戦でこの件をうやむやにしようって魂胆がみえみえだ。で、勢いづく人々…

■読売新聞/社説「やはり考えるべき『北』への制裁」
 政府は北朝鮮の説明や資料を徹底的に精査し、問題点を厳しく追及しなければならない。納得できる説明がなければ、経済制裁をいつでも発動できる態勢を整え“圧力”を強めることも必要だ。
��略)
 北朝鮮が、形の上で柔軟な姿勢を見せたのは、時間稼ぎや制裁の動きに対する牽制、さらには食糧支援を早く引き出す狙いもあるのだろう。

 日本国内では、北朝鮮に対する制裁発動への動きが強まっている。外務省内でも、制裁措置を取る場合の具体策を検討し、自民党の拉致問題対策本部は五段階の制裁実施案をまとめている。

 人道名目の二十五万トンの食糧支援のうち、実施が決まっていない半分についても凍結論が強い。拉致問題に何の実質的進展もない現状では、無論、実施できるはずがない。

 米国では先に、拉致問題について、拉致被害者の安否情報の開示や帰国の実現がなければ、経済支援は行わない、とする北朝鮮人権法が成立した。国連人権委員会が作成中の、北朝鮮の人権問題に関する初の特別報告では、拉致問題も対象になる見通しだ。
 核・ミサイルは無論、拉致問題は、今や国際社会が重大な関心を抱く問題である。米国も、ブッシュ大統領再選で、北朝鮮への圧力をさらに強めるだろう。北朝鮮は自らを窮地に追い込んでいる。


■産経新聞/社説「日朝協議 徹底した真相究明を望む」
 先の通常国会で、改正外為法と特定船舶入港禁止法が成立した。今回、北の対応に変化が見られたのは、米大統領選で北を悪の枢軸とみなす共和党のブッシュ大統領が再選されたことに加え、この経済制裁二法が圧力として働いたからだとみられる。
 さらに、拉致事件の真相を徹底究明するため、引き続きこれらの経済制裁を背景にして北朝鮮に圧力をかけていく必要がある。
 ブッシュ様のおかげだから、私たちも見習いましょう…ってこと。


2004年11月15日月曜日

紀宮&黒田慶樹・結婚

■紀宮さんが結婚するらしい。ほんと、おめでとうございます…というのが感想。でも…これから到来するであろう「皇室マンセー」に先んじて、遺憾の意を表明しておきます。

■紀宮さまと黒田さん、メールで愛育む 秋篠宮さまが仲介(朝日新聞)
「あんな思慮深い女性は初めてです」。紀宮(のりのみや)さま(35)と婚約が内定した東京都職員黒田慶樹(よしき)さん(39)は、久しぶりに再会した時の印象をそう語っていた。黒田さんは、10年以上前から結婚相手として名前が挙がっていた。頻繁には会えない環境の中で、電子メールや秋篠宮さまに託した手紙などで互いの思いを育ててきた。
 ほら、出てきましたよ。メールというのが現代っぽくて親しみを感じる…とかコメントしろってか。

■「ザ・ワイド」(日本テレビ)とか、すごく熱心にやるんだろうなぁ。で、マッチョ草野仁おかかえのコメンテーターたちが、しょーもないコメントをするんでしょう。

■「さわやか交際」が話題になるのは結構だけども、正直に言えよって感じだよなぁ。ここからは失言になるけども(笑)、紀宮さんが結婚できないだろうって世間では決め付けてたし(だから「めでたい!」「黒田さん、よくぞ結婚してくれた!」って気持ちもあんのか?)、黒田さんってのが結婚できなかった(しなかった?)のも、あの顔やしぐさを見て「何となくわかるわぁ」とか勝手に言ってるんですけどね。

■でも、メディアによれば、黒田さんってのが、すっげー「人格者」なんだな。「よくそんな男性を周囲の女は放っておいたなぁ…」とか皮肉の一つや二つ聞こえてきそうなもの。

■ま、「晩婚化についてどう思うか?」「意中の人はいるか?」などなど「早く結婚しろよ」圧力をさんざんマスコミに圧力かけられて、紀宮さんには同情するけどね。

■偶然にも、今年の流行語大賞に「負け犬/負け犬の遠吠え」(酒井順子によれば、30代以上・未婚・子ナシは「負け犬」だそうな)がノミネートされた。紀宮さんへの配慮からボツになるだろうと予想したけど(嘘)、これで受賞にむけてハードルはなくなったわけだ。

 これまで候補者は何人も浮かんだ。しかし、「これまでは宮さまがどうしても胸に飛び込みたいとまで気持ちを動かされるには至らなかった」と、ある関係者は振り返る。
 すげー。候補者は何人もいたんだって…紀宮さんが拒絶してたんですってよ。さすが、宮家の「負け犬」は毛並みが違うね。


■朝日新聞/社説「婚約内定―紀宮さま、おめでとう」
 紀宮さまと黒田さんはともに30代での婚約となるが、いまでは珍しいことではない。むしろ時代の流れを感じる人が多いのではないか。

 紀宮さまは結婚について「私なりの足並みで、また私なりの形を探していけたらと思っています」「長い将来にかかわる事柄ですので、事を急ぐだけでなく大切に考えたい」と語ったことがある。
 でも今朝、某テレビで、これで晩婚化・未婚化に好影響を与えるとか言ってて、私は呆れたばかりだけどね。

■産経新聞/社説「紀宮さま婚約へ 皇室への理解深める機に」
 しかし、紀宮さまは黒田さんと新しい家庭を築くことを決断され、両陛下も快く送り出されることになった。このことは、ややもすると家庭というものを軽視しがちな現代日本の風潮の中で、さわやかな決断として国民の目に映ることだろう。

 紀宮さまは、日本の伝統文化がいわば凝縮されている皇室で育たれた。その良き理解者であることは、記者会見でのお言葉のはしばしにも表れていた。ご結婚後は、そうした伝統を大切にした素晴らしいご家庭を作っていただきたい。

 また皇族を離れて、一般社会に入られることで、さまざまな機会をとらえて国民と皇室との橋渡しの役目を果たされることを期待したい。

 そうしたことで、このところ何かと薄れがちな国民の皇室に対する理解が再び深まるものと確信する。
 そうかぁ?この「皇室マンセー」を見てると、私から皇室の存在が離れていくばかりなのだが。

■ついで言っておくと、産経的な「日本の伝統文化」を大切にしたら、ますます理解しがたい存在になると思いますよ。ま、それはそれでいいことかもしれないが。


セクハラタウン

■<セクハラ>ホークスタウン幹部も立件へ 福岡県警(毎日新聞)
 無理やり女性社員の体を触ったとして、強制わいせつ容疑で逮捕されたホークスタウン前社長、高塚猛容疑者(57)の部下だった同社幹部が、同様にセクシュアル・ハラスメント(性的嫌がらせ)を繰り返していたとして、福岡県警は同容疑で立件する方針を固めた。また、高塚容疑者を拘置満期の15日にも、別の女性社員への強制わいせつ容疑で再逮捕するとみられる。上層部にまん延したわいせつ行為を許してきた同社の企業倫理が、厳しく問われそうだ。
 そりゃ「セクハラ魔王」の高塚猛がいるくらいだもんな。魔王による「抱擁力」のご指導もあったのでしょう。

■これがライブドアに対する尋問前に発覚していれば、また一つ皮肉が言えたのにね。


2004年11月14日日曜日

2004年流行語大賞「たかが選手」

■04流行語はプロ野球関連語がズラリ…来月1日発表(サンケイスポーツ)
 1年間の世相を反映し、強いインパクトを残した言葉に贈られる「2004 ユーキャン流行語大賞」の事務局は12日、第1次審査を通過した60語を発表。「たかが選手」「新規参入」など球界再編問題を反映したプロ野球関連語が10語もノミネートした。この60語から大賞が選ばれるが、12月1日の授賞・発表式には、アノ発言のご本人が壇上で…なんてこともあり得る?!
 つまり「たかが選手」でナベツネが出てくるか…ってこと。

■にしても、プロ野球関連で「たかが選手」ほどインパクトの強いものはなかったんじゃないかな。世間では、これで選手会支持に傾いた感があるし。

■もし選ばれなかったら、審査員を疑いたくなるよ。とりあえず、大本命ですね。ま、渡辺恒雄のご登場は無理だろうから、「たかが選手」と呼ばれた張本人である古田敦也の登場でしょうね。選ばれた時の読売新聞の報道が何よりも楽しみ。

■流行語大賞にノミネートされた60語
アカゴジラ人格の否定ニンニン
アキバ系新規参入ハッスル!ハッスル!
あと20年かけて金だね新庄節ハルウララ
あらすじ本人生いろいろ豚丼
栄光への架け橋セカチュー(世界の中心で○○○)冬ソナ
栄養費セレブフルタ!(古田コール)
駅ナカ総額表示暴君ハバネロ
OK牧場空弁骨なし魚
オレ流たかが選手真逆(マギャク)
改革の本丸・疑惑の本丸田村亮子でも金、谷亮子でも金マグロ一筋
韓流ダメ出し負け犬/負け犬の遠吠え
気合いだー!中2階マツケンサンバ
○○斬り!中年の星未納3兄弟
黒酢チョー気持ちいいメイド・コスプレ
蹴りたい○○○って言うじゃない萌え
さぁー!電車男よーく考えよーお金は大事だよー
サプライズ鳥インフルエンザヨン様/ジウ姫
産業再生機構入り長嶋ジャパンライブドア
残念!!なでしこジャパン連続真夏日記録
自己責任ニート(NEET)私の人生の中では
金メダル以上のメダル


■トップ10に入りそうなものを予想してみた。毎年、「なぜこんなのが?」ってのが入ってるから、難しいだが。あと、けっこう受賞者が重要視されたりするんだよね。

・たかが選手
→やっぱこれがないとね。読売に気を使って「フルタ!(古田コール)」ってのもありだけども。とにかく古田を出したいってのがあるんじゃないかな。

・人生いろいろ
→私が選考委員ならば確実に入れますね。選挙の敗因になったし、政治関連のは選ばれるしね。小泉首相の粗雑な答弁の象徴として…ま、いいかげんな答弁という意味では、「非戦闘地域」でもいいんだがね。

・ハッスル!ハッスル!
→10位以内には必ず入る。小川直也が出てきて、会場で「ハッスル!」。

・ライブドア
→堀江社長が出てくれば、絵になるでしょ。今年、もっとも話題を振りまいた人でもあるし。企業名よりも「ほりえもん」とかの方がベターなんでしょうけども。「新規参入」で楽天の三木谷社長が出てくる可能性よりは高い。

・自己責任
→ぜひ、入れて欲しい。これを利用して自らの責任を放棄したいいかげんな政府を心に刻んでおくためにも。

・マツケンサンバ
→軽いノリで出てきそうだよな。バカ丸出しでさ。

・ヨン様/ジウ姫
→「ジウ姫」はいらんだろ。「ヨン様」は韓流ブームを象徴する語として重要。ただの「韓流」じゃぁ味気ないっしょ。「冬ソナ」もちょっとね。でも、誰が受賞者として登場させるかって問題もあるな。「冬のソナタ」関連でNHKのプロデューサーあたりか。

・チョー気持ちいい
→北島康介は多忙ですから、萩原舞さんが代理として出席します。

・栄光への架け橋(もしくは五輪関連)
→北島におされて、五輪関連は激戦だけども、私ならこれかな。ライバルとしては…谷亮子、福原愛、浜口京子&アニマル浜口(むしろこっちかな…「気合だ〜」、よく聞きましたもん)、山本博(アーチェリー,「中年オヤジ」ね)あたりか。皮肉を込めて「長嶋ジャパン」ってのもありありだが。「なでしこジャパン」「マグロ一筋」(柔道・泉浩の父親が着ていたTシャツ)はゼロ。

・未納3兄弟
→「行政上のミス」と認定された菅直人が出てきて、健在ぶりをアピール。お遍路さんで来るのが吉。

■次点
・ニート
→今後も多用されるであろう、この言葉。今年がその始まりでしょう。その時に受賞者になるのは、たぶん『ニート』(幻冬舎)の著者でもある玄田有史

・「って言うじゃない」「○○斬り!」「残念!!」
→今年がピークの波田陽区…芸能枠で1つぐらい取るかも。で、流行語大賞斬り。「だっちゅーの」のパイレーツ、「なんでだろう〜」のテツandトモ…このあたりを使いつつ、「切腹!」(自虐ネタ)ね。


■この時期に思うのは、他にもなかったっけ…ってことですよ。私的流行語大賞ってのを残しておきたいのだが、ネタ不足でできない。出た段階でチェックしておかないと…と毎年思うんだけどもね。なんかいいのありましたっけ?

・あっ、「エビジョンイル」ってのがあるな。
・ニート関連で「働いたら負けかなと思っている」ってのもアリだな。
・あっ、「史上最強打線」を忘れてた(笑)。


南京大虐殺

■産経抄
 漫画家・本宮ひろ志さん(57)が「週刊ヤングジャンプ」に連載した『国が燃える』のことは前に小欄で書いた。一口にいうと、例の“南京大虐殺”についてめちゃくちゃな漫画である。その同誌が十一日発売号で「読者の皆様へ」とするおわびを載せた。

 ▼それによると「参考資料の選択、検証に慎重さを欠いた」といい、三カ所、二十一ページ分の削除・修正をしている。南京事件についてもそうだったが、戦犯として処刑された方々の遺族がいま裁判で係争中の「百人斬り競争」も、あたかも歴史の真実のように描いていた。

 ▼これでもかこれでもかとばかり日本人の誇りと名誉を傷つけたこの漫画に対し、たくさんの読者から抗議が集英社編集部に殺到したという。ともかく抗議の成果が実ったのはまこと喜ばしい。歴史をゆがめる自虐作品は、そのつどきちんと訂正させるべきだろう。

 ▼くしくも時を同じくして、海の向こうから中国系米国人アイリス・チャンさん(36)の訃報(ふほう)が届いた。自殺だという。これまた事実を曲げた悪名高いベストセラー『ザ・レイプ・オブ・南京』の著者で一児の母だ。

 ▼同書には約三十枚の虐殺関連写真なるものが収録されていた。しかし検証した秦郁彦氏によると、そのなかには南京と関連のない場所や時期のものや、中国の官憲が匪賊(ひぞく)を処刑した生クビ写真まで南京虐殺の犠牲者として掲載していた(『現代史の対決』文藝春秋)。

 ▼その“惨憺(さんたん)たる歴史書”を書いた女性ジャーナリストは、なぜ自分で自分の頭を撃たなければならなかったか。彼女の意図的な反日の筆により、いわれなき汚名を着せられた元日本兵の多くはすでに故人となった。彼らの憤怒の声が聞こえた、というのはむろん小欄の空耳だが…。




��取材日記>日本、南京虐殺も歪曲?(中央日報)
漫画週刊誌『ヤングジャンプ』に現代史を素材にした「国が燃える」という作品を連載している本宮ひろ志氏は、今年9月、南京虐殺の部分を2回に分けて載せた。 民間人集団処刑場面なども描写した。その後、出版社の集英社は抗議訪問と電話攻勢に苦しめられた。 「ありもしないことで日本国民のプライドを傷づけた」というのが理由だった。 右翼団体らは宣伝車両を出し、大型拡声器を使って脅迫した。 自治団体議員団など世論主導層もこれに加勢した。

結局、集英社は11日、「単行本を出す際、作家と協議し、27ページのうち10ページを削除し、11ページを修正する」と発表した。「人類が絶対に忘れてはならない日本軍による愚行があった」という表現も修正対象に含まれた。 蛮行を愚行と婉曲に表現したことさえも抗議対象になったのである。

ともすれば歴史問題で騒ぎを起こす右翼勢力が、日本全体の世論を代弁するわけではない。 しかし日本屈指の出版社がお手上げした今回の事件は、この数年間に日本社会全般で強まった右傾化気流の一断面を見せている。

今回の件がもっと深刻なのは、来年の教科書検定のためだ。 日本では4年に一度ずつ各出版社が教科書を修正し、政府の検定を受ける。 01年には従軍慰安婦など日本の侵略事実を歪曲・美化した右翼団体「新しい歴史をつくる会」の中学校歴史教科書が、外交問題に飛び火している。 漫画をめぐってこの程度の騒ぎが起こるのなら、来年の教科書はどうなるのか心配が先立つ。



2004年11月13日土曜日

都立高校、「奉仕」必修科目

■都立高校、「奉仕」を必修科目に・教育庁方針(日経新聞)
 東京都教育庁は11日までに、2007年度から都立高校全200校で「奉仕」を必修科目にする方針を固めた。05年度にカリキュラムに関する研究校20校を指定する。卒業後、進学も仕事もしない若者が目立ち始めていることから、在校中に社会的な接点を増やし、進路選択の幅を広げるのが狙いという。都道府県立高校全体で奉仕活動を必修化するのは全国で初めて。

 都教育庁によると、「奉仕」を卒業に必要な一単位(35時間)として設定。このうち10時間を座学とし、残りの時間を障害者施設や老人福祉施設での介助といった活動に充てる。活動内容はボランティアと同じだが、「生徒が自発的に行うのではないため『奉仕』と呼ぶことにした」としている。都立校ではすでに15校が選択科目としてボランティア活動を単位認定しているが、一部の生徒が学校の周辺を清掃する活動にとどまっているケースもあるという。同庁の担当者は「奉仕活動に全校生徒で取り組むことで、将来の進路や今の社会について関心を持つきっかけになる」と話している。
 「ボランティア」という言葉の定義で批判をくらったから、それをかわすために「奉仕」と名を変えた…って感じですか。

■「奉仕活動」必修科目に 全都立高で07年度から(産経新聞)
 社会で必要とされていることや、人から感謝される喜びを奉仕活動を通じて体験し、将来の生き方について考えてもらうのが狙い。背景には、通学せず仕事にも就かず、職業訓練も受けていない「ニート」と呼ばれる若者の増加があるという。
 よくわかんね。

■週1回や、夏休みにまとめて行うなど、実施方法も任せる…ってんだけども、進学校に通っている都立高の学生にとっては、うっとうしいだろうな。ますます私立と差をつけられたりして。私だったら、いかに効率的にサボるかに腐心しただろうな。

■朝日新聞/社説 「奉仕」必修――生徒の自立に生かせ
 都教委は「学ぶ内容はボランティア活動と同じだ」と説明する。すでに15の都立高校がこうした活動を単位に認定しているが、あくまでも希望する生徒だけである。

 それが必修ならば、受けないと卒業できなくなる。ボランティアには、もともと志願者という意味がある。自由な意思が前提の活動を、学校で義務づけることに異を唱える人は少なくなかろう。

 奉仕という言葉にも違和感はある。たとえば、広辞苑は「つつしんでつかえること」「献身的に国家・社会のためにつくすこと」と説明する。かつて勤労奉仕に市民が駆り出された時代があった。ボランティア活動と同じと言われても、素直に受け取れない向きもあるだろう。
 まぁ、保守派が牛耳っている東京都がやってるから、こういう懸念も出てくるんでしょう。森喜朗の「滅私奉公」がリンクしてどうも嫌になんですけども。

 人生の目的や意義を考える。互いの違いを理解して尊重する。社会人に必要な常識や能力を得る。活動を通じて得られるこうした学習効果は、今の若者に求められているものだ。

 私たちは93年の社説で「ボランティア活動を学校で必修に」と提言した。そうした活動は社会の成熟に欠かせず、その精神を身につけるには体験が大事だ。学校に通う時期に、体験する機会を持つことはきわめて有意義だと考えた。

 ただし、高校入試の内申書に活動を書き入れ、評価の対象にすることには反対した。ボランティア活動は本来、優劣をつける性質のものではないからだ。

 今回の東京都の試みも、細かい成績をつけるのでなく、活動時間を確認する程度にとどめる。そんなやり方なら生徒の意欲を引き出せるだろう。

 都教委は、今年まとめた教育ビジョンで、奉仕体験の必修化の目的として「規範意識や公共心の育成」を掲げた。どちらも大切ではあるが、目標をそこに押し込めては、社会を学ぶという本来の教育効果を狭めることにならないか。

 必修化は、あくまでも生徒が社会の一員として自立することを後押しするものであってほしい。それには、地域社会の協力が欠かせない。先生は率先して体験する必要があろう。そのうえで、指導のやり方は各校の工夫にまかせたい。
 へぇ…妙に好意的なんだなぁと思ったら、「ボランティア活動を学校で必修に」と社説で書いてしまっていたのね。10年前の社説を持ち出すってのは不自然だから、どこかから突っつかれた形跡がありますね。

■私が義務教育をうけていた頃にも、「道徳」という奇妙な授業があったけども、「奉仕」はこの亜種ってわけか。

■保守派主導で行われている点が大いに気になるところだが。効果にちょっと怪しいとこがありまして、知的誠実性を理由に、とりあえず、賛否判断を保留しておきますかね…


CMカット機能、著作権法違反?

■CMカット機能「著作権法違反も」 日枝・民放連会長(朝日新聞)
 日枝久・日本民間放送連盟会長(フジテレビジョン会長)は12日の記者会見で、DVD録画再生機を使ってCMや見たくない場面を飛ばして番組を録画・再生することが、「著作権法に違反する可能性もある」と述べた。電機メーカーなどに何らかの対応を求められないかを検討するため、民放連で研究部会を設けた。

 高性能のDVD録画再生機は、見たくない部分を自在に飛ばす「編集」ができ、CMカットも容易に出来る。日枝会長は「放送は1時間すべてが著作物と考える学者もいる。いろんな問題を含んでいる」と語った。

 十数年前に三菱電機などがCMの自動カット機能付きのビデオ録画再生機を売り出した時も、民放連は販売抑止などを働きかけた。この時は広告主でもあるメーカーがカット機能を手動方式に変えるなどした。
 テレビ局側は自身のCMの効果が減ることを恐れているんでしょうけども。

■でも、録画ってのは個人で楽しむ範囲内のわけで、どのように編集しようが問題ない気がするんだが。


北の湖セクハラ暴行

■北の湖セクハラ暴行被害届、「一切ない」本人否定(夕刊フジ)
 優勝24回の大相撲第55代横綱で日本相撲協会の北の湖敏満理事長(51、本名・小畑敏満)が先月下旬、東京都内の飲食店で、女性従業員(28)の胸や下半身を再三触るわいせつ行為やセクハラをしたうえ、頭を数十回殴ってけがを負わせたとして、女性側が警視庁本所署に被害届を出していたことが12日、分かった。女性は病院で診察を受けた結果、全治1週間のけがだという。本所署では傷害容疑で関係者の事情聴取など本格捜査を始めた。
 ま、真偽は不明。

 都内に在住する女性従業員の証言によると、女性は先月25日午後9時ごろ、当時勤務していた東京都墨田区の会員制クラブで北の湖理事長の接客を担当した。北の湖理事長は60代位の男性と、40代位の女性を同伴して店に現れたという。
 北の湖理事長と男性は店に入るなり、わいせつな話を始めた。話題は女性の体重の話に移り、北の湖理事長は「おれは触れれば体重がわかる」とポンポンと服の上から腰のあたりを触り、いきなり、「スカートの中に手を入れてきた」(女性従業員)という。いったん席を離れた女性はしばらくして、再び北の湖理事長と男性の接客をすることになり、2人に挟まれるようにして腰掛けたという。

 女性は「話題はまた下ネタの話になり、北の湖理事長は私の(Tシャツのような)カットソーの中にいきなり手を突っ込んできた。手は下着の中まで入ってきた。こんな風にもまれたんです」とジェスチャーを交えて説明した。たまりかねた女性は手を跳ね除けようとするが、北の湖理事長の力が強く、よけることができなかったという。

 「嫌がると平手で頭をたたかれた。本人は軽くたたいているつもりかもしれないが、力が強く痛かった。そのうち、北の湖理事長は酔っ払ってくると、平手が握りこぶしになった。胸は1回で2−3分、それを数え切れないほどもまれた。頭も数十回はたたかれたと思う。スカートにもスッと手が入り、下着の上から触られた」(女性従業員)
 さらに、「胸を触ろうとする北の湖理事長を避けようとすると、引き寄せるように首に手を回され、動けなくされた」と証言。プロレス技のヘッドロックに似た状態で、女性を引き寄せていたという。
 女性によると、胸をもんだ際、北の湖理事長は表情も変えず、いきなり手が動き出し、「こういうところの女はセクハラにあたらない」と豪語したとされる。
 この店は当然、“お触り”は許されておらず、今年6月から勤務している女性も「こんなこと初めてされた」と証言する。いやがる女性に連れの男性は「北の湖にたたかれるなんて家宝だよ」とまくしたてたというが、事実なら驚きである。
 最後に、「北の湖理事長は『どうだった?』というような言葉を私の耳元でささやいた」(女性従業員)という。北の湖理事長は店で焼酎をウーロン茶で割ってボトル1本を空けたというが、女性は「口調もはっきりしていて、帰るときもちゃんと歩いて帰った」と、泥酔した状態ではなかったと説明する。

 北の湖理事長らは午後11時ごろ、店をあとにしたが、女性は「首や頭が痛くて店を早退した。それから家に帰って吐きました。首の痛みが取れず、10月29日に近くの病院で受診した」と証言。女性は江戸川区内の病院から「頚部(けいぶ)挫傷、全治1週間のけが」と診断された。

 店長とかがいっさい出てこないのも妙な話だな。女性が真っ先にSOSを出す相手のはずなのだが。それを飛び越えて警視庁ですか…う〜ん。

■一問一答…北の湖「やってないよ!!ばかやろう」(夕刊フジ)
 会員制クラブの女性従業員(28)に対するセクハラと暴行疑惑が浮上した日本相撲協会の北の湖理事長(51)は、14日からの九州場所に先立ち、福岡入りしていた。11日深夜から12日未明にかけて、福岡市南区の宿舎で北の湖理事長を直撃すると、取材に対応したが、酒を飲んでいる様子で次第に激高していった…。
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 このあと理事長は記者の質問を「うるさい!」とさえぎり、「お前、責任取れるのか」と激高。一方的にまくしたてる。「ばかやろう」「お前何しに来たんだ」と数十回にわたって記者に罵声を浴びせた。
 また、「そんなこと書いたら名誉棄損で訴えてやる」「間違った記事を書いたら訴える。200億円用意しておけ」などとも語った。

 理事長は自分の携帯電話で東京にいるという妻に報告して、「おれは妻に(今回の件を)みんな言ってるんだ」とも話した。
 理事長の要求が飛躍し始めたため、記者がその場を立ち去ろうとすると、「許さんぞ!!」と怒鳴り声。ついには弟子が仁王立ちして出口をふさぎ、「おい、まだ親方が呼んでるぞ」「こいつ帰していいんですか」とすごんでみせた。
 この記事では、記者の行動がどのようなものだったかは棚上げされる。

■ま、これが真実なら、朝青龍の「品格」を問題にしている場合かってこと。

 北の湖敏満(きたのうみとしみつ)氏。本名は小畑敏満。昭和28年5月16日、北海道壮瞥町出身。42年1月、13歳で初土俵。47年1月新入幕。同5月に再入幕し、49年7月場所後、史上最年少の21歳2カ月で、第55代横綱に昇進した。

 輪島と「輪湖時代」を築き上げ、全盛時は「史上最強の横綱」といわれた。年間最多の82勝で5連覇(53年)、50場所連続勝ち越しなど、数々の記録を作ったが、晩年はひざの故障に泣いた。

 何度となく引退を取りざたされながらも、「両国国技館のこけら落としまでは」と、新国技館で初の本場所となった60年の初場所の土俵で引退。優勝24回は大鵬、千代の富士に続く歴代3位。

 引退後は、一代年寄「北の湖親方」として、後進の育成に当たる。

 平成14年2月、日本相撲協会の第9代理事長に就任。若貴ブームが去った後、人気低迷に悩む協会のてこ入れに着手し、現在に至る。

 全盛時の強さは「ふてぶてしい」と評される一方、真摯な姿勢は力士の模範とされ、土俵外でも「人格者」として知られていた。
 「人格者」だそうですよ。


2004年11月12日金曜日

関西テレビ、ボランティア装い取材

■新潟中越地震:関西テレビ 一時帰宅ボランティア装い同行(毎日新聞)
 新潟県中越地震で住民が避難している小千谷市塩谷地区の住民が11日に一時帰宅した際、「関西テレビ」(本社・大阪市)のカメラマンらがボランティアを装って同行していた。小千谷市災害対策本部は事前に取材自粛を申し入れていた。市の抗議を受けた同社は同日夕、謝罪し、撮影したテープを放送しないと約束した。

 対策本部や地元住民によると、関西テレビのカメラマンや音声係など3人が午前9時半過ぎ、ボランティアの車に同乗して地区に入った。撮影中のところを警察官が発見し、現場にいた市職員に連絡した。職員から「ボランティアに来たのなら、ボランティアをしろ」と詰め寄られ、カメラマンらは地区から退出する午後3時まで被災者の手伝いをしたという。
 なんというか、呆然としますね。

■テレビで見ていても、無神経な質問とかする記者も多いっすよ。子供を泣かせて、それを得意そうに報じているものがあった。

■でも、ボランティアさせられているカメラマンの映像は笑えるだろうなぁ。ってか、これは「ボランティア」じゃないし。まるで、いたずらした子供への罰ですよ。

■ちなみに、関西テレビはフジテレビ系列だそうです。今後は罰として、ボランティアをしないと取材できなくしてやったらどうだろう?


ヤセル・アラファト議長

■ついに死亡してしまいました。ま、「独裁者」としての側面というか、後継者を育ててこなかったツケが回ってきそうですけども…

■議長の死…中東不安定化の恐れも 内部対立の懸念(朝日新聞)
 今後、ブッシュ政権などが提案した、05年までのパレスチナ国家樹立を目指す中東和平ロードマップ(行程表)の実現が課題となる。危ういのは議長の後ろ盾を失った穏健派のクレイ、アッバス両氏の足場だ。独立と引き換えに入植地やエルサレムの帰属問題で譲歩すれば強硬派や過激派は強く反発し、パレスチナは分裂する恐れがある。

 さらに行程表はパレスチナ難民問題の解決策を示していない。難民は周辺アラブ諸国を中心に300万人以上いる。オスロ合意では最終交渉まで棚上げされ、難民たちは議長の決断を待って10年間、沈黙し続けた。難民問題を置き去りにしたまま独立国家ができても、パレスチナ問題の半分は残ることになる。

 パレスチナ問題への対応で長年、アラファト議長だけを頼りとしてきた国際社会は、議長の死で問題の複雑さと危険さに直面することになろう。


■アラファト議長が死去(読売新聞)
ヤセル・アラファト議長=1929年8月24日生まれ。生地はエルサレム、ガザ、カイロなど諸説がある。50年代末にファタハを創設し対イスラエル武装闘争を開始。69年にパレスチナ解放機構(PLO)の第3代議長に就任。ヨルダン軍との内戦(70―71年)、イスラエル軍のレバノン侵攻によるベイルート撤退(82年)を経て、93年にイスラエルと平和共存をうたったパレスチナ暫定自治宣言(オスロ合意)に調印した。

 94年7月にPLO本部のあったチュニスからガザ地区に帰還。同年、イスラエルのラビン首相、ペレス外相(いずれも当時)とともにノーベル平和賞を受賞した。2000年秋のパレスチナ人によるインティファーダ発生をきっかけに、01年末以来イスラエル軍によりヨルダン川西岸ラマッラの議長府内で軟禁状態に置かれていた。



■揺れる『アラファト後』(東京新聞・核心,11/06)
■治安

 アラファト後をめぐり各派の覇権争いがうごめく現在、後継体制を脅かす勢力は、ファタハ内保守派よりも、PLO反主流派のパレスチナ解放人民戦線(PFLP)、さらにはPLOと一線を画すイスラム原理主義組織ハマスなど、武力衝突に発展する可能性のある過激派へと広がっている。

 一日には、イスラエルのテルアビブで自爆テロが発生。自治区内に犯行声明のビラをまいたPFLPはその中で「イスラエルへの武力闘争に反対するパレスチナ分子に打撃を与えるために決行した」と、対イスラエル和平路線のクレイ、アッバス両氏を威嚇した。

 パレスチナでカリスマ的な存在だったアラファト議長の“重し”が失われつつある今、後継体制には、解放闘争の主導権獲得を目指す過激派を実力で制圧できる治安体制が不可欠。だが、四年に及ぶイスラエル軍の侵攻でパレスチナ警察は壊滅し、暗殺や拉致が横行する無政府状態の中で、治安確保のめどは全く立っていないのが実情だ。

■経済

 イスラエル紙ハーレツによると、自治政府の財政当局は二日、支援元の関係各国に「数カ月以内に政府職員に対する給与の遅配が発生する」と、ひっ迫する自治政府の財政状況を伝えた。

 当局はまた、自治政府の腐敗根絶と改革を検証する支援国の専門調査団に対し、初めて積極的に協力する考えも示した。アラファト議長の不在を機に、ファイヤド財務相ら改革派勢力が、財政危機からの脱却に向けて打ち出した、独自の方針転換だった。

 だが、世界銀行はパレスチナ自治区の経済が「危機的状態」にある最大の要因として、イスラエル軍侵攻などで「物流や労働力の移動が停止状態にあるため」と指摘。イスラエル軍が自治区住民に弾圧に近い形で検問を強化している現状では、パレスチナ経済の自律的な回復はほとんど不可能な実態が浮かび上がる。

 経済悪化の元凶はまだある。保守派を中心にはびこる汚職構造により、自治区の行政は機能不全に陥っている。

 自治政府の構造改革を進める道は唯一、国際社会の財政支援を得て当座の危機を乗り切ることだ。しかし、それは逆に、自治政府内で新たな内部抗争を生む要因にもなりかねない。ジレンマに挟まれ、打開の糸口さえ見えない壁が、アラファト後継体制の前途に、厚く立ちはだかっている。


■夫人と側近「カネの争奪戦」勃発、資産4410億円(夕刊フジ)
 アラファト議長の死去により、注目されるのが推定42億ドル(4410億円)とも言われる資産の行方だ。

 アラファト議長は40年間の独裁で“広告塔”として抜群の集金能力を発揮。自治政府は海外諸国や国際機関からの援助の受け皿になってきた。一方でこうして得た金をバナナ農園や、IT関連企業に投資。世界中の銀行口座に蓄財していた。

 国際通貨基金(IMF)の調べだと、このうちの相当額が議長の個人的な口座に流れたことが判明。総額は最大で10億ドル(約1000億円)と見積もられている。

 自治政府の一部からは民族評議会の調査を要求する声もあがり、国際社会の非難を受けて多少の改善はされた。しかし、「カリスマ」と言われた議長は、実は部下に大金をばら撒き、忠誠を買ってきたのだ。

 多額の仕送りでパリで優雅な生活を送ってきたスーハ夫人(41)は、財産の分与を求めており、議長の生命維持装置のスイッチを握ってきたとされる。議長の死去で、側近グループと夫人、自治政府による「カネの争奪戦」が勃発しそうだ。
 この「夫人」が曲者なんですよね。そのうち暗殺されるんじゃないか。


2004年11月11日木曜日

自衛隊・撤退論

■産経新聞/社説「サマワ自衛隊 撤退論に大義はあるのか」(11/10)
 サマワ駐留の自衛隊の安全確保に万全を期さねばならないのはいうまでもない。しかし、来年一月の選挙を前に、十二月で撤退というのであれば、国際的な責任を放棄したとの謗(そし)りを免れないのではないか。
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 一方、民主党は近く、自衛隊のイラク派遣期間延長を阻止するための法案を提出する。自民党内の動きを踏まえたのだろうが、イラクで尊い汗を流している自衛隊員を考えれば、政争の具にすべき問題ではない。

 第一、民主党は昨年十二月、新たな国連決議の採択とイラク国民による政府の樹立を条件に復興支援での自衛隊活用に取り組むとする基本見解をまとめている。

 イラク暫定政府は樹立され、多国籍軍への参加を求める新国連決議一五四六も採択された。民主党の条件が実現したことに目をつぶり、派遣廃止法案とは一貫性を欠いていないか。

 首相は派遣終了に関して、「復興支援活動の目的を達した」場合などを挙げた。大義のない撤退は国として取り返しがつかなくなることを銘記すべきである。
 へぇ…で、産経は、いつのまに「大義」という言葉を覚えたんだい?

■昨日の社説だからなのか、ちょっとずれている。民主党は「戦闘地域」だから撤退すると言い出しているのであってね。ま、民主党の方針がよくわかんないってのは事実なんだが。

■読売新聞/社説[イラク情勢]「民主党の無責任な自衛隊撤収論」
 政権を目指す責任政党として疑念を抱かせる姿勢だ。 民主党の岡田代表が党首討論で、イラクに派遣されている自衛隊の撤収を求め、イラク人道復興支援特別措置法廃止法案を今国会に提出する方針を表明した。
 岡田氏は、治安情勢の悪化で、自衛隊が派遣されている南部サマワ地区も今や「非戦闘地域」ではない、と言う。自衛隊員の安全も守れない、と主張した。給水などの活動に「自衛隊がやるべき仕事なのか」という疑問も呈した。
 イラク情勢は確かに厳しい。だが、来年一月の国民議会選挙から来年末の本格政権発足に至る民主化プロセスの前進へ今、最も重要な局面にある。この時点で自衛隊が撤収すれば、日本が、イラク再建を支援する国際社会の結束を真っ先に崩すことになる。
 いやはや、さんざんアメリカ追従しておいて、「国際社会の結束」とか言い出すもんだから、恐れ入る。それとも、アメリカ中心の世界を作ろうという信条の持ち主?

■アメリカの単独行動主義に喝采していたと思いきや、国際協調の御旗を持って、戦場に馳せ参じるってわけね。この論理を使えば、どんな状況下でもアメリカの忠犬でいられるっていう仕組みだ。

■いやいや、そんな国際協調とかよりも根本的な問題といいましょうか、憲法との関係でどうなのかって話がありましてですね…

イラク全土に非常事態宣言が出ているが、サマワ地区で戦闘が行われているわけではない。自衛隊宿営地へのロケット弾の着弾なども、「国または国に準ずる組織」による「組織的、計画的、継続的な攻撃」とは言えない。現状では、サマワ地区は「非戦闘地域」だ。
 ひょっとすると、「テロとの戦い」がわかってないのは、こういう強弁をする人たちなのかもね。

 同盟国である米国が治安回復に全力をあげている時、「我々は引き揚げるが、米国には引き続き頑張ってほしい」と言って、同盟国としての信頼関係を維持できるだろうか。同盟の信頼関係が損なわれれば、日本自身やアジア太平洋地域の安全保障にも悪影響を及ぼす。
 読売の本音…最初っからそう言ってもらった方がわかりやすいのにね。 むしろ、「国際協調」とか「人道支援」っていう建前はどけておいた方が、よっぽど建設的な議論が期待できると思いますよ。それはそれで、「アメリカというスーパーパワーとどのように付き合うべきか?」は(私を含め)「リベラル」を自称する人らが乗り越えなければならない大きな論点ですからね。

 民主化のプロセスが進み、情勢が安定すれば、無論、自衛隊派遣の必要はなくなり、復興支援は民間企業や民間活動団体などにゆだねられることになる。 そうした状況を一刻も早く作り出すために出来る限りの力を尽くすことが、国際社会の一員としての責務ではないか。岡田氏も、責任政党の党首であるなら異論はないはずだ。
 出ました…太鼓持ちの常套句「責任政党」。で、読売が「責任政党の党首」と認定している、我が国の総理大臣のご答弁…

■「活動している地域は非戦闘地域」 小泉首相が答弁(朝日新聞)
 小泉首相は10日、民主党の岡田代表との党首討論で、イラク復興支援特措法が定める「非戦闘地域」の定義について、「自衛隊が活動している地域は非戦闘地域だ」との説明を繰り返した。イラク全土に非常事態宣言が出され、米軍などが中部ファルージャで武装勢力に対して大規模攻勢を続ける中で、岡田代表は自衛隊が駐留するサマワの状況に関する認識を尋ねたが、首相は説明を避けた。

 首相はこれまでも「どこが戦闘地域で、どこが非戦闘地域か、日本の首相にわかる方がおかしい」などと、非戦闘地域の具体的な根拠を示してこなかったが、この日の答弁で、説明不足ぶりがさらに浮き彫りになった形だ。
 自衛隊が活動する地域は、自動的に「非戦闘地域」と認定されるんだそうですよ…知ってました?

■岡田克也が「まともに議論する気がだんだんなくなってくる」と言っていたけども、ほんと同情しますよ。私もあの答弁を聞いて、もう笑うしかなかったですもん。首相、論理が逆さまですよ…って、いちいち指摘するのも馬鹿馬鹿しくなる。

■こんないい加減な答弁をしても問題にされないのはなぜだ?人々を脱力させるこの「小泉マジック」のせいか。


中国の潜水艦・領海侵犯

 中国の潜水艦らしきものが領海侵犯しているそうですね…この厄介な隣国とどうやって付き合っていくのか…頭の痛い話です。ま、中国のリアクション待ちですかね…とりあえず、社説をペタペタ。

■朝日新聞/社説「中国潜水艦?――解明急ぎ、緊張を避けよ」
 海上保安庁によれば、調査船が日本側への事前の通報をしないまま日本領海や排他的経済水域内で活動したり、通報とは異なる行動をしたりしたことが、今年は9月までに14件もあった。 日中間には、両国それぞれの排他的経済水域内で調査をする際は、互いに事前に通報しあうとした3年前の合意がある。最近の中国の行為はこれを形骸化させるものだと、日本側は抗議している。

 加えて、東シナ海の日中の中間線からわずか5キロ中国側で行われている春暁ガス田の開発問題もある。日本政府は中国側に探査資料の公開を求めているが、中国側は応じていない。
 問題の潜水艦が中国海軍のものであれば、対中批判は高まらざるを得まい。
 経済的な相互依存の深まりをよそに、両国の政治、外交関係は冷え込んでいる。月末に開かれるアジア太平洋経済協力会議の場で準備が進む小泉首相と胡錦涛国家主席の会談も、首相の靖国参拝問題がネックになって開催はなお微妙だ。

 中国政府に事件の早急な調査を望みたい。問題を長びかせてはならない。
 ま、予想通り、軽いね。


■毎日新聞/社説「海上警備行動 外交努力でトラブル防げ」
 東シナ海の日本の排他的経済水域(EEZ)付近で中国が進めている天然ガス田開発が日中間の大きな外交問題として浮上している。日中間では、EEZの境界が画定していない。問題解決のためこのほど、日中の局長レベルによる実務者協議が開かれた。

 周辺海域で最近、たびたび中国の潜水艦が確認されるが、防衛庁内には海洋調査に潜水艦を活用しているとの見方がある。台湾の独立問題に絡む台湾海峡の緊張の高まりも背景にあるはずだ。

 中国側に言うべきことを言うためには、まずはぎくしゃくした日中関係の改善が急務である。外交努力の積み重ねしかとるべき道はない。日中関係をこれ以上悪化させてはならない。
 追従するだけで友好関係が保てる日米関係とはわけが違う。小泉首相にヴィジョンはあるだろうか?


■読売新聞/社説[原潜領海侵犯]「領域警備の態勢を強化せよ」
 中国原潜とみられる今回の侵犯について、防衛庁は、沿海防御型から外洋型への転換を図るため、太平洋への潜水艦の航路を確保する狙いがあると見る。 中国の海上戦力は、艦艇約七百四十隻のうち潜水艦が約七十隻とされる。最近は潜水艦の増強に力を注ぎ、静粛性に優れた潜水艦をロシアから導入するなど、近代化に努めている。 活発化する中国海軍の動きに、日本も警戒を怠ってはならない。

 問題なのは、今回の海上警備行動の発令に当たっての日本側の対応だ。
 政府は、一九九六年暮れ、領海内を潜航する国籍不明の潜水艦に迅速に対応するため、閣議決定を経ずに、首相の判断で海上警備行動が発令できるよう、手続きを簡略化していた。
 だが、今回の発令は、潜水艦が領海内を約二時間も潜航して、領海外に出た後だった。海上自衛隊は、九日未明から潜水艦を追尾していたにもかかわらず、なぜ侵犯直前に発令できなかったのか。
 情報の伝達や分析、判断など、政府内の連携に問題があったのではないか。 外国海軍の艦船が日本の領海を侵犯した場合、領域警備任務に当たる自衛隊が適切に対応するための態勢を一層強化する必要がある。


■産経新聞/社説「海上警備行動 国の意思を一応は示した」
 問題は、領海侵犯した船舶に対して当然行使できる国際法上の武器使用の権利が、国内法によって制限されていることだ。

 現行の法制度では武器使用は認められているものの、正当防衛、緊急避難を除き、相手を殺傷するような使い方は禁じられている。海上警備行動が発令されても、海自は海上の治安維持のために必要な警察官職務執行法を準用しての武器使用しか行えない。

 これでは領海侵犯への抑止力にならない。相手側は、警告射撃にとどまることを知っているからこそ、今回のような行動をとったといえるのではないか。こうしたことを防ぐためには、現在、欠落している領域警備規定を整備する必要がある。

 諸外国では常識になっている緊急時の武器の使用基準(ROE)も、対領空侵犯措置を除いてわが国にないが、これも併せて見直すべきだ。

 沖縄本島から約五百キロにわたる先島諸島は、宮古島の空自のレーダーサイト以外に自衛隊は配置されていない。防衛の空白地域であることも相手側に見透かされているのではないか。

 中国などが海軍力を強化している現状を考えれば、昨年末に閣議決定された海自の護衛艦、哨戒機などの縮小計画は机上のプランにしか過ぎないことがわかろう。
 やはりそうきますか。


楽天一場

■一場「スゴい強運の持ち主」…姓名判断プロが太鼓判(夕刊フジ)
 楽天に一場(いちば)が入団、というと「楽天市場」に引っかけたシャレのようにも聞こえる。ならばいっそのこと、登録名を一場ではなく「市場」にしたらどうだろうか。裏金問題のダーティーなイメージを一掃する効果も期待できそうだが、果たして−。
 「楽天一場」…さんざんスポーツ紙では使われてるしね。

■登録名を変えて、ダーティーなイメージを一掃…できるわけもないんですがね。だって、広告のために自分の名前を変えるんですよ?しかも「市場」て。いかにも裏金とか好きそうですやん。

 さて、「一場靖弘」が「市場靖弘」へと“改姓”したら、バラ色の未来が広がってくるのか。そこで姓名判断に詳しい、純正運命学会会長の田口二州氏に聞いてみた。すると返ってきた答えは、「それは絶対にしない方がいいです」という意外なもの。いったいどうしてなの?

 「こんなに素晴らしい名前は珍しいですよ。総画数31で、総運が実にいい。周囲から人望を集めながら、富と地位を得られる強い成功運がありますね。マイナスになるできごとがあっても、必ず乗り越えられます。というのも、勝負どころでは自分が持っている以上の力を発揮できるでしょう」

 確かに巨人、阪神、横浜への入団が裏金問題でご破算になれば、再び獲得に乗り出す球団がゼロでもおかしくはない。一場自身も「自分の中では野球を奪われる覚悟でいました」とハラをくくっていたほどだ。
 それが、球界再編劇の恩恵で、こうして自由枠での楽天入りが決まっている。“死んだ”はずの野球人が活躍の場を得て、ゾンビどころか完全に息を吹き返したのだから、スゴい強運の持ち主というのも納得できる。
 アホぬかせ。強運の持ち主ならば、そもそもドラフト裏金がばれることなどない。


■一場“キャバクラ封印”宣言(デイリースポーツ11/18)
さらに一場はキャバクラも自粛する。今週発売の写真週刊誌にキャバクラ遊びの実態が掲載されてしまった。プロ入りを機に「これからは行かない」と言い切った。
 学生のくせに、キャバクラ通いしてたんかよ…もうダメダメだなぁ。人気でるのか?


2004年11月10日水曜日

所ジョージ:スピード違反

■所ジョージ、50キロオーバーで免停!(日刊スポーツ)
 車好きで知られるタレント所ジョージ(49)が、スピード違反で摘発されていたことが9日、分かった。警視庁高速隊の調べによると、10月25日午後1時ごろ、東京都大田区の首都高速湾岸線(東行き=台場方面)の羽田空港付近を130キロを超えるスピードで走行していたところを、速度違反自動取締装置(オービス)で撮影された。制限速度(80キロ)を50キロ以上オーバーし、道交法違反(速度超過)で反則切符を切られた。

 関係者によると、所は千葉県内のゴルフ場から都内の打ち合わせ場所に向かって、1人で高級外車を運転していた。同高速隊が今月初めに事情聴取。所は事実関係を認めており、近く免許停止処分になる見通し。
 車関係の仕事はもうできないね。バカだなぁ…

■バカをさらした所ジョージ(日刊ゲンダイ2004年11月10日)
 所の“カーキチ”ぶりは尋常じゃない。97年に東京・成城に建てた8億円の豪邸には、車が10台も入るガレージを設置。数千万円かけて改造されたアメ車などの外車のほか、高級バイクもズラリと並んでいる。「1カ月のガソリン代が10万円」なんてウワサもあるほどだ。

「今回の暴走で一発免停処分となる所もマイっているだろうが、ダメージは趣味だけじゃない。仕事だって深刻です。所は車の雑誌や番組に多くかかわってきたほか、現在は中古車買い取り専門店『ラビット』のCMキャラクターに起用されている。今後はこうしたクルマ関係の仕事から干される可能性もあります」(芸能記者)

 当面の活動について所属事務所は「まだ何も決まっていません」とコメントしているがアホな中年暴走族の自業自得だ。
 「中年暴走族」ってひどい言われようだな。




草野満代

■草野満代 四十路までの賭け(日刊ゲンダイ)
●2度目のスキャンダル

 草野満代(37)が結婚へ一歩踏み出した。5年間も不倫関係にある放送作家の小山薫堂(40)が離婚の準備を進めているのだ。

「料理の鉄人」(フジテレビ)などのヒット番組を手がけた小山との不倫がバレたのは2年前。報道番組「ニュース23」(TBS)でキャスターを務める草野には痛恨のスキャンダルだったが、「数年来の気の合う飲み友達」と否定して、その場を乗り切った。

 だが、その後も2人の“関係”は続き、先月下旬に小山と時間差で自宅マンションに帰宅したところを週刊誌に直撃された。今度は交際を否定するどころか、「お付き合いって……。もう本当にそういう……年齢が年齢ですし」と笑顔でかわした。

「草野はNHK時代から10年以上も出版社社員と交際して結婚も考えていました。それが破局して付き合ったのが妻子持ちの小山です。趣味のワインで意気投合したのがきっかけらしい。草野も四十路手前なので“今度こそは”と意気込んでいる」(テレビ関係者)
 なんか独身女性に対する差別があって、どうも嫌になるけども。

●1本だけレギュラー…

 レギュラーは「ニュース23」だけ。NHKからTBSにシフトして他にもレギュラーを2本担当したが、いずれも短期間で終了した。命綱の「――23」も打ち切りやキャスター降板の情報が何度も流れ、今のポジションを維持できるか微妙だ。

「最近の『――23』は筑紫哲也の私物化がひどくて評判が悪い。局内でも“やめちゃえ”という声が強くなっていて、草野への風当たりもキツくなっています。不倫がバレたのも“反筑紫派”のリーク説が根強い」(TBS関係者)
 TOKIOの国分太一とやってたやつ、もう終わったのかな?

■それにしても、「筑紫哲也の私物化」って…確かに筑紫好みの特集ばかりだけども、出て来いTBS関係者って感じですかね。ほんとにいんのかよ?

●気になるファッション

 視聴者にとって気になるのはファッションセンスだろう。30代で独身というのに、どことなくあか抜けない。

「キャリアも実力もあるのに野暮ったさが目立ちます。最近はニュースも惰性で読んでいる感じがします。安藤優子や小宮悦子はパリッとしたスーツで決めて、キャリアウーマンの良さを前面に出している。草野も少しは見習うべきです」(芸能評論家・肥留間正明氏)
 確かに、時々すごいの着てる時があるよね。ただ、ファッションセンスと言われても、衣装は本人が選んでるわけじゃないっしょ。

■正直、草野の顔に起因する部分が多いと思うな。そう言えば、しつこく「おばさん顔」って言ってたのはゲンダイでしたっけ。


税金の無駄遣い

■税金無駄遣い・不正経理430億円 過去20年で最悪(朝日新聞)
 会計検査院(森下伸昭院長)は9日、国費の使い道を検証した03年度の決算検査報告を小泉首相に提出した。税金の無駄遣いや不正経理などの指摘は285件で、総額430億円に上る。昨年の400億円を上回り、過去20年間で最悪となった。

 最も巨額の指摘は、21国立病院・国立療養所が医薬品などの代金払いを翌年度につけ回した76億円の違法な会計処理。これとは別に九州大学病院でも同様な不正経理26億円が見つかり、計100億円を超えた。

 今回は、不祥事が相次いだ警察の捜査費や、国民年金事業に注目して行われたが、新たな不正や無駄遣いなどは見つからなかったという。

 また、在外公館のテロ対策などとして外務省は126台の爆発物探知装置を約4億6000万円で購入し、76公館に配備したが、45公館の56台(約2億2000万円分)が利用されていなかった。
 「無駄をなくす」と息巻いている小泉首相…このあり様は何だろう?

■これに関しては、地方の取り組みを見習った方がいいでしょう。
この結果を受けて、首相はどのような改善処置をするおつもりだろうか。ま、例のごとく、「しっかりやるように指示した」と言って、終了なんですかね。

■税金の無駄遣いなど430億円指摘 会計検査院が03年度報告(産経新聞)
 指摘を受けた金額は厚労省と農水省が突出。厚労省では21の国立病院、療養所が医薬品や物品購入代金約76億円を次年度予算で支払う不適正な「つけ回し」をしていた。農水省は北朝鮮などへの食糧支援事業で、公益法人に支出した補助金のうち使われなかった約65億円を返還させていなかった。

 贈収賄事件に発展した社会保険庁の金銭登録機の随意契約は「会計法令の趣旨に反して不当」と指摘。NHKチーフプロデューサーの制作費着服問題にも言及した。

 公的資金の注入を受けたりそな銀行や足利銀行への金融庁の監督状況にも触れ、国民負担の増大を防ぐ観点から適切な対応を要請。地震や洪水の災害が相次ぐ中、橋の耐震補強工事や高規格堤防(スーパー堤防)の整備が進まない状況をデータで示し、国土交通省に重点的な対策を求めた。


■毎日新聞/社説「会計検査院 後出し報告では効果が薄い」(11/10)
 会計検査院は昨年7月、北海道警北見方面本部の検査を実施した。同本部は「捜査協力者と会うために利用した」と架空の飲食店の領収書を作って提示したが、住宅地図に店が掲載されていないことが判明。会計検査院が説明を求めると今度はありもしない店の求人広告まで偽造したという。あきれるばかりの隠ぺい工作だ。
 ならばなぜ、その時点で公表しなかったのか。一連の不正が国民に明らかになったのは昨年11月のマスコミ報道からだ。その後、元道警幹部らの証言があり、道警が裏金作りを正式に認めたのは今年7月。会計検査院は捜査機関でないとはいえ、いち早く公表し、厳しく対処を求めていれば道警の対応はもっと早かったはずだ。
 道警が検査に直ちに反応した節はなく、「領収書は偽造の疑いがある」とようやく認めたのは昨年暮れという。内閣から独立した強い権限を持ちながら、検査院側は必要以上に遠慮し、検査を受ける側も軽視するのは公務員同士のなれ合いの構図と映る。周知された後、報告に記載するのは一種の「後出しじゃんけん」である。
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 社会保険庁などから数字が上がってきたのは今年7月だったという。だが、これも督促して今春に公表していたら、当時の年金制度改革関連法の国会審議により大きな影響を与えていたに違いない。検査は予算編成や法改正など「次」に生かすためにある。年に一度報告をまとめれば事足れりというわけではあるまい。

 「決算重視」という参院の意向を受け、会計検査院は今回、例年より1カ月近く早く報告をまとめた。従来なら年明けの通常国会に提出していた03年度決算も今月中に臨時国会に提出され、参院で審議が始まる。おざなりだった今までの決算審議と比べれば一定の前進ではある。しかし、それでも一省庁の決算審議に費やす時間は、参院でも数時間程度という。会計検査院は不正や問題点を把握したら、その都度公表し、随時、国会の審議に生かす。そんな仕組みを政府、国会あげて定着させることが、次の「決算改革」のステップになる。



風俗店も便乗商法?

■ライバル出しヌケ!歓楽街すぐプレーボール(夕刊フジ)
 「東北楽天ゴールデンイーグルス」が誕生したことで、はやくも仙台では、便乗商法が過熱化している。
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 さらに、最もビンカンな反応を見せているのが、東北一の歓楽街といわれる国分町。ある風俗店経営者は「新球団にあやかった新しいサービスを考えています。思い切って店の名前を変えるのも手ですね」と話す。

 風俗店はアイデアが勝負。それだけに、あの手この手の便乗商法が出ることは必至だ。楽天市場やイーグルスをもじった「ヌキ天市場」、「昇天市場」、「イクイクイーグルス」など、ユニークな店名が続出することになりそう。

 実際、今でも国分町には思わずニヤリとしてしまうような風俗店が多い。「巨ちん対阪ちん」「マットマックス」「さわっていいとも!」「カラダ記念日」「タイツニック」「たかのもっこりビューティークリニック」「フェラエモン」「ヌレヨンちんちゃん」「タケノコ×2 ヌッキッキ」「夜這い屋本舗」「マウスニング娘」「射めーるくらぶ」などなど…。
 おいおい…「ユニーク」にもほどがあるぞ。ま、下ネタはあまり好きじゃないけど、私も便乗して載っけてみました。

■私にはよくわからないのだが、こんなマヌケな風俗店に行って、恥ずかしくないのだろうか? 「昨日、イクイクイーグルスに行ってきた」とか言う奴がいたらどうしてくれようか。


2004年11月9日火曜日

エビジョンイル,NHK労組潰し?

��HK 日放労の不祥事シンポ 24時間特番で妨害?(毎日新聞)
 NHKの労働組合「日本放送労働組合」(日放労、長村中(おさむらみつる)委員長、組合員8500人)は7日、一連の不祥事で失った信頼を回復するためにNHKはどうあるべきかを問うシンポジウムを東京都内で開いた。
 会場には約270人が詰めかけたが、一般組合員の参加は約50人だけで、組合員の多くは6日夜からのNHKの24時間特別生放送番組のために出席できなかった。日放労では9日に海老沢勝二会長の辞任要求を決定する予定だけに、シンポジウムでは「急きょ決まった特別番組は、組合活動妨害ではないか」との声が上がった。
 どうなんだろうなぁ…このシンポが企画されたのが1ヶ月前、24時間特番を決めたのが1週間前…らしいですよ。
 

■「会長は金正日といい勝負」…田原氏がNHKをバッサリ(サンケイスポーツ)
 パネリストとして出席したジャーナリスト、田原総一朗氏(70)が「海老沢会長は金正日といい勝負」と言い放ち、痛烈な批判を展開した。

 一連の不祥事を機に、同局のあり方を話し合うシンポ。外部識者のパネリストからは、「不祥事自体より、その後の同局の対処が問題」との意見が大勢を占めた。

 特に田原氏は、海老沢会長が参考人招致された衆院総務委員会を同局が生中継せず、後日編集して放送した対応を「ごう慢で幼稚だ」とバッサリ。このシンポと同じ日に同局が24時間の防災番組を放送したことに「職員がシンポに来られないようにした、明らかな言論弾圧」と噛み付いた。

 他のパネリストからも同局の経営委員会について非難ゴウゴウ。立教大社会学部の服部孝章教授=マスメディア法=(54)は「御用機関」と切り捨てた。田原氏は「理事や経営委員会から海老沢さんに異論を唱える声が出ないと、この組織は危ない」と主張し、「局員にも視聴者にも情報開示することが大事」と提言した。
 ま、田原も自分の番組では、金正日っぷりを発揮しているんだけども。


楽天・礒部公一

■オリ「結団式」で団結できない(デイリースポーツ)
 オリックス選手会は消滅する近鉄側への配慮もあって、極力冷静に対応するようにしてきた。それをいいことに球団首脳は近鉄側の処理に奔走し、揚げ句の果てに近鉄・礒部がプロテクトから外れる特別扱い。「これじゃ“ゴネ得”」と、1日たっても怒りは収まらない。
 この日、礒部は三輪に騒ぎを起こしたことを電話で陳謝した。もっとも、オリックス選手の矛先はあくまでも球団に向いている。川越は「礒部は覚悟を持ってやっていたから。悪いのは“特例”を認めた球団」と、礒部に対する悪意は全くないことを強調した。
 礒部には楽天イーグルスのチームリーダーとしてがんばって欲しいと思うものの、確かに、特例を認めたのはおかしいよね。

■オリックスの小泉隆司球団社長は「礒部選手にはチーム愛がなかった」「熱意ない人を取るより、熱意のある人を取ろうということ」と語っているが、じゃぁ岩隈久志はどうなんだ?ってことになる。熱意がなくても必要な選手なわけ?それじゃぁ、礒部の立場っていったい…

■オリックス・オーナーの宮内義彦が自分勝手な思惑で合併させたオリックスバファローズ…弱くて、ファンもいない、みじめな球団になりますように…。


2004年11月8日月曜日

体感治安:安全神話崩壊のパラドックス

■「治安悪化」国民の75%が感じる…法務省調査(読売新聞)
 以前より日本の治安が悪くなったと感じている国民が7割を超え、半数以上が将来も悪化すると考えていることが、法務省の犯罪被害実態調査で分かった。

 こうした意識を反映し、自宅に特別のドア鍵を取り付けるなど5割以上が何らかの防犯対策を講じていることも判明。国民の多くが最近の治安悪化を懸念していることが、改めて裏付けられた。

 調査は今年2月、全国の男女3000人(16歳以上)を対象に行われ、2086人(69・5%)が回答した。同調査の実施は4年ぶりで、治安に対する認識について質問したのは初めて。調査結果は、同省がまとめた2004年版「犯罪白書」に盛り込まれた。

 それによると、治安が過去と比べて「悪くなった」と感じている人は、75・5%に上った。また、将来も「悪くなる」と考えている人は51・3%で、その理由として「社会のモラルが低くなる」が19・3%で最も多かった。
 こういう調査って、時期によってかなりの変動が出そう。

■で、特に根拠もなく、人々は「治安が悪くなった」と思っているものなのだろう。これって、「近頃の若者は…」という愚痴とメカニズムは似てる感じもするけど。


■日経新聞/社説「正しく恐れたい治安の悪化」
 この夏、法社会学者の河合幹雄氏が犯罪統計を、統計数字の背後にある事件処理の仕方までを考慮に入れて、検討し「日本では犯罪は増加していないし、治安の急激な悪化も起きていない」と結論づけた著書を出して議論を呼んでいる。白書も治安悪化と少し調子の異なる調査結果を紹介している。国連と協力した調査で、サンプル数は少ないものの「犯罪被害に遭ったか」との視点で調べたところ、この4年で犯罪被害の増加は認められなかったのだ。

 各種の世論調査の結果を見ると、国民が治安に不安を抱く、いわゆる「体感治安」の悪化は否定できない。不安を和らげるには、まず体感の正体を突き止めなければならない。実際に犯罪が急増しているのか、それとも別の理由、例えば、安全なはずの通勤電車に毒ガスがまかれるといった、従来と異質な犯罪が種々発生したことで不安を感じるのか。

 「地震は正しく恐れよう」という防災標語がある。治安の悪化も正しく恐れたい。前掲の河合氏の本には「犯罪白書は細かい記述が多くマクロな犯罪状況を理解するのは専門家でも難しい」との趣旨の記述がある。法務省は統計数字の裏まで読んで治安の実態を分析し分かりやすく国民に知らせる努力をしてほしい。
 この「体感治安」ってのが曲者ですね。これを増幅させているのは何だろう?

■で、これが河合幹雄の問題作。
安全神話崩壊のパラドックス―治安の法社会学

岩波書店

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■↑の松原隆一郎の書評(朝日新聞)で、内容をちら見…
皮膚感覚としては確かに安全が脅かされていると感じる。なぜだろう? 本書はこの謎を、法社会学の視点から切れ味鋭く解き明かす。

 まず、グラフを駆使しつつ事実が示される。一般刑法犯は近年急増しているが、自転車盗が急増部分で、除外すると微増にすぎない。凶悪犯はというと、殺人は50年代から減り続けてこの10年は横ばい。強盗は急増しているものの、ひったくりや集団でのカツアゲを統計に組み込んだせい。検挙率が急降下しているが、ほぼ窃盗犯検挙率の低下に相当している。警察が、軽微な余罪の追及には人員を回さなくなったかららしい。意外さに、あっけにとられた。

 後半が、謎解きである。ポイントは、刑法の運用。日本では、累犯者はヤクザの世界など「境界」の向こうに隔離されるか、もしくは刑事や保護官といった「現場の鬼」が彼らにサシで対面しつつ謝罪させ、こちらの社会へ復帰する世話をしてきた(個別主義)。そうした裁量によって犯罪を「ケガレ」として一括する境界線が維持され、安全神話が語られた、という仮説である。犯罪そのものも、繁華街や夜間という一般人が近づかぬ領域で起きていた。境界が崩れ、「現場の鬼」が人手不足になって、「住宅街」で「昼間」に犯罪を見聞きするようになったのが、我々の皮膚感覚を過度に刺激するのだ、と。
 ん?これじゃぁ、結局、警察官を増員させようってことになりゃしないか? このへんは読んで確認しないとまずいかもね。


ブッシュ再選:リベラルなカナダ移住?

カナダへの移民サイト、米からアクセス急増 ブッシュ再選で(CNN)
 カナダの移民省は5日、最近になって米国人から同省の公式サイトへのアクセスが殺到していることを明らかにした。ロイター通信は、11月2日の米大統領選でブッシュ大統領が再選されたことで、失望した民主党支持者らが、よりリベラルなカナダに移住しようとしているのではと報じている。

マリア・イアディナルディ移民省報道官によれば、米国からサイト(www.cic.gc.ca)への1日当たりのアクセス者数は通常、2万人ほど。だが、大統領選の翌日、これまでの最高記録を2倍近く上回る11万5016人に膨れ上がった。4日には6万5803人に減ったものの、依然として普段より多い数字を記録した。

米国人がカナダに移住する場合、選択肢の1つとして永住権を取得する方法があるが、手続きに約1年かかる。就労ビザを取ってカナダに移る方法もある。また、カナダ人と結婚すれば、国籍を取得する手続きが一番スムーズに進むという。
 まぁ、ジョークでリンクするってケースが多いんだろうけど。

■日本も憲法改正されたら…日本のリベラルはどこに移住すればいいのだろう?


2004年11月7日日曜日

鶴久政治

鶴久政治「フミヤ派でも高杢派でもない」(スポーツニッポン)
 元チェッカーズの鶴久政治(40)が6日、東京・新宿区の早大で行われた学園祭に参加した。高杢禎彦(42)とともに藤井フミヤ(42)ら4人との確執が伝えられる鶴久は「僕はフミヤ派でも高杢派でもない。橋本(龍太郎)派なんですよ」とジョーク交じりに複雑な心境をのぞかせた。

 9月に都内で行われた亡くなった元メンバーの徳永善也さんを送る会で、鶴久と高杢は発起人に名前がなかった。「高杢さんとは事務所は一緒だが、普段は会うこともない。フミヤさんには中学3年の時に(音楽家への)声を掛けてもらって感謝の気持ちでいっぱい。他のメンバーにも恨みはない」

 高杢が昨年6月に発売した自叙伝がメンバーの確執の原因とされるだけに、鶴久がフミヤらに除外されるのは「分からない」と戸惑うばかり。だから「壁を作られたような感じで残念。最後は6人でクロベエに手を合わせたかった」とあらためて無念の表情を浮かべた。
 たぶん「橋本派」だから、フミヤから弾かれたんでしょ。

■ワイドショーなどで「自分が除外されたのはわからない」って、しきりに言ってたけど、こういう曖昧な態度が、フミヤの不信をかったのかもよ。


西武、プロ野球撤退

■<西武ライオンズ>売却し、プロ野球から撤退へ コクド(毎日新聞)
 西武鉄道グループの司令塔的企業「コクド」(本社・東京都渋谷区、三上豊社長)は、子会社のプロ野球球団、西武ライオンズ(埼玉県所沢市)を売却し、プロ野球から撤退する方針であることが6日分かった。主力のレジャー事業の不振に加え、西武鉄道の有価証券報告書虚偽記載問題に端を発した西武鉄道株の急落で財務体質の悪化が進行。また有価証券報告書訂正前にコクドが企業に売却した西武鉄道株の買い戻し請求もこれから相次ぐと見られ、球団売却を含め抜本的なリストラが不可避と判断したとみられる。
 西武ライオンズはコクドの100%子会社で資本金は1億円。コクドは200億〜250億円程度の売却額を提示している模様で、すでにプロ野球参入を表明したライブドアなどに打診を始めている。西武鉄道の旅客確保のため、本拠地の西武ドーム(所沢市)の継続使用が条件になるとみられる。ただ、売却情報を得た関係者からは高額すぎるとの声が出ており、交渉は難航する可能性もある。交渉がまとまらない場合は、来季も「西武ライオンズ」として引き続き運営する方向だ。
 「経営体力が無い」とみなされたライブドアに、赤字球団を押し付けるってんだから、何でもありだよな。

■テレビ朝日が買収すればいいじゃないか。日本シリーズで、さんざん西武びいきしやがって、といまだに私は引きずっているのです。

■こういうのがあると、つくづく選手会がストライキをしたのは正解だったと思うなぁ。1リーグ制を阻止され、堤の思惑もはずれた。

■西武球団の売却、ライブドアなどに打診(サンスポ)
◆ダイエーとは大きな違い…受け皿や観客動員数

 西武の球団売却話は、ダイエー本社が産業再生機構に支援要請し、足元がふらついているダイエーと大きな違いがある。
 ダイエーに対しては、既に情報通信大手のソフトバンクが買収に名乗りを上げている。本拠地福岡ドームを所有する米投資会社コロニー・キャピタルとダイエー本社との「秘密契約」が問題視されているが、受け皿があることは大きい。
 しかし、西武は違う。球団経営にかかわれば毎年数十億円の赤字が見込まれることに加え、売却希望価格が高額なため、買収交渉は難航するとみられている。しかも、ダイエーは今季も307万人の観客動員を記録したのに対し、西武は約165万人。西武ドームで行われた日本シリーズでも圧倒的に中日ファンが多いという不人気ぶりだ。福岡のみならず、九州の地に密着しているダイエーとは集客力で圧倒的な差がある。 西武は売却先が見つからなければ、来季も球団経営を続けると報道されている。しかし、再来年以降は未定だ。80年代から90年代前半にかけて黄金時代を築き、高年俸選手をずらりと並べた西武が今、時代の波にのみ込まれようとしている。
 


日米野球

■「新しい日米野球の形」考えるべき時期か(サンケイスポーツ,コラム甘口辛口)
 かつてのファンは“日米決戦”に胸躍らせた。1962年、デトロイト・タイガース戦での阪神・村山の完封はニュースになった。84年には、主催者が“真のワールドシリーズ”を実現させようと苦労した。しかし、野茂やイチローらが大リーグ挑戦するようになって、日米野球の対決色は一気に薄らいだ。

 日米野球の歴史をさかのぼると、さらに高い価値も持っていた。今年は日本のプロ野球70周年といわれるが、そのきっかけも日米野球。34年11月20日、静岡・草薙球場での全日本・沢村栄治の1失点投球は有名だ。ベーブ・ルースが傘をさして守るほど日米の実力には差があったが、僅差の試合があったことで、日本プロ野球の可能性が広がった。

 このときは日本が国際連盟から脱退した翌年で、日米外交に果たした役割も大きかった。大リーグ選抜チームを東京駅に迎えたファンは20万人にものぼり、ルースは「これほどの歓迎は、大統領でも受けたことがないはず」と大感激。外務省も積極的に動くなど、まさしく“国民的行事”だった。

 もちろん、過去に戻ることはできない。06年にはトッププロが参加する野球のW杯が開かれ、日米野球はますます存在感を失うだろう。ただ、築き上げた歴史は大切にしたい。主催者だけでなく、選手・ファンも一緒になって「新しい日米野球の形」を考えるべき頃だ。(山根俊明)
 野球がもはや「国民的スポーツ」ではなくなった…メジャーで活躍する選手が増えて、メジャーの相対的地位が低くなっている…要因はいろいろあるだろうけども。今年は特に盛り上がってない印象が残る。

■だって、球場ガラガラですもん。クレメンスも「前回来た時よりも静か」と驚きのコメントをしたぐらいだ。

■来日している選手たちが小粒になっているってのもあるだろうけども、何よりもイチロー&松井秀喜が来ていないってのが痛すぎる(なんでこないの?)。石井や大塚には悪いけど、彼らが出てきたところで、盛り上がりに欠けるよ。

■メジャーがより身近な存在になった今、日本人メジャーリーガーの凱旋ってな性質を持たせないと、今後の日米野球はもたないんじゃないかな。


2004年11月6日土曜日

ドン・キホーテ:社員派遣強要

■ドン・キホーテに公取委立ち入り…社員派遣強要か(読売新聞)
 大手ディスカウントストア「ドン・キホーテ」(本社・東京都江戸川区)が、納入業者の従業員を自社の店員代わりに働かせていたとして、公正取引委員会は5日、独占禁止法違反(不公正な取引方法)の疑いで、同社本社など数か所の立ち入り検査に乗り出した。

 関係者によると、同社は、日用雑貨や食料品を納入する複数の業者に対し、取引上の優位な立場を利用して、従業員の派遣を要請。無報酬で商品整理などの仕事をさせたり、協賛金名目で金を集めたりした疑いが持たれている。納入業者が従業員を派遣できない場合には、同社が指定する人材派遣会社を利用して人手を確保するよう求めることもあり、費用は納入業者に負担させていたという。

 ドン・キホーテは、今年4月に消費税の総額表示が義務付けられた際にも、値札交換のために人手が必要などとして、納入業者に従業員の派遣を要請していた。この時は、店舗名や作業日を一覧表にして納入業者に送付。直接派遣できる従業員の人数や、派遣会社を通じて用意できる人数をそれぞれ記入させていた。
 ドンキの企業体質は、どうもたちが悪いね。こんな事件もあったし…ドン・キホーテ、偏差値40以下NG


2004年11月5日金曜日

ブッシュ大統領、アラファト死亡でお悔やみ?

■米大統領はアラファト氏死亡前提にお悔やみの勇み足(朝日新聞)
 「彼の霊魂に神のご加護を」。ブッシュ米大統領は4日のホワイトハウスでの記者会見で、記者団からアラファト議長の容体悪化を聞かされ、死亡を前提にお悔やみを述べる「勇み足」を踏んだ。

 大統領は記者の一人から「まだ聞いていないだろうが、アラファト氏が亡くなったようだ」と質問されると、「本当か」と問い返した上で「まず、彼の霊魂に神のご加護を。我々はイスラエルと平和な関係を持つ自由なパレスチナ国家樹立に向けて引き続き協力していく」と述べた。
 いやはや、ブッシュ再選がよほど面白くないんでしょうね…と思うくらい、しょーもない記事ですが。

■勘違いした記者もどうかしているが、まぁ、それを信じてお悔やみを述べる大統領もどうだろう。「事実を確認していないので、コメントできない」とか言えばいいのにね。やっぱブッシュ君にとって、無線受信機は必須アイテムだ。

■アラファト議長は脳死状態だと報じられている。変なゴタゴタが起きなきゃいいけどね。もっと早く後継者に譲っていればそれもふせげただろうに…


■ブッシュ再選 「見習いたい」と絶賛 小泉首相(毎日新聞)
 小泉純一郎首相は4日夜、記者団から改めてブッシュ米大統領再選の感想を聞かれ、「たいしたもんだね。これだけ世界から批判されて、国内のマスコミの大批判に耐えて、指導力を発揮している。たいしたもんだ。見習わなきゃいかん」と大統領を絶賛した。
 批判に耳を傾けないって意味では、小泉さんもいい勝負してますよ。

■そういえば、幽霊社員として金をもらっていた社長を勝手に殺したこともありましたっけ?その点ではブッシュよりもすごい。


消費者金融

■武富士、首位の座を転落 消費者金融大手の中間決算(共同通信)
 消費者金融大手4社の今年9月中間連結決算が4日、出そろった。アイフル、アコム、プロミスの3社は前年同期比で純利益が増益となったが、武井保雄前会長の盗聴事件の影響が尾を引く武富士は減収減益で利益首位の座から転落、アコムに明け渡した。
 武富士の純利益は299億円(15・4%減)で、4社中最下位。首位となったアコムの446億円(35・5%増)に大きく差をつけられた。また武富士は、経営体力を示す営業貸付金残高も1兆6062億円(2・9%減)と大きく減らした。
 4社とも融資の審査を厳格化しており、一般企業の売上高に当たる営業収益は、アイフルを除く3社が減少。積極的な事業買収で業績を伸ばしているアイフルだけが8・9%の増収となった。
 そういやぁ、ちっとも武富士のCM見なくなったもんね。変わって出てきたのは、チワワ・小野真弓・井上和香。特に、アイフルはチワワ一匹でボロ稼ぎ。


和田アキ子

■紅白出場が決まったのに不満を爆発させた和田アキ子の本音は? (日刊ゲンダイ)
 和田アキ子(54)がNHK紅白の選考基準に不満を爆発させている。
 先日、出場歌手選考世論調査の結果が発表されたのだが、1位は天童よしみ、2位は宇多田ヒカル、3位は柴咲コウで和田は11位だった。今回の世論調査では15位以内に入れば無条件で紅白に出場できるが、和田はこの11位という結果にいたく不満なのだ。

 先月30日に出演したラジオ番組では「私はおかげさまで11位で大変名誉なことです」と慇懃(いんぎん)に語る一方で、「順番をつける必要があるの?」と不快感をあらわにした。

「屈辱だったのは天童よしみが1位で、“天敵”の小林幸子が7位にランクされ、自分より上だったことでしょう。逆に救いだったのは松田聖子の12位よりランクが上だったことです。不仲で有名だった聖子にも負けていたら本当にショックだったでしょう」(芸能記者)

 和田は以前、小林に「もう派手な衣装は着ないと言ったのにまだやってる」とカミついたことがある。さらに「演歌歌手はウソつきだ」と言って物議を醸し、この2人は過去に“舌戦”を繰り広げた。

 天童とは昨年の紅白で天童が大トリを務めることが問題になった。和田は「なんで天童なんや」と食ってかかった。
 一回、落っことしてやればいいんじゃない?

■歌手としては、和田あき子は終わってんでしょ?いつまで大御所面してるつもりだろ?


2004年11月4日木曜日

島田紳助司会者

■島田紳助司会者、傷害容疑で書類送検(TBS)
 吉本興業の島田紳助司会者が、女性マネージャーを殴ってケガをさせたとして、傷害の疑いで書類送検されました。傷害の疑いで大阪地検に書類を送られたのは、吉本興業の島田紳助司会者(48)です。
 
 調べによりますと、島田司会者は先月25日、大阪市内のテレビ局で、番組の収録前に文化人を担当している40歳の女性マネージャーの頭を殴り、首のねんざなど、全治1週間のケガをさせた疑いが持たれています。 
 島田司会者は、先月30日の警察の聴取に「態度が悪いから殴った」と話し、容疑を認めているということです。
 TBSでニュースを見ていたら、「島田紳助容疑者」じゃなくって「島田紳助司会者」と言ってるんです。もう腹をかかえて笑いましたよ。思わぬところに「稲垣吾郎メンバー」のお友達がいたものである。

■「稲垣メンバー」とか「島田司会者」とか…いったいどんな配慮なんだよ。彼らが所属するジャニーズ事務所・吉本興業はいずれも大手だ。圧力とかをかけるのだろうか…「島田容疑者だとイメージダウンなんで、やめてください」って。それに屈しているとすれば、テレビ局はなんとも情けないが。

■テレビ局として、どういう呼称をつけるのか迷ったのだろう…「島田芸人」とかじゃダメだし。でも「島田司会者」はないよなぁ。

■ちなみに、テレビ朝日も「島田紳助司会者」、日本テレビは「島田紳助さん」、フジテレビは「島田紳助容疑者」…らしい。タレントだからって差別するのはおかしく、フジは正しい。


■にしても、「100%僕が悪い」という「男泣き」のおかげで、紳助は世間的にはすっかり許されている感がある。やっぱ「涙は男の武器」ですね。

■こういったのを薄めるために、ちょっと前のゲンダイ…

■紳助 ウソ泣きと軽々しい謝罪で逃げ切る空恐ろしさ (日刊ゲンダイ,2004年10月29日)
 この暴力男がここまで平謝りするとかえって不気味に感じる。最近の紳助の傲慢さはだれもが指摘する。日本テレビ系の4本をはじめ、合計8本のヒット番組を抱える紳助はここ数年、有頂天になっていた。明石家さんまとともに吉本の屋台骨を支える紳助は局内ではわが物顔で、多くのスタッフを引き連れてふんぞり返っていたのは有名だ。

 また、事件を起こしたのも今回が初めてではない。2年前のW杯の時に大阪・伊丹空港でボランティアをしていた男性に「ハロー、紳助さん」と声を掛けられたのに腹を立て「ハローやと!」と激怒して壁を蹴飛ばして警察が駆け付ける騒ぎも起こした。すぐカッとなる本性をムキ出しにしたのだ。

 そんな紳助がわずか10日間謹慎するだけで、テレビ局もスンナリ受け入れているのだ。

「10日間なら8本のレギュラーへの影響を最小限に抑えられる。それと11月初めまでなら年末年始の特番の収録にも影響が出ない。紳助はテレビ局と相談してベストの選択をしたのです。反省のカケラも感じられない」(放送関係者)

 テレビ局は暴走族上がりのこんな男をいつまで使い続ける気か。
 ま、「暴走族上がり」ってのは余計だけども、島田容疑者のいいかげんな言動を聞いていると、この強い不信感は当然だと思う。10日で禊(みそぎ)は終わるってんじゃぁ、納得はできませんよね。

■今村忠「続いた『謝罪会見』、紳助のはパフォーマンス?」(サンスポ10/01,コラム甘口辛口)
 紳助は「無礼な態度が許せない」と、吉本興業の女性マネジャーを楽屋に呼び頭をつかんでイスに座らせ、平手で1発頭を叩いたという。ところが、告訴状によると、げんこつで殴り、さらに顔面にツバも吐いたというから驚く。それが真実なら、まさに人格が疑われる行為で、おごりもきわまれりの感がある。

 会見では涙を流し「100%悪い」と認めた。それならばマスコミにではなく、何よりもまず被害者である女性に誠心誠意、謝罪すべきだろう。女性の方が事実関係の食い違いを理由に拒んでいるようだが、「何とか会って謝罪するように努力する。マスコミには、その後に話したい」というのが筋ではないか。
 同コラムで今村は、「お涙ちょうだいのパフォーマンス的な感じもして腹立たしくもあった」と締めくくっている。まさにそのとおりだと思う。でも、そのパフォーマンスがきいてるからねぇ…早期に「反省」を見せることで、同情をかうことに成功した。やはり「男泣き」には注意をしたい。


■「紳助にツバかけられた」被害女性民事訴訟も(スポーツ報知10月30日)
◆「100%は紳助さん悪くない」ナイナイが擁護

 お笑いコンビ「ナインティナイン」の岡村隆史(34)と矢部浩之(33)は29日未明、ニッポン放送「ナインティナインのオールナイトニッポン」(木曜・深夜1時)で同じ吉本興業所属の紳助の暴行事件について触れた。

 岡村は「手を出したということは、よっぽどのことがあったんやと思う。100%は紳助さんが悪いとは思わない」と先輩を擁護。

 被害女性が電話取材を受けていたことには納得がいかない様子で「これは吉本内のお家騒動。お恥ずかしい話ですよ。紳助さんが吉本やめると言ったら、打撃を受けるのは吉本。紳助さんは不動産屋で食っていけるから」と続けた。
 ナイナイのラジオは好きなのでだいたい聞いているが、岡村の意見にはトンチンカンなものが多い。今回もまったく賛同できない。

■「島田司会者」はレギュラー8本を抱える売れっ子。吉本に対する影響力を持っていると思っていたからこそ、紳助はこういう行為に出たのである。それゆえに、吉本は厳格な処罰をしなければが求められる。大打撃を受けるのは吉本、だから、それを内部で隠蔽しろというのか。そんな悪しき体質は変えていくべきだ。

■ま、芸能界にいる者が批判できないのは当然だ。紳助はすぐに帰ってくるわけで、怖くてできないのだろう。誰もが「よほどのことがあったのだろう」とお茶を濁している。

■女性マネージャーはアメリカナイズされおり、ズバズバと物を言う…よくトラブルがあったという噂がある…とか、そんな紳助を免罪するための、女性バッシングはやめるべきだ。

■楽屋という二人きりの空間で、男性に怒鳴られる…これだけでも女性は恐怖を感じるだろう。さらに、紳助自身も「記憶がない」と言うほど激高し、暴力をふるってくるわけだから、女性の恐怖は計り知れない。

■もしこれが若い男性マネージャーだったら、同じことをやっていたか? また、そこには女性蔑視があったんじゃないかという疑念も消え去らない。

 告訴状によると、紳助は女性に対し「態度が悪い」と激高。紳助の楽屋に引きずりこみ、女性の名刺をくしゃくしゃにして投げ捨て、頭部をげんこつで4〜5発殴打。さらに髪の毛をつかんで壁に打ちつけ、女性のリュックとバッグを奪って投げ捨てたうえ踏みつけ、そのリュックで女性の左頭部をなぐり、顔面につばを吐いたという。

 しかし、紳助は28日の会見で「1回平手でひっぱたいた」と釈明しており、双方の主張には大きな食い違いがある。告訴状には、紳助の暴力によって曲げられた女性のメガネや、破壊された所持品などが証拠としてあげられている。
 告訴した女性は異常だ…という人がいるけども、食い違いがあるのなら、裁判ではっきりさせればいい。どちらかが嘘をついているのは間違いないのだから。


■傷害容疑で書類送検された紳助はすでにタレント生命を絶たれている (日刊ゲンダイ11/8)
 問題はこれを受けたメディアのトンチンカンさである。「自粛延期」とか「復帰は年明けにズレ込みそう」といった大甘報道のオンパレードなのだが、紳助はそんな簡単には復帰できない。
 もっとも引っかかるのが事件の悪質性だ。
「今回、紳助がやったことは女性を監禁して髪をつかんで殴って、さらにツバまで吐きかけた非道な内容です。しかも、当初彼は“平手で一発”といっていたけど、被害者がコブシで4、5発と語るなどウソまでバレてしまった。これだけの事件なのに1、2カ月での復帰はあり得ない」(放送ジャーナリスト)
 この事件で怒っているのは実は番組のスポンサーである。ある外食産業の会社には消費者から紳助の番組のスポンサーになっていることに対する抗議が殺到したといわれ、とんだトバッチリに怒り心頭である。
 紳助のレギュラー番組は8本。収録済みの番組については紳助の出演部分をカットし、今後の収録については代役を立てるなどの形で番組は放送される。どこも“カムバック待ち”の構えなのだが、スポンサーが出演に“待った”をかける可能性が大きい。
 テレビ局にも出演させづらい状況がある。各局は収録日のテロップを入れて放送したが、「なぜ紳助は普段通り出ているのか」という苦情が相次いだというのだ。
「今の状況ではカムバックは早くて来年4月以降でしょう。8本あるレギュラーのうち、紳助がメーン司会の番組がそれまで存続できるかも疑問です」(事情通)
 消長、交代の激しい業界で、紳助の人気タレントとしての道は断たれたといっていい。

■紳助を擁護するタレントたちの見え透いた魂胆 (日刊ゲンダイ11/11)
 紳助自身が一番「ありがた迷惑」と思っているのではないか。若手芸人やお笑いタレントから発せられる「紳助擁護」のコメントだ。「マネジャーが悪い」「紳助は悪くない」などの発言が相次いでいる。
 真っ先に反応したのは吉本興業の後輩・ナイナイの岡村隆史。「手を出したということはよっぽどのことがあったんやと思う」と言えば、ラサール石井も「(マネジャーは)日本古来の“なぁなぁ”の文化が理解できない人」と援護した。おすぎや出川哲朗、そして美川憲一まで「(暴力を振るわれた)相手も悪い」とシャシャリ出てきた。
「こういう連中は、超売れっ子に少しでも恩を売り、“復帰後”はオコボレにあずかろうとの魂胆でしょうが、事態はまるで逆に進行している。周りが紳助を擁護すればするほど、被害者の態度は硬化し、紳助の復帰は遅れるばかりなのです」(事情通)
 事実、テレビで出川の「(紳助さんは)理不尽なことで怒る人じゃない」との発言を聞いた被害者の女性マネジャーの親が卒倒。マネジャーの怒りは頂点に達しているという。
「擁護発言に一番頭を抱えているのは紳助のはずです。“百パーセント自分が悪い”と涙まで流して謝ったのに、周りが相手を怒らせている。“オレのことはほっといて”が紳助の素直な心境でしょう」(テレビ関係者)

2004年11月3日水曜日

香田証生の映像

■ザルカウィ組織:ネットで香田さん殺害流す(毎日新聞)
 イラクで香田証生さん(24)がイスラム過激派に拉致・殺害された事件で2日、ザルカウィ容疑者率いる「イラクの聖戦アルカイダ組織」がウェブサイトで殺害の模様を撮影した映像を流し、「日本政府から身代金支払いの提示があったが断った」と主張した。

 映像では、床に座らされた香田さんの背後で覆面姿の3人が声明を読み上げ、その後、星条旗(米国旗)の上で香田さんを殺害している。

 声明で犯人グループは、日本政府から香田さんを解放する見返りとして「数百万ドルの身代金支払いの提示があった。しかし、アルカイダは神の意思に従いジハード(イスラムの聖戦)を実行した」と言及し、身代金を拒否したと主張。「こうした事態を避けたいなら、自衛隊を撤退させればいい。さもなくば十字軍とともに地獄に落ちる」と指摘し、自衛隊が撤退しない限り今後も日本を標的にすると脅している。
殺害動画…見るべきか、見ざるべきか、それが問題だ。

■日本人の青年が星条旗の上で斬首される映像を、直視すべきなのだろうか。それとも、見るという行為自体がテロリストの思惑にのっかることになるのだろうか。う〜ん。ま、夢に出てきても困るし、見たくないんですけどね。(で、結局のところ、どうなのか?→参照


■人々がどんな感想を持ったかを2ch見に行く。「これを読んでから見るかどうか決めれ」…だそうです。
00:00 アラビア文字の白い字幕。背後は黒BGMはオヤジのコーラン。
00:10 アラビア半島を中心とした地球儀に突撃銃が意匠された奴らのマークが浮かび上がる。
00:20 アラビア風の音楽が始まり、アラビア語の字幕が浮かんでは消える。
00:34 小学校みたいな閉鎖された部屋。コンクリ壁には例の黒い旗。一人香田君が正座させられてる。
00:42 3人の執行人が画像処理で現れる。 何か紙に書かれたものを読み出す
02:05 真中の人間が読み終える。即執行開始
02:10 入刀。うごぉ・・・とうめき声
02:12 アラーアクバルを続ける男たち。首が切られつづける。
02:14 血が噴出す。ピストン運動のように、首にナイフを入れ出しする男。
02:26 最後の「むご」という音とともに、音が消え再びアラビア風BGM始まる。
02:28 視点が変わって、米国旗の上で首を切りつづける。
02:30 切断完了 胴体の上に首
02:33 シーンが変わり、男たちが首を掲げる。背後は例の旗。顔がupになる
02:41 米国旗の上の胴体に首が置かれるjpgと同じ構図になる
02:45 最後に幸田君ドアップ。
02:48 彼らの旗が写る。



■身代金支払いの提示…これって、どうなんだろう。もちろん日本政府はこれを否定している。そもそも、日本政府がコンタクトとれてなかったんじゃないか。

■仮に身代金を支払おうとしていたとしたら、その行為は正当化できるのだろうか。確かに、日本人の生命にかかわる問題なので軽視はできないが、「テロリストの脅しには屈しない」と小泉首相は言い続けてきた。また、数億円もの資金を入手できれば、新たな武器や人材の調達も可能となり、テロリストを勢いづかせることとなる。う〜ん。


大統領選

念力をおくっています。

ブッシュ負けろ…
ブッシュ負けろ…
ブッシュ負けろ…


【追記】

 ブッシュは勝った。4年間、世界はネオコンとテロの恐怖につつまれることとなった。
 唯一の救いは、ケリーの薄気味悪い顔を見なくて済むことだ。どうも生理的に受け付けないんだ、あの顔は。


楽天イーグルス

■「東北楽天ゴールデンイーグルス」が参入することが正式決定された。結果はみんな知っていた…楽天が勝つだろうな、と。


■6球団で運営する方が効率的であり(だったら、なぜ合併を認めたのかとツッコミたくなるが)、なによりも候補地がかぶっていることから、どちらか一社と決まっていた。

■で、赤字運営のパリーグの現状を考えれば、経営体力のある企業が望ましい…ってなわけで、楽天。そりゃそうなってしまうよね。ずいぶんと時間かけたけど、何のための審査だったのかが疑問だ。

■ま、不祥事続きの西武を、「公共財」としてふさわしくない企業として除名処分、楽天・ライブドアが新規参入でもよかったんですけどもね。あるいは財務内容を公表して、7位の球団が外れるとかさ。

■世間ではライブドア支持の声が大きい。確かに最初に手を上げて、選手会を援護する役割があったことは事実だ。だけど、これは新規参入とは別問題。

■仙台を本拠地に選ぶことが「後出しじゃんけん」になり、ずいぶんと印象が悪くなった(ナベツネ黒幕説まで出てくる)。それもあって、善悪二元論が出てきて、ライブドア(善玉)・楽天(悪玉)となっている。かつての「小泉首相VS抵抗勢力」にも通じるものがあるが、私はどうもこういう構図が嫌いだ。

■堀江社長のイメージ戦略は効果的だった。「Tシャツ」「ノーネクタイ」の堀江社長は、「旧態依然」のプロ野球と鮮やかなコントラストが出ていた。一方の三木谷社長は、「ネクタイ」をして、他のオーナーとも協調していくことを明言している。これが「妥協」と映ったのだろう。

■閉塞感をもつ野球ファンにとって、とにかく「旧態依然」とする野球界をぶち壊して欲しかった。堀江社長ならそれが変えられると思ったのであろうが、それは過剰な期待だ。一球団が変わったところで、他球団が変わるほど、今の野球界が楽観的状況にあるとは思わない。

■ともかく楽天が新規参入する。「われらがライブドア」を追いやった楽天を心情的に愛せるのだろうか。

■ちなみに、今日の株価…ライブドアがぐぐっと上昇。球界参入すれば、経営に悪影響がでると投資家たちは考えていたのだろうか。堀江社長がテレビに出れば出るほど、株価は下がっていたわけだが、これで株主も一安心?いや、すっかり「悲劇のヒーロー」になって、ますます出演してくるか。

■あと、宮城県営球場ってのは何とかした方がいいんじゃないか。なんか盛り上がってる景色が想像できないんですけど。


■次の日の社説たち…

■読売新聞/社説[『楽天』参入]「プロ野球界に新風は吹くか」
 近鉄の赤字経営問題が球界騒動の発端だった。それだけに、参入審査では球団を長く安定的に経営していくだけの体力と熱意があるか、公共財としてふさわしい企業かどうかが、厳しく問われた。
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 地元が大いに盛り上がっている。仙台にプロ球団が来るのは、ロッテの撤退以来二十八年ぶりだ。東北経済産業局は、一年目の経済効果を208億円と分析している。地元の大手企業を中心に「宮城ドーム」を作る構想も浮上した。

 球団が来れば、選手の迫力プレーを生で見る機会が増える。野球少年に夢を与える。野球人口とファン層の拡大は、プロ野球の将来を決める重要課題だ。
 「厳しく問われた」ねぇ…あなたのところのボスは執拗なまでに問うていたみたいっすね。持参したアダルトゲームまで使ってさ。あと、読売が「野球少年の夢」とか言うな。

■朝日新聞/社説「新球団――『楽』しく『天』高く舞え」
 だが、それにしては、今回の新球団の選び方は内向きだった。

 楽天が選ばれたのは、ライブドアに比べて、経営規模が大きいからだ。パ・リーグの球団の赤字は平均で年間30億円を超える。それぐらいの赤字に耐えられる体力がないといけないという理屈だ。

 たしかに、つくったチームをすぐに投げ出されては困る。しかし、赤字が続くと想定し、大きい企業なら大丈夫、ということでよかったのか。地元の仙台のファンがどちらを望んでいたかは顧みられなかったといわざるをえない。

 2社の球団構想や経営状態を調べた審査小委員会のメンバーは、巨人、横浜、西武、ロッテの4球団とセ・リーグ会長だった。これにも疑問が残る。

 ドラフトの裏金問題で巨人と横浜はオーナーが辞任した。西武も親会社の株をめぐる虚偽報告でオーナーが辞めた。こんなことをしている球団に、新しく入ろうとする企業の良しあしを判断する資格はあるまい。
 もっとも選考に批判的なのが朝日ですね。ナベツネさんに世論誘導とお叱りを受けるだけのことはある。

■毎日新聞/社説「楽天球団承認 他球団の協力が欠かせない」
 公正を期すとした審査小委員会による公開ヒアリングは、ライブドアに一方的に厳しかったように映る。「あと出しじゃんけん」の楽天が、先行したライブドアと同じ仙台を本拠地に正式申請した時点から、「最初に結論ありき」の印象はぬぐえない。
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 新規参入とはいえ「弱小球団」を誕生させたのでは意味がない。新球団のチーム編成はこれから実施される分配ドラフトなどで骨格が出来上がるが、他の11球団の協力態勢が欠かせない。長丁場のペナントレースを戦う以上、各チームはある程度、戦力が均衡しないとゲームの興味が失われるのは自明のことだ。

 3人のオーナーを辞任に追い込んだ有望な新人の獲得をめぐるスカウト不正工作も、元をただせば「自分のチームさえ強ければ」という球団エゴむき出しの姿勢が生んだ不祥事だ。ファンに支持される好試合をどれだけ提供できるか。12球団が結束し、全国のファンの期待に応える姿勢がいま、プロ野球界には求められている。

 新球団をいかに健全なチームに育て上げるか。審査した既存球団も大きな責任を背負っていることを忘れてもらっては困る。
 そりゃそうだ。


■産経新聞/社説「新チーム誕生 『1リーグ制』阻止に貢献」
 せっかく、ファンの後押しでともした灯を消すことになれば、日本のプロ野球は再び縮小方向に向かい、無死満塁のようなピンチになりかねない。

 他の十一球団はそうした広い見地から、一線級選手も積極的に供出し、新チームに協力すべきである。選手たちも、そうしたいきさつからして、新球団への参加を厭(いと)うてはならないのは当然だろう。
 ほんとに必要な選手ならどこも出すわけないじゃないっすか。

■東京新聞(中日新聞)/社説「球界改革の風になれ」
 球界構造改革とは、巨人一極集中からの脱却にほかならない。そのためにはいびつな現行ドラフト制や、それに伴うFA制度の見直しといった地ならしも必要だ。

 「経営体力が勝っている」のが決め手になった楽天だが、軌道に乗るにはそれなりの時間もかかる。先達からの支援も欠かせない。新球団の産声は、球界全体が新たな運命共同体になり、個々の球団が地域とのきずなの結び直しに向かう合図だと受け止めたい。
 巨人一極集中って、中日が巨人依存で助かっているわけですが。


給食・食べ残し

■仙台市内の小中学校給食 「食べ残し」減らず(河北新報)
 仙台市内の小中学校で、児童生徒が食べ残した給食の「残食」が一向に減らない。残食率は小学校が14.9%、中学校は19.0%に達し、せっかくの給食の多くが肥料や家畜のえさに回されているのが実情だ。給食を「健康な体づくりの基本」と位置付ける市教委は、残食を少しでも減らそうと子どもたちへの指導を徹底する考えだ。

 市立の小中学校の残食率はグラフの通り。1995年度以降、小学校は10%台で年々上昇の傾向にある。中学校は年度によってばらつきがあるが、20%前後の高い割合が続いている。
 なんか全国的にも食べ残しが増える傾向にあるそうですね。

 近年の給食は成長に不可欠な栄養素の多い和食が見直され、煮物や魚料理の登場回数が増えている。「家庭の食事は洋食中心」(市教委)のためか、和食ほど残食も増えがちだ。給食時間は配ぜんや後片付けを含め小学校で45分、中学校は35分が最も多い。小学校高学年や中学校ではダイエットを理由に給食を残す女子もいるという。
 洋食志向ってのもあるだろうけど…ってか、家庭と比べて、単純にまずいってのもあるんじゃないの? 今の給食がどんなもんかはしらないけど、私が通ってた学校はまずかったなぁ。


2004年11月2日火曜日

天皇発言/韓国メディア

■例の発言に関する韓国メディアによる論評がやっと出てきた。とりあえず、メモ。

【記者手帳】「君が代」強要に待ったかけた日本の天皇(朝鮮日報)
 日本の国旗である日の丸と国家である君が代は軍国主義の象徴で、禁忌とされていた。しかし1999年、日本の国会はこの2つを再び国旗・国家として認める旨の法案(国旗国歌法)を可決させた。全体主義教育が再び息を吹き返すのではないかと懸念されたものの、「強制力はない」とされた。

 ところが、約束は守られなかった。保守派が握っている東京教育委員会は昨年、公立学校の卒業・入学式で君が代を歌わない教員を処罰すると発表し、実際に約230人を懲戒処分にした。

 このような状況で28日、天皇の発言が出された。驚いた日本のマスコミに、宮内庁は「国旗・国歌法制定時の『強制しようとするものではない』との首相答弁に沿っている」と付け加えた。

 東京都の方針が、当初の政府の趣旨からやや外れているようにもみえる、との見方にもみえた。

 天皇が現実的な案件について直接意見を述べたという点で、今回の発言を「天皇の権威再建」、「天皇の政治的影響力の強化」など、悪く解釈することもできる。

 しかし、今回の天皇の発言は、日本社会の一部保守的な動きに対し、皇室がやや修正をかけたものとみたい。社会の極端化を警戒する日本の良識と自浄力は、今も健在だとみたいのだ。
 まぁ、こうなもんでしょうね。


2004年11月1日月曜日

Seesaaプレゼント

 Seesaaプレゼントに根気よくトラックバックを送りつづけています。あたりますように…

▼発表待ち

・どこでもブログ 2/??
・ニンテンドーDS 3/??



 連絡先メールアドレス : info■skeptic.jp ←■を@に



 抽選1名ってのが多いので、厳しいんだけども、数打ちゃ当たる…と信じ、がんばっていきます。

■成績表
▼応募商品 (商品名 当選人数/応募総数)

ロボット・アーム MR999 1/42 落選
とびだせシーサーマン(大) 1/21 落選
とびだせシーサーマン(小) 1/20 落選

 全部外れる確率 … 88.32199546485262%
 88% …確率論的に見れば、まだまだですね。


■9月10日〆切のプレゼント
TANITA 脂肪計付ヘルスメーター(BF520 ホワイト) 1/74
TANITA 脂肪計付ヘルスメーター(BF520 ブルー) 1/75
CITIZEN デジタル歩数計 ウォーキングフレンド(TW200 スケルトンブルー) 1/28
CITIZEN デジタル歩数計 ウォーキングフレンド(TW200 アイボリー) 1/23
CITIZEN デジタル歩数計 ウォーキングフレンド(TW200 クロ) 1/23
YAMASA 万歩計 manpo(mk365 グレー(GR)) 1/21
YAMASA 万歩計 manpo(mk365 ラベンダーシルバー(LS)) 1/17
オムロン ヘルスカウンタ ステップス(ピュアホワイト) 1/22
オムロン ヘルスカウンタ ステップス(リッチブラック) 1/20
オムロン ヘルスカウンタ ステップス(オーシャンブルー) 1/24
 ついに一つ当選。ここで確率をリセット。

■で、また落選街道まっしぐら…
ペルシャの天然草 3/45 落選
アマゾンで得するショッピング生活 3/49 落選
ネットオークションで得する生活 3/45 落選
Yahoo!ファイナンスではじめる株のある生活(Yahoo!JAPAN 公認) 3/63 落選


・豪華!北国の3大蟹セット 3/111 落選



香田証生の死

 香田証生(こうだしょうせい)さんに哀悼の意を表するとともに、ご遺族には心からお悔やみ申し上げる


■イラクで日本人の若者が死んだのです。

■香田さんは死んで当然と言う人が多い。日本人の首を切らている動画を求めている人もいる。日本の首相は、テロリストの行為を「残虐非道」というけども、それに喝采する日本人がそこにはいる。

■そういえば、「香田証生」で検索してくる人が多くて、コメント数も増えた。記録として全部掲載しておこうかと思ったけども、それもどうかと思ったのでやめておいた。

■海外を旅していた香田さんに、イラクに対する理解が欠如していたことは間違いない。そんなわかりきったことを、まるで鬼の首でも取ったかのように言ってる者がいまだにいる。そこに並ぶのは御免だから、これ以上は遠慮しておこう。

■ついでに言っておくと、日本は死者にムチ打たない文化らしいので、今回ばかりはこれに従っておく。ちなみに、私はこれを産経新聞から教わったが(靖国神社/A級戦犯問題)、やはり再検討を要するだろう。


■「イラクの平和願っています」…香田さんの家族が談話(読売新聞)
 イラクで殺害されたことが確認された香田証生さん(24)の地元、福岡県直方市の対策本部は31日午前、自宅で安否を気遣ってきた父・真澄さんと母・節子さん、兄・真生さん(26)が、市職員に「みなさんに迷惑をかけて申し訳ありません。救出に向け、各方面の協力をいただき、ありがとうございました。イラクの人たちの1日も早い平和を願っています」と語ったことを明らかにした。
 事件発覚してすぐに、家族には多数の嫌がらせがあったらしい。みなさんに迷惑をかけて申し訳ありません…この一文が胸に突き刺さる。

■読売新聞/社説[邦人人質殺害]「それでも『テロとの戦い』は続く」
 四月の事件の際は、家族が政府に自衛隊撤退を求める一方で、組織的な署名活動やデモが繰り広げられ、政治運動化した。今回、家族は犯人が解放の条件とした自衛隊撤退については言及を避け、政策変更を求めなかった。多くの国民も、冷静に政府の救出活動を見守った。
 世間からの制裁が怖くて、言えなかっただけだし、死んだ今ですら、「死んで当然」と多くの国民が思っている。

■この国では「世間に迷惑をかける」ことを許さず、みんなで制裁を加える。そして、(それが成人であったとしても)子供に対して、親は大きな責任を負う。親は子供の無事を願うのは当然のことだ。なのに、なぜ香田さんの両親は世間から制裁を受ける必要があったのだろう?

■私が親なら「イラクに行くなと言われても行った。自業自得です。」と言う…そんな意見も聞こえてきた。その人に子供がいるかどうか、わからない。また、どれだけの愛情を子にそそいでいるかも知る術もない。だが、実際に愛する子供が殺されるとなったら、「冷静に」手をこまねいていられる人間などいるのか。あるいは、あなたのように賢人ばかりではないのだから、冷静でいることを他人に強いるのは酷な話だ。


Nucleus

■ころころとURLを変えて申し訳ないです。移動したのは、独自ドメインを取得したからなのです。

■これまで無料スペースを借りてきたために、宣伝などが入ったりするのだが、ふと考えた…サービスを提供者は、私にスペースを貸すことで、どれくらいの収入を得ているのか。

■ちょっと前からGoogleの広告を入れて、どれくらい収入があるのか実験してきた。無料スペースで得した気分になって使っていたが、実は損をしていた…というのが導き出された結論だ。

■というわけで、有料サービスを利用することにし、ついでに独自ドメインを取得することにしました。合わせても年間で数千円なので、そんなに大きな出費にはならないのですよ。

■もとを取るため…というわけでもないのだが、Googleの広告を入れることにした。端的に言って、圧倒的多数である検索サイトからの来訪者をターゲットにしているんだけど、ま、気になるものがあったらクリックしてみてください。励みになります。

■にしても、時事ネタを扱っているせいか、産経新聞とかがやたらと出てくるのは、どうなんだ。GoogleAdの仕組みがわかっていない人が見たら、私のことを産経の回し者(タカ派)と思うんじゃないか。あと、「薄毛」とかをタイトルに付けると、全部それ関係の広告で埋まってしまう。


■BLOGツールも変更した。Seesaa BLOGやNews Handlerなどのホスティングサービスをやめて、Movable Type(MT)に移行して1ヶ月も経ってないけども、MTからNucleusに移行した。

■この短期間に書いたMT記事数でも60を超えている。このまま増えつづけると、静的ページを生成するMTではやっていくのが大変だ。そんなことを思ったのは、過去ログをMTに移した時であり、700をこえるエントリーのせいか、構築するのにえらく手間ががかかったからだ。もはや別の選択肢を考えた方がよさそう…ってわけで、Nucleus。(今後、MT3.1からは動的ページでもはきだせるようだが、そのあたりはよくわからない)

■まぁ、見ている方にとっては、大して変化はないかもしれないけども、管理する側にとっては、MTとは比較にならないぐらい使いやすい。ちょっとした編集をしたり、しょうもないトラックバックを削除する作業が実に楽だ。

■ログインしてくださっている方に限って、コメント機能は開かれている。匿名性の強いインターネットで、その弊害を少しでも取り除こうという抵抗だ。ご利用は、新規登録より。

■携帯からのアクセスもちょくちょくあるようだ。どうやら、かつては携帯でも閲覧できるようになっていたので、その時から見ていただいているのだろう。申し訳ないです。すっかり忘れてました。MTではさぞ見にくかったでしょうね(ってか、見れるのだろうか)。というわけで、Nucleusに移行したついでに、携帯からも閲覧できるようにしました。ただ、コメント機能には未対応です。

■URL転送は説明書より。

■モバイル版
http://blog.skeptic.jp/i/