2005年2月26日土曜日

しばらく休業

 1ヶ月ばかり更新をしないことにした。
 理由は特にない。ただ、何となく…
 敢えていうならば、本業(知らない人ばかりだと思うが、私は大学院生で、研究者になってやろうと企んでいるのです)の方に自分でも恐ろしいくらいに没頭しており、ニュースなどどうでもいい気分なのだった。

 このBLOGの存在を覚えていたら、4月1日あたりに会いましょう。

【追記 4/13】
 4月頃復帰する予定だったが、もうしばらく休む。いつ復帰するかは不明だ。1ヶ月後になるのか、1年後になるのか、あるいは、このまま放置され続けるのか。


2005年2月22日火曜日

植草一秀:手鏡没収

■植草元教授:のぞき裁判で懲役4月の求刑 来月判決(毎日新聞)
 女子高生のスカートの中を手鏡でのぞいたとして、東京都迷惑防止条例違反(粗暴行為)に問われた元早稲田大大学院教授の植草一秀被告(44)の論告求刑公判が21日、東京地裁(大熊一之裁判長)で開かれた。検察側は植草被告に懲役4月を求刑し、所持していた手鏡1枚の没収を求めた。弁護側は「事件は功をあせった警察官による誤認逮捕に基づく不当な起訴で無罪である」と主張した。判決は3月23日。

 論告で検察側は「被告は(逮捕される直前まで)不審行動を繰り返していることなどから、警察官の証言の信用性は高く、破廉恥な動機に酌量の余地はない」と指摘した。一方、植草被告は最終意見陳述で「法廷の正義に誓い、無罪潔白だ」と改めて主張。身柄を拘束された高輪署で「強い利益誘導があり、虚偽の調書にサインをしてしまった」と述べ、「裁判所は法の正義に照らして、正しい判断を下してくれるようお願い申し上げる」と語った。
 いやぁ、やっぱ植草はネタの宝庫だよな。

■何がおもしろいって、「手鏡没収」を検察側が要求したことですよ。ニュースを見ていたら、いきなり「手鏡没収」などと言い出すもんだから、思わず噴いた。

■手鏡を一枚ボッシュートして何になるってんだ?こんなことってあるもんなの? やはりミラーマンにとっては鏡が命で、それを奪うことは大きな罰則になるということなのか。


2005年2月21日月曜日

ダルビッシュ喫煙

■<日本ハム>ダルビッシュ有投手が喫煙、謹慎処分に(毎日新聞)
 プロ野球・北海道日本ハムファイターズは20日、ドラフト1巡目で入団した新人のダルビッシュ有投手(18)=東北高3年=が春季キャンプ期間中にパチンコ店で喫煙したことを理由に、2軍キャンプ地の沖縄県東風平町から千葉県鎌ケ谷市の合宿所に帰して、当面の間、謹慎処分にすると発表した。
 球団によると、ダルビッシュ投手は今月17日、那覇市内のパチンコ店で喫煙しているところを写真週刊誌に撮影された。本人に確認したところ、事実であることを認め、このほかにも数回パチンコ店を訪れ、喫煙していたことを認めたという。
 沖縄県名護市内で会見した島田利正チーム統括本部長と岡本哲司2軍監督は「監督不行き届きだった」と謝罪。「ファンの皆様の期待を裏切るようなことをしてしまいました。これからは野球に集中していきたいと思います。本当に申し訳ございませんでした」というダルビッシュ投手の謝罪文を読み上げた。
 謹慎期間について、島田本部長は「反省の色が見えるまで」としたうえで、「今後、ボランティア活動などにも参加させたい」と話した。また、未成年にもかかわらず、実名で発表したことについては「本人やご両親とも話し合ったうえでの判断」と述べた。
 ちょっと笑った。こりないねぇ →ダルビッシュ喫煙

■一回、見つかってんのにさ、見つからないというこの自信はすごいな。ってか、吸うなら、こっそり吸えよ…しかも、パチンコ店で見つかるってのは、もはや確信犯なんじゃないかと思えてくる。

■着実にヒールの道を歩んでますね。「殺すぞ。ムカつくんじゃ!」とマスコミに暴言を吐いたこともあったが、今回を機会に、ますますマスコミ憎しってな感じで励んでもらいたいものです。

■「反省の色が見えるまで」ねぇ…人間、そう簡単に反省できるもんじゃない。したとしても、「見つからないように吸うべきだった…」ってなもんでしょ。

■で、こういうときに出てくる「ボランティア活動」って、どうなんだ?


2005年2月20日日曜日

あびる優:活動自粛

■女性タレント活動を自粛−ホリプロが謝罪の発表(サンスポ)
 日本テレビのバラエティー番組で女性タレント(18)の窃盗行為がクイズの題材になった問題で、所属事務所のホリプロは19日、女性タレントの行為を謝罪するとともに、本人は芸能活動を当面の間自粛すると発表した。

 女性タレントは15日深夜放送の「カミングダウト」にゲスト出演した際、クイズの中で「だいぶ前に半年にわたり、店の倉庫から段ボールごと商品を盗み続けていた」と告白した。

 ホリプロは19日発表した謝罪文で「誠に遺憾で、深くおわびする」とした上で、「万引は犯罪であり、決して許されない。番組で題材にすること自体に問題認識の欠如があった」としている。

 ホリプロは女性タレントの担当マネジャーを処分する。

 女性タレントはホリプロの調査に対し「小学5年生のころ、自宅近所の菓子店で万引した経験があり、番組を盛り上げようと自分の判断でフィクションを交え、誇張した話として披露した」と説明しているという。
 あびる優 …なんか、痛々しいなぁ。芸能界で生き残るために、与えられたキャラを必死に守った結果だってのに。

■何やらネット上では「祭り」状態になっているのだが、ジャリタレの不祥事に何もそんなに目くじらたてんでも…って気がしますけどね。それだけ あびる優 に対してむかついていた人が多いってことか。それとも、バッシングという行為自体に目的があるのか。

■あびる優の行き過ぎた言動は批判されるべきなのかもしれないが、若いうちから芸能界に飛び込んで、そのあたりの分別がつかなかったんだろう。それをチェックすべき立場のマネージャーが処分されるのは当然だとしても、あびる優が芸能界から干されるってのもねぇ。まぁ、キャラかぶりまくりの若槻千夏はにんまりしてんでしょうよ。

■「番組を盛り上げようと自分の判断でフィクションを交え、誇張した話として披露した」って、こんなん信じる人います?フィクションや誇張した話を作り出したのは制作サイドでしょ。そういったオトナたちは責任を取らなくていいんかい?

■ってかさ、一番責任を問われなければならないのは日テレだと思うがね。いずれ担当者に厳しい処分がなされるんだろうけど(まさか「不適切だった」ってな謝罪だけで済まさないよね…)、万引きというか、窃盗をクイズにする局のモラルは一体どうなってんよ。それこそ日テレ式の視聴率至上主義の産物なのだろうか。

■『カミングダウト』で「トゥルー」とされていたのが、実は「ダウト」だったというカミングアウトした方がいいと思うのですよ。って、もうしてるわけか。


【追記】あびる優の悲惨なタレント人生(日刊ゲンダイ2/21)
●お粗末事件

 これであびるのタレント生命は半分潰れたようなものだ。タレントの人気のバロメーターといわれるCM契約がまったく期待できないのだ。イメージを最優先する企業は“ドロボー”をCMに起用するわけがない。

 だが、今回の事件の責任をまだ子供のあびるにだけ押し付けるのは気の毒な気がする。やったことは責められても仕方がないが、番組で公にするようなことではない。

「出演依頼があった時点で事務所はテーマが分かっているはずだし、台本が適切かどうかは担当者が現場で判断できる。いったいマネジャーやディレクターは何をやっていたのか。この程度のことをチェックできないとしたら、彼らのレベルが低すぎる」(放送作家)

 事件はお粗末という一言に尽きるのだ。明らかに芸能プロと日テレの判断ミスだ。今後崖っぷちに立たされたあびるを周囲がどうフォローするのか見ものだ。






2005年2月18日金曜日

産経新聞:堀江社長に物申す

■別のところで述べたんだが、週刊誌AERA(2月21日号,朝日新聞社発行)「堀江フジサンケイ支配」という特集は産経新聞も注目していたようで、同誌に言及しつつ、社説を書いている…

■産経新聞/社説「堀江氏発言 産経を支配するって? 少し考えて言ったらどうか」
 いうまでもなく産経新聞は「正論路線」に立脚している。これは冷戦時代のさなかに策定された「産経信条」(昭和四十五年)の「民主主義と自由のためにたたかう」にもとづき、西側陣営にたって、社会主義国のイデオロギーや軍拡路線、非人間性を批判してきた路線を指す。

 冷戦は西側陣営の勝利に終わり、日本の言論の中でも「モノをいう新聞」としての産経新聞のもつ重みは増してきていると認識しこそすれ、これを修正するつもりはない。
 「産経新聞のもつ重みは増してきている」んだそうです。いつまでも「資本主義対社会主義」的な構図を引きずっているだけで、その重みが増しているとは私には思えんのですが。
 「正論路線」の否定は産経新聞が果たしてきた憲法改正論や、また中国報道や歴史観の歪みの是正、あるいは北朝鮮による拉致事件報道に対する挑戦である。これらは二十年、三十年単位で積み重ねてきた結晶であって、「あのグループにオピニオンは異色でしょ」の一言で一蹴されていいものではあるまい。
 産経的な主張ってのはバブル状態であって、産経新聞も相対化されてるわけですね。

 しかるに堀江氏はAERA誌で「あのグループにオピニオンは異色でしょ。芸能やスポーツに強いイメージがあるので芸能エンタメ(注=娯楽)系を強化した方がいいですよ」と語り、編集部も堀江氏は正論路線にあまりお金はかけたくないという、との解説を付記している。

 さらには「新聞がワーワーいったり、新しい教科書をつくったりしても、世の中変わりませんよ」と語る堀江氏の発言を「氏特有の冷めたメディア観」とたたえてもいる。しかし、この特集記事にあふれていたのは「エンタメ」「金融・経済情報」といった類の言葉ばかりで、新聞づくりの理念はうかがいしれなかった。
 「新聞がワーワーいったり、新しい教科書をつくったりしても、世の中変わりませんよ」ってホリエモンの言葉、すごく笑える。そして、この産経の憤慨っぷりがそれに輪を掛けている。

 経済合理性の観点からメディア戦略を構築しようとしているだけで、言論・報道機関を言論性でなく、むしろそうした色あいをできるだけ薄めた情報娯楽産業としかみていないのは驚くべきことといわなければならない。

 マスメディアは、国民の「知る権利」の担い手である。民主主義社会を支える役割があり、国のあり方にも大きな影響を及ぼす。だからこそ、報道・論評の自由を有している。

 そして、その自由を守るために、そこに属する人間は、責任の自覚と自らを厳しく律する精神が求められる。経済合理性では割り切れぬ判断を迫られる場面もある。
��略)
 堀江氏は電波媒体を買収してグループ内の新聞まで支配したいという野望なのだろうが、電波というのは公共財であり、しかも無限ではない。この限りある資源を適切に使うため、国が限られた事業者に免許を与え、割り当てている。それが放送事業である。

 したがって、利益をあげることが最大の目的である一般事業会社とは当然異なり、より大きな公益性と社会的責任が伴う。
 「公益性と社会的責任」を根拠にだしてきた。ま、放送業界が「最後の護送船団方式」などと呼ばれる所以なのですよ。


森喜朗:ゆとり教育

■森前首相、ゆとり教育見直しに異論・自作絵本を紹介(日経新聞)
 「ゆとり教育に大賛成。勉強しなくていいのではなく、好きなことをいろいろやらせて学校が嫌いな子をなくす趣旨をくんでほしい」。自民党の森喜朗前首相は17日の森派総会で、中山成彬文部科学相が「ゆとり教育」を掲げた学習指導要領を見直すよう中央教育審議会に要請したことに関し、文科相を前に異論を唱えた。

 日本の子どもの学力の順位が低下した経済協力開発機構(OECD)の調査を念頭に「外の雑音に右往左往したらみっともない」と、学力偏重の見直し論議を批判。ニッポン放送の大株主に躍り出たライブドアの株式買い集めにも触れ「金さえあればなんでもできるというのは教育の成果なのか」と疑問を呈した。

 森氏は「一番すばらしい教材はこの『あひるのアレックス』だ」と、自らも参加して出版した絵本まで紹介。カルガモに育てられたアヒルが旅立つまでを描いた絵本を出席議員に配った。
 ま、森喜朗が擁護するってことは、「ゆとり教育」は見直した方がいいってこと。

■「学力偏重」というけども、じゃぁ何を指標にして教育改革を論じればいいのかが明示されていない。ま、森サンお気に入りの「滅私奉公」の精神でも叩き込みさえすればいいってことか。

■思わず笑ったのが、ホリエモンの行動までも教育のせいにしてるとこ。「戦後教育」って、こんなとこでも使えるのか。すごく便利。


カミングダウト:あびる優、万引き

■日テレ深夜番組、女性タレントの万引きをクイズ題材に(日刊スポーツ)
 日本テレビの深夜のバラエティー番組「カミングダウト」で、女性タレント(18)の万引き行為がクイズの題材となっていたことが分かり、同局は17日、「不適切な放送だったと反省している」と謝罪した。

 同局によると、番組は15日深夜に放送された。その際、ゲスト出演した女性タレントが「本当」の話として、「過去に商店の倉庫から、お菓子などの入った段ボールを繰り返し盗んだことがある」という告白内容が流れた。放送後、視聴者から苦情の電話が約70件寄せられた。

 同局総合広報部は「犯罪行為の扱いについて、肯定したり面白いものとして取り扱わないよう注意すべきことは当然。基本的なチェックが行われていなかったと言わざるを得ず、制作スタッフの教育など再発防止に努めたい」とコメントした。

 タレントの所属事務所では「小学生の時にやったことが、面白おかしく扱われてしまった。認識が甘かった。本人も反省している」と釈明している。
 これって「少年犯罪」だから「女性タレント」になってんの?でも、本人が番組で「カミングアウト」してるわけだから、そんな配慮は必要ないだろう。それとも、単純に所属事務所のホリプロへの配慮だろうか?

■「女性タレント」とは、あびる優 のことらしい。ま、キャラ的に考えると、あびる優か若槻千夏かってもんで、限定されんだけどさ。

■こういう「武勇伝」って、芸能界ではどうも需要があるみたいっすね。得意そうに「昔は悪だった」みたいに自慢したりさ。それって、話を盛り上げるための誇張であったり、キャラ作りのためだったりするんだろうけど。

■しかし、これは明確に犯罪行為だかんね。日テレのホムペでは、次のような記述があったらしい。
そしてあびる優は、「集団強盗でお店を潰した事がある」というカミングダウトの歴史に残る衝撃告白をする!
 やれやれ…日テレさん、いくら視聴率で苦戦してるからって、そりゃないっしょ。


2005年2月17日木曜日

ヤンキー先生

■ヤンキー先生 母校を辞める(スポニチ)
 テレビドラマ「ヤンキー母校に帰る」のモデルになった“ヤンキー先生”こと義家弘介さん(33)が、北星学園余市高校(北海道余市町)を3月末に退職することが15日、分かった。自身のホームページ(HP)で明らかにしたもので、講演などの活動に批判的な声があがり、周囲との連携が取れなくなったことを打ち明けている。今後については白紙という。
 「ヤンキー先生」の存在をはじめて知ったのは、NHKの特番だっけか。「感動物語」ではあったけど。

■その後、「ヤンキー先生」は有名になり、「ヤンキー母校に帰る」がドラマ化されたあたりで、ちょっと奇妙な方向に行きだしたなと思ったものだ。本人が意図したかどうかは定かではないが、何か『GTO』的な祭り上げられ方なんだ。

■春には同タイトルの著書を映画化した「不良少年の夢」が公開予定で、少年時代から母校の教諭になるまでが描かれる…らしい。ま、こちらは冷や水を浴びせられた格好だが。

■社会に適応できない「ヤンキー」が、更正して、人の道を説く「熱血教師」になる…社会にとってこれほど都合のよい人物像はそうそうあるもんじゃない。だから、良くも悪くも祭り上げられ、人々は言うのだ…「この人を見よ」、と。

■ってかさ、スケジュール管理している会社があるってことをニュース記事から知って、正直、引いたわ。自分では管理できないほど、過密なスケジュールなんですかね。

■扉のむこうより、熱を込めて−ヤンキー先生 義家弘介の教育コラム「告白」
「学校は義家に何もいえなくなってしまっている」「北星余市は義家におんぶにだっこだ」「義家は学校を休んで講演ばかりして金儲けをしている」などといった事実とはまったく反する声が去年の秋ぐらいから一部の寮やPTAのOBたちからあがるようになった。そして,子どもを遠くから見守っている親たちは,そんな声に敏感に反応した。同時に教師集団の中からも「講演会や執筆活動は全てやめろ。そうでなければ教師集団の一人としてはやっていけない」「相当額の印税が義家の元に入っているはず。それは副業だ!」などの厳しい意見が出されるようになった。聞きながら…泣きそうになった。母校存続のために全てを犠牲にして行ってきたことは,危機が回避された途端,負の感情となって私に降りかかってきた。何よりも大切なはずの北星余市高校教育の根幹は,私を中心に大きく揺れてしまった。

 もし私が企業人だったならば,このような妬みにも似た声と徹底的に戦う道を迷わず選んだだろう。しかし,私は教師である。学校とは『生徒たち』のためにこそある。今,目の前にいる子どもたちが不安の中にいればいるほど教師集団,PTA,彼らを受け入れてくれている地域(寮・下宿)は,総力を結集し,団結して彼らと向き合わなくてはならない。自らの思い入れやプライドのために,団結を曇らせるわけにはいかないのだ。共に教育活動を行う者たちが『大人の都合』で揺れたとき,目の前の生徒たちの未来は必ず揺れる…。
 「妬みにも似た声」って、「どんだけ天狗なんだよ」ってツッコミたくもなる。ってのも、この「妬みにも似た声」こそが、核心を突いている部分もあるわけなんで、それを「妬み」と一蹴してはいかんでしょ。

■ま、中傷っぽいのを意図的に選別してきたのかもしれないけどさ、「ヤンキー先生」が答えなきゃいけないのは「講演会や執筆活動によって、本業の方をおろそかにしてませんか?」「そんな余力があるのならば、生徒の指導に全力を傾けて欲しい」って声じゃないのか。

■文句を言ってくる人がいるから辞めます…ゴタゴタは生徒に悪影響を与えるんで、生徒ののために辞めます…ってんじゃぁ、ちょっとね。自分だけいい子ぶりっ子してません?

■確かに、北星余市高校にとってはこの宣伝効果はすごいものだったろうし、全国的規模で励ましや勇気を与えたわけだろうから、その意義は大きい。しかし、生徒の親たちからすれば、先に出した疑問は当然出てくるものじゃなかろうか。ましてこの学校の性質を考えれば、親にとっては切実な問題であったはずだ。

■まぁ、生徒がどう思ってるかってのも無視できないことではあるが。どうなんだろね、ほんとのとこ。いい先生なのか、それとも「金儲けばっかしやがって」とか内心思われてるのか。

■ようするに、二束のわらじを許さない環境に耐えかねて、職を辞したってことでいいのかな。「ヤンキー先生」は日記で…
「俺は文筆家になるつもりも,教育評論家になるつもりもありません。そんな俺をきっと誰も求めてはいないだろう。俺はあくまでも『現場』というものにこだわってこれからも歩んでいきたいと思っています。」
とおっしゃるわけだが、傍からは「現場」を放棄した結果が今回の決断のように見えてしまうのだが。

■でも、よく自分のことがわかっているという気もするな。「現場」にいることが、彼の文章に説得力を付与するわけで、単なる物書きや評論家にならば「きっと誰も求めてはいないだろう」。もちろん、そこには奇妙な「現場」信仰があるという気もするけど。

■折衷案として、教育関係のNPOを立ち上げたり、所属するってのはどうだろう。そこから発言していくのであれば、誰も文句は言うまい。

■あっ、でも「ヤンキー先生」が使えなくなる。こりゃ痛い。


寝屋川市立中央小学校:少年犯罪

■大阪・寝屋川市立中央小学校に侵入し教職員3人を死傷させた少年犯罪が世間を騒がせている。事件そのものよりも、やっぱ、報道のされ方というか、社会のリアクションに注目してしまうわけだが。

■で、限られた情報の中で、「ゲームオタク」という格好のキーワードが登場。やっぱ、この不安をゲームのせいにして、安心感を得たいんだろうか、テレビが「ゲーム脳」の特集を始めたり、あるいは「バイオハザード」に熱中していたという情報がでてきたり。ま、さすがにこれのせいだって言い切るスタンスはなかなか見当たらないけど…

■大阪教職員殺傷:ゲーム好きの少年が急変(毎日新聞)
 級友たちが「普通の子だった」と口をそろえる少年を何が凶行に駆り立てたのか。

 テレビゲーム「バイオハザード」。主人公がゾンビをショットガンなどの武器で倒し続ける。96年に第1作が発売された「バイオ」はゲーム自体の面白さのほか、斬新な画面でも評判を呼んだ。続編を含め全世界で数千万本が売れ、映画にもなった。

 少年も小学生の時から「バイオ」にはまった。攻略法を友人の前で見せ得意げだった。小学校で同級だった高校2年の男子生徒(17)は「学校で一番うまかった」と語る。ただゲーム以外に話題が少なく、教室でも一人でいることが多かったという。おとなしい普通の子は学校で孤立するようになった。
 どうしても、バイオハザードのせいにしたい人には、「ヒーローゲームで暴力的に?」というエントリーをおすすめ。

■そういえば、フジテレビが少年の実名を流すという失態をやらかしたそうっすね。いやはや…これでネット批判が封じられるわけだな。


【追記】
■産経抄(2/17)
 安全であれ、と願う「学校」での惨劇はいつもやりきれぬ気持ちをひきずる。大阪の小学校で起きた殺傷事件も、十七歳少年の日常が表出するにつれ、切なさがつのる。ゲーム・プログラマーになる夢を抱いていたという少年の同級生らの証言には、耳を疑った。
 ▼「ゲームで夜更かしをして朝起きられずに不登校気味になった」「自室には百本以上のゲームソフトが並んでいた」。少年の親は子育ての過程でなぜ、これほど大量のソフトを与える必要があったのだろう。
 ▼親子間をとりもつ緩衝剤であったのか。あるいは夢を実現させてやるための、親なりの愛情表現だったのだろうか。どんな理由であれ、ゲームソフトは子育てはしない。「子供を不幸にする一番確実な方法は、いつでもなんでも手に入れられるようにしてやること」。フランスの思想家、ルソーの言葉だ。
 ▼月刊誌『正論』の昨年十月号で、漫画家、さかもと未明氏は、スーパーなどから子供が駄々をこねる光景が消えつつあることに触れて、こう記している。「親が『五十円、百円なら』と子供の欲するままに買い与えているせいだろう。しかし(中略)幼い頃に自らの欲望を抑える訓練をしなくていつするのか」。
 ▼少年は「いじめに遭ったとき助けてもらえなかった」と供述している。事件は多角的に検証しなければならないが、己の欲望を満たしてくれないモノは許せないという短絡的な責任転嫁の論理が凶行の誘因だったとすれば、多くの親への警鐘となろう。
 この論こそ「短絡的な責任転嫁の論理」って気がするけど。つまり、「親の責任」に仕立て上げて、この不可解な事件を葬ってしまう、ってわけ。
■そして、この論に続きがあるとすれば、このように続くだろう…「家族機能を強化すべきだ、それには厳格な父親が必要である」。

2005年2月15日火曜日

安倍晋三:バレンタインデーのチョコ

■安倍議員に抗議のチョコ NHK問題で市民団体(共同通信)
 NHKの番組改編問題をめぐり、市民団体ピースボートの女性スタッフらがバレンタインデーの14日、衆院議員会館で安倍晋三衆院議員(自民)にあてた「圧力をかけないあなたが好き」と書き込んだ手作りチョコレートを秘書に手渡した。

 チョコは直径約60センチのハート形で重さ約6キロ。スタッフが66枚の板チョコを溶かして作った。「メディアへ政治圧力をかけないように」とする抗議文も添えた。

 受け取った秘書は「コメントはありません」と困惑した表情だった。
 2chあたりで叩かれるネタでしかないように思えるが。どの程度のネガティブな効果をもたらすかってのは興味深いところ。

■2月14日は、セントバレンタインデー。衆議院議員・安部晋三さんに「抗議チョコレート」を贈りました(peaceboat)
 シン様は、NHKの番組改変問題について再三にわたって「政治圧力などかけていない」「公平中立にと言っただけ」と発言されています。けれど、誠に失礼ながらシン様は「政治圧力」とか「公平中立」ということの意味を実はわかっていないのではないかと心配しています。
 それもそのはず、大物政治家のお父様の下で何不自由なく育ち、お父様の秘書を経て3世議員になられたサラブレットのシン様には、世俗で使われる言葉の意味などわからなくて当然のことかと思います。
 しかし、世間から『あの人、権力をカサに自分にとって都合のよい「公平中立」を言ってるだけじゃないの?』という声を聞くにつけて、これ以上愛しのシン様が、そう言われ続けるのを見かねてお手紙差し上げた次第です。
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 そこでこれからはメディアに政治圧力をかけないように、この圧力鍋で作った特製チョコレートをお送りします。どうぞかみしめて味わって下さい。これからは圧力はメディアにではなく料理にかけていただけるとおいしくできあがるはずですよ。ちなみにこのチョコレートは、シン様の大好きな「公平中立」に合わせて、まったく味がしないように砂糖を抜いてあります。
 ホワイトデーにはあなたが、味のしないクッキーに添えて、「もう政治圧力はかけません」という手紙を返してくれるのを楽しみに待っていますね。どうぞ大きな愛をうけとってください。
 シン様て…。日ハムの新庄もそう呼ばれてるらしいっすよ。

■前段部分は世襲への皮肉とか庶民派キャラを打ち消すとこなどは嫌いではないんだが、何やら安倍を純粋無垢な存在にしてしまっていて、なんか免罪しているようにも取れるけど。

■後半…「圧力鍋」とか公平中立で砂糖が抜いてあるとか…こういうの「ユーモア」を必死で考えている人がいると思うと、ちょっと滑稽。

■で、そんなモテモテ安倍っちの、人気ぶりを示すニュース…

■世論調査:「首相にふさわしい人」安倍氏トップ、首相2位
 03年8月、同党の総裁選を前に「総裁にふさわしい人」を聞いた調査では小泉首相が55%と圧倒的な支持を得ていた。「ポスト小泉」候補の不在が長期政権の支えとなってきたが、今回の結果は来年9月の総裁任期切れへ向け、国民の関心が「ポスト小泉」に移り始めたことをうかがわせた。

 質問は与野党10人の政治家から1人を選ぶ形式。安倍氏は対北朝鮮の強硬発言で支持を集めたとみられる。民主党の小沢一郎副代表が9%で3位につけ、同党の岡田克也代表は5%で4位。福田康夫前官房長官と民主党の菅直人前代表は3%で並んだ。自民党内で「中2階」と呼ばれる麻生太郎総務相、谷垣禎一財務相はともに1%。「この中にはいない」が安倍氏を上回る29%だった。

 松本正生・埼玉大教授(政治学)は「小泉氏がそろそろ役割を終えたということ。小泉氏が沈んで安倍氏が自然に浮き上がってきたが、これは知名度評価であり、首相候補として認知されたとはまだ言えない」と分析。
 小泉首相によって、知名度評価が首相候補につながる流れは出来ているわけで、任期満了が近づけば安倍総理の現実味は必然的に出てくるだろう。

■そういえば…石原慎太郎総理待望論ってのが昔あったけど、完全に非現実的なものとして抹消されたようだね。それはそれでいいことだが、露骨な差別主義者でタカ派ってのは対抗する側もやりやすい…その点、安倍は仮面をかぶっているから厄介だ。


南野知恵子:トンチンカン返上?

■いつもハラハラさせる南野知恵子(のおのちえこ)法務大臣ですが、受験生ばりにお勉強して、なんとか乗り切っているようです…

■南野法相が大変身? トンチンカン返上も真相は…(夕刊フジ)
 【官僚先生】

 「答弁書作成や大臣の説明にはわかりやすい言葉を使おう」

 昨秋、法務官僚の一部にこうした指示が電子メールで飛んだ。看護畑の南野法相にとって不慣れな法務行政の専門用語は“チンプンカンプン”。国会答弁で刑務所などの改革を意味する「行刑改革」を「行政改革」と言い間違えたり、「地裁」を「最高裁」と言ってみたり…。南野法相の答弁が原因で、先の臨時国会では何度も審議が中断した。

 民主党から「法相としての資質を疑う」との声があがる一方、「南野法相はかわいそう。任命した小泉純一郎首相が悪い」との同情論まで出る始末。そんな大臣をサポートするため官僚が立ち上がり、電子メールで指示を出したわけだ。

 書き出しは「法相答弁の留意点をお知らせします」で始まり、平易な言葉を使うほかに、(1)ふりがなのつけ方は秘書課長から大臣に聞く(2)発言訂正が必要な場合は即座に大臣秘書官にメモを渡して訂正してもらう−などの具体策が列挙。

 中には、「与党の場合は答弁が長くてもいいが、野党には短くするように努める」などと国会で問題となりそうな表現も。こうした指示に従って、法務官僚は答弁書を作成したり、法案説明などを行ったわけだ。

 【本番は4月】

 きまじめな南野法相も努力した。徹底的に資料や専門書などを読みあさり、「受験生のようにひたすら勉強をしていた」(関係者)という。

 今国会は、少年法改正案や人権擁護法案などの重要法案がめじろ押しだが、これら審議が行われる4月以降に、大臣としての真価が問われることになる。とりあえず、予算委での“模擬試験”は合格判定が出たようだが、さて本番は…。
なにやら猛勉強中って聞くと、「あぁ、がんばっているんだな」とエールを送りたくもなるが、そもそも、勉強が必要ならば、大臣の資質なんてあるわけがない。小泉首相は「適材適所」と自画自賛したけども、やっぱおかしいよね。

■小泉首相の人事で一番迷惑してんのは官僚たちだろう。大臣のお守もなかなか大変だ。


2005年2月14日月曜日

カダフィ大佐:金正日を説得?

■韓国政府、カダフィ大佐の南北訪問を推進 リビア方式を検討(朝鮮日報)
 北朝鮮核問題の解決にリビアのカダフィ大佐を活用する案が韓国政府内で検討されていることが分かった。日曜新聞が報じた「国家安全保障会議(NSC)の一日情報」によれば、政府はカダフィ大佐の南北韓への同時訪問を推進しており、リビア側も前向きな姿勢を見せている。

▲なぜカダフィ大佐か

 リビアは2003年12月に大量破壊兵器の放棄を宣言し、米国にすべての核開発関連情報を提出した。その見返りとして米国は経済制裁解除に応じ、欧州各国は既に大規模な投資に乗り出している。米国は北朝鮮にこうしたリビア方式を要求してきたが、北朝鮮は拒否している。

 韓国政府は北朝鮮がリビアと深い友好関係を結んでおり、カダフィ大佐が直接金正日(キム・ジョンイル)総書記を説得すれば、効果があるのではと期待している。昨年7月に訪韓したライス当時補佐官(現国務長官)も「金正日総書記がカダフィ大佐と話を交わせば、米国は意味するものが何であるかを分かるだろう」と期待を表明したこともある。

 NSC報告書(1月14日)によれば、こうした基礎の上に鄭東泳(チョン・ドンヨン)統一部長官はアラファ駐韓リビア大使と会い、「カダフィ大佐に訪韓して欲しい」と要請している。アラファ大使は、「カダフィ大佐は北朝鮮とイランを対象に『平和の主唱者』を遂行することを希望している。訪韓を前向きに進められることを願う」と好感触を得ている。
 うひゃぁ…カダフィが「平和の主唱者」ですって。なんか隔世の感がありますね。夕刊フジには「“毒には毒”作戦」なんて書いてあったけど、まさにそんな感じ。なんか、ばかばかしい気もするけど、ま、ないよりはマシか。

■でも、万が一、これが成功すると、「圧政国家」にとって、見せしめとしてのイラク戦争の有効性が説かれたりしてね。


中朝貿易

■北の生命線 対中貿易5割占める 4年で3倍(産経新聞2/12)
 北朝鮮との輸出入を行う商社などの業界団体、東アジア貿易研究会(東京)によると、北朝鮮の貿易総額は、1999年に18億ドルまで落ち込んだが、その後は回復し、2003年には23億9000万ドルに増加。貿易相手国は中国、韓国、日本の上位三カ国で84・1%を占めた。とくに中国は42・8%を占め、昨年は50%前後に達したとみられる。

 同会で韓国貿易協会の資料などをまとめたところ、北朝鮮の対中貿易は昨年、13億8500万ドルに急増。4年前の3倍となった。一方、財務省統計による昨年の日朝貿易は2億5200万ドルで、1980年の最盛期から5分の1に落ち込んでおり、対照的だ。

 韓国も「太陽政策」のもと、年々貿易額を増加させ、総額で2001年に日本を逆転し、昨年は中国の半分程度となる6億9700万ドルに増加。経済産業省幹部は「日本の減少分を、中国と韓国が増やす傾向が続いている」と分析する。日本の北朝鮮からの昨年の輸入品目をみると、カニやアサリなどの魚介類が77億円と最多だが、無煙炭などの鉱物資源も15億円を占める。とくに電気炉用耐熱素材などに利用されるマグネシアクリンカーの昨年の輸入量は4000トンと、2002年の6万5000トンから15分の1に落ち込んだ。
 ずっと前にも取り上げたっけ。日本の減少分を中国と韓国で吸収するって傾向。こうなると、やはり北朝鮮の非核化に対する中国の圧力に期待してしまうわけだが。


2005年2月13日日曜日

吉野家:牛丼暴行事件

■「牛丼、何で出さへん」=売り切れ、吉野家店員に暴行−兵庫(時事通信)
 12日午前0時半ごろ、兵庫県明石市硯町の大手牛丼チェーン店「吉野家」支店で、客の男が牛丼が売り切れていたことに腹を立て、男性店員(20)の胸ぐらをつかんだり突き飛ばしたりするなどの暴行を加えた。男は110番で駆け付けた明石署員に暴行の現行犯で逮捕された。
 男は同市貴崎、土木作業員浅田正太容疑者(26)。調べでは、同容疑者は友人と牛丼を食べに来店したが、牛丼が売り切れていたことに腹を立て、「予約してたのに、何で出してくれんのや」などと因縁を付け、店員に暴行を加えた疑い。同店では牛丼は11日夕方ごろには売り切れており、同容疑者は予約していなかった。
 笑った。「牛丼がない」ことでブチ切れるという珍事は前にも取り上げたわけだが、それはちょうど1年前だった(参照:牛丼と神々の国の単純な国民)。

■吉野家の牛丼へのあまりにも大きすぎる欲求…無いことを知った時にその膨大なエネルギーは行き場を失って、暴発してしまう。これぞ牛丼パワーだ。それを目の当たりにした時、我々は茫然とするしかない。


2005年2月12日土曜日

吉野家:牛丼復活

■1日だけ復活「吉牛」に列、3時間足らずで売り切れも(読売新聞)
 牛丼チェーン最大手の吉野家ディー・アンド・シーは11日、1日限定で牛丼販売を再開した。

 米国産牛肉の輸入停止で販売を休止してから丸1年にあたるこの日、商社などから集めた在庫肉を使って休止以前の平日1日分の2倍に当たる約150万食分を全国約1000店で用意。都内では午前11時の販売開始から3時間足らずで売り切れる店もあった。

 大阪府堺市の第二阪和浜寺店では、販売開始直前、店の駐車場に駐車しようとしたワゴン車の男性(63)が、アクセルとブレーキを踏み間違えて店内に突っ込み、客ら7人がけがをする事故があった。店内が大破しても客の行列が途切れないため、事故から約40分後に営業を再開、「吉牛」人気を裏づけた。

 ただ、他の牛丼チェーンと異なり、吉野家は米国産牛肉使用にこだわっており、今後継続的に牛丼を提供できるメドは立っていない。
 なんか行列も出来ていた店舗もあったらしく、休日なのにご苦労様という感じだけど。

■狙いは2つだろうか。まず、「日本の消費者が米国産牛肉を好み、今も食べたいと思っていることを確認した」とのべーカー駐日大使の発言が示すように、輸入再開を促すアピール。あと、「牛丼=吉野家」というように、他のチェーン店との差別化をアピールし、「吉牛ブランド」を誇示するもの。

■それを「牛丼を愛するお客さまからやまない再開の要望に、感謝の意を込めた」などと恩着せがましく言うもんだから、そりゃ車もツッコミを入れるわ…って話。


2005年2月11日金曜日

北朝鮮:核保有宣言

■ま、例によって「瀬戸際」っぷりを発揮している北朝鮮だが、なにやら公式に核兵器保有を宣言したらしい。危険な核ゲームに興じる将軍様に、いったいどの国が理解を示すというのか。

■いちいち相手にするのもバカらしく思えてくる。当然、アメリカも日本もこの挑発に右往左往する様子もなく、つくづく北朝鮮が何をやりたいのか首をかしげたくなる。

■ってか、対話が再開されなければ、安保理で制裁の論議がなされる可能性が高まる。ま、日本としては好都合なのかもしれないけども、その場合、家族会の思惑とは裏腹に、拉致問題の解決が遠のいてしまうのだろう。

■とりあえず中国がどういった態度に出るか…様子見ですかね。

■あと、「自衛のために」というマジックワードね…この言葉のご都合主義な側面を日本人は覚えておく必要があるね。

■各紙社説もどれも似たようなもんばかりだった。産経新聞だけはこの話題を取り扱わなかった。何よりも明確な「主張」であり、それは正しい判断といえよう。


2005年2月10日木曜日

サッカーW杯:北朝鮮戦

■鍛えられた北朝鮮の運動量、アウエーでは一層の脅威(読売新聞)
 北朝鮮代表は、よく鍛えられたチームだった。

 序盤は国際舞台での経験の少なさが出てミスが多かった。だが中沢が「相手の勢いに押されて後手後手になってしまった」と話したように、徐々に選手個々の強さを発揮し始め、日本選手も1対1の局面でボールを奪われ始めた。

 61分にはナム・ソンチョルがペナルティーエリアの外から強烈な同点ゴール。身体能力の高さを見せつけた。意表をつくパスを出すような選手はおらず、自陣深くからでも細かくパスをつなごうとしてピンチを招く場面もあった。戦術的な成熟度は感じなかったが、常に攻守のバランスを保とうという意識は高かった。

 日本が狙ったサイド攻撃への対応もできていた。日本の左サイドの三都主にはリ・ハンジェら2人が対応。逆に日本の右サイドには、攻撃的なナム・ソンチョルを前半終了間際に投入して加地の動きをけん制し、「攻撃が最大の防御」というユン・ジョンス監督の言葉通りの効果を生んでいた。

 中村、高原を投入した日本の終盤の猛攻に、あまりに守備的になり、ロスタイムで力尽きたが、身体的、精神的な強さから生まれる運動量は、6月のアウエーでの対戦では、一層の脅威となりそうだ。
 ま、北朝鮮が「脅威」なのは今に始まったことではないわけだが。

■当たり前のように勝つだろうと思われていたが、予期せぬ「好ゲーム」だった。いろんな意味を込めて、私は日本の勝利を喜んでいる。

■ゲーム自体を論じる専門的知識を私は有していないわけで、どこかで拾ってきたような「解説」をしてもしょうがないので、やめておく。となると、どうしてもその周辺部に対する感想ってことになっていくわけだが…

■「厳戒態勢」は肩透かしにあって、石原都知事も日本人の「民度」にさぞご満悦であろう。

■対北朝鮮感情が悪化している日本社会にとっては、ガス抜きにはなったのかもしれない。ま、逆に、もし負けていたらと考えると…在日の人々への醜い嫌がらせに、私は「民度」を疑うことになっただろうけども。

■テレビ朝日が政治的な報道をしたのは、先のアジアカップにおいて、政治問題化したことで高視聴率を獲得した成功体験に基づくものだ。おそらく今回もかなりの数字を出していることだろう…

【追記】北朝鮮戦の視聴率47・2% 関東地区(共同通信)
 テレビ朝日系で9日午後7時すぎから中継放送されたサッカー2006年ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の日本−北朝鮮戦の平均視聴率は、関東地区で47・2%、関西地区で43・5%に達したことが10日、ビデオリサーチの調査で分かった。
 瞬間最高視聴率は、試合終了時の午後9時22分ごろで、関東57・7%、関西55・6%だった。



■北朝鮮チームの「異質性」ばかりに焦点を当てて、テレビ朝日主導で政治をからめるキャンペーンがなされていた。「政治とスポーツは別ですから」と言いながらのダブルスタンダードには辟易とするものがあった。

■試合が近づくにつれ、二人の在日Jリーガー…アン・ヨンハッ(安英学)とリ・ハンジェ(李漢宰)への注目が、在日社会へと広がっていった。彼らを通じて、日本内部に存在する「在日」というコミュニティを日本人が確認できたことには、大きな意義が見出せるだろう。

■ま、それも勝ったからこそ言える余裕なのかもしれないけど。負けた場合、両選手に対する風当たりはさぞ強くなっていただろう。もし得点なんて決められた日には、「なんであんな奴にカネを払っているんだ!」と右翼まがいの嫌がらせが寄せられるかもしれない。

■両サポーターからは「友好」などという言葉も聞かれた。それは過分にメディアによって演出されたものであったとしても、大事にしたい流れではある。

■あとはアウェーか。北朝鮮側にも大人の対応を期待したい。ましてや、日本人がたっぷりと外貨を落としてやるんだから(対北強硬派からすれば、サポーターは「非国民」と映るんだろうな)。

■うるさい実況と無知っぷりで非常に不評な角澤照治アナ。で、例によって、最後の方は声をガラガラにしており、実に邪魔臭かった。喋れないならアナウンサーなんて辞めちまえなのです。


マケボノ×角田信朗

■曙が初勝利目指して角田と激突(日刊スポーツ)
 曙(35)が初勝利をかけて角田信朗(43=正道会館)と対戦する。K−1アジアGP(3月19日、ソウル)のトーナメント組み合わせが9日発表され、1回戦で格闘家転向後6連敗中の元大相撲横綱と約2年ぶりに現役復帰する大ベテランがグローブを交えることになった。

 会見に臨んだ曙が「K−1をつくり上げた1人である角田さんと試合ができて光栄。白星を取るつもりで戦います。これから心を鬼にして練習する。今年は白星が欲しい」と意気込みを明かすと、角田は「初戦の相手になって光栄。挑戦者のつもりでいきます。敵は己の中にある。白星をプレゼントするつもりは毛頭ない」と決意を語った。
 あぁ…失望しますね、これは。

■話題性という意味では最高の相手かもしれないが…こういうのを一番恐れていたんだ。こんなかたちで「格闘技界のハルウララ」が初勝利を迎えるなんて、がっかりという他ない。

■いや、角田を見くびり過ぎとの向きもあろうかと思うが、やはり厳しいと思うな。

■どちらも決定力不足で、ぐだぐだの試合になる可能性も高いと思う。とりあえず、角田のローキック攻めに期待したい。何とかしてマケボノの初勝利を阻止してくれ。むしろ、これをチャンスと捉えるべきなのかもしれない。角田にさえ負けるとなれば、マケボノの価値はますます高騰するわけだからね。


2005年2月9日水曜日

上原浩治:わがままポスティング

■「ウゼー!」上原怒り爆発…マスコミ注視は自業自得(夕刊フジ)
 記者も目撃!! わがままポスティング問題で球団との契約交渉が難航している巨人・上原が、ついにぶち切れた。7日、練習を終えて宿舎ホテルに戻った上原は、まず待ち構えた大勢のファンからサイン攻勢でもみくちゃに。ようやく玄関を通過し、エレベーター前に来たとき、今度はカメラマン数人からフラッシュを浴びせられた。ここで怒り爆発だ。

 「なんで、こんな所でパシャパシャ撮るねん。どうせ(新聞の紙面には)使わんのに。ウゼーな! こいつら」。鬼の形相で罵声(ばせい)を浴びせ、そのまま質問を振り切るように、エレベーターに乗り込んでいった。自身のホームページでも「マスコミは、取材もせずにウソばかり書き立てる」と不信感を募らせていた。

 しかし、本来は球団の同意が不可欠なポスティングシステムによるメジャー移籍を、球団の猛反対を受けながら要求し続け、いまだに今季の契約は未更改のまま。マスコミの注視にさらされるのは当たり前だろう。当然、周囲の目は厳しさを増すばかりだ。
 ってな感じの報復記事。「マスコミの注視にさらされるのは当たり前」あたりに、メディアの傲慢さがあって、こういうとこが嫌悪の対象になるんだろう。

■しかしまぁ、上原いいねぇ。もっとヒールに徹してくださいな。それにしても、つくづく関西弁って活字にするとバカに思えてくる。それは私の偏見のせいか。

■私自身は、完全ウェーバー制の導入とともに、FA取得までの期間を短くすべきだと思うし、メジャーにどんどん行けばいいと思う。その意味で、日本球界の「権威」の失墜によって、自身の名誉の相対化を恐れる球界OB連中は滑稽に映る(典型例は日曜の朝に「喝!」と吠えるバカ)。ってか、我ながら、ひどい悪文。

■だが、現行の制度がある以上、それに従うのは当たり前の話であって、上原には「大義」がない。「わがままポスティング」以外の何物でもない。

■「夕刊フジ」って、けっこう毒を吐くんだなと思ったのは、堀内監督と長嶋一茂の確執という記事にて…

■何様一茂様…現場からブーイング拡大中(夕刊フジ)
 しかし清武球団代表がエスコートする場面もあるなど、球団は異常ともいえる気の使いようで一体、誰が一番偉いのか分からないほどだった。

 しかも肩書は球団職員なのに、宿泊先はチームと同じではなく、父の長嶋終身名誉監督が、巨人監督を退任した後に定宿にしていた超高級ホテル。これも長嶋監督なら許されたが、同じことを一茂がやれば大ヒンシュクを浴びるのは当然か。

 一茂といえば96年、バント練習をさせた当時の土井総合守備コーチに「一体何様のつもりだ」と暴言を吐き、罰金50万円を取られたことで有名だが、今度は自分がそう言われる立場に大変身。

 きょう7日は西武と広島二軍、8日はソフトバンクを視察し、9日はナント地元の小学校2校で講演することになっている。次回、巨人キャンプに登場するのは10日になるが、他球団を回ってきた一茂が、どんなトンチンカンなことを言い出すのか。滞在は14日までの予定で、堀内監督を始め、現場は戦々恐々だ。
 「一体何様のつもりだ」が蒸し返されていることには笑うが、七光りだの「トンチンカンなことを言い出すのか」だの言いたい放題だ。

■彼の役どころである「球団代表特別補佐」というポジションが不明確だし、どの程度の権限があるのかもわからない。だから、現場と一茂の間がぎくしゃくするのは必然という感じだが。


2005年2月6日日曜日

NHK受信料不払い

■NHK受信料の不払い…一般視聴者に加え、病院の病棟にテレビを貸し出している業界団体からも大規模な支払い拒否(年間40億円)を突き付けられる事態となった…らしいが、これはもう便乗だろう。

■結局、「受信料」問題や公共放送のあり方という古いテーマに回帰するだけなんだよね。

■産経新聞/社説「NHK 公共放送のあり方追求を」
 NHKの受信料は放送法により、受信設備を持つだけで支払いの義務を負うと規定されている。不払いの罰則こそないが、“税金”並みの強い徴収権を付与しているのも、政府丸抱えの国営放送とは違う、文字通り公共放送としての独立性維持と、安定した経営基盤にもとづく良質な番組づくりを期待してのことである。

 ところが、このところNHKの番組づくりには民放と見まごうようなバラエティー番組が増えるなど、いたずらに民放との視聴率競争を意識したかのような番組編成が目立つ。海老沢前会長体制になってから一段とその傾向が顕著になったとする指摘もある。

 「女性国際戦犯法廷」をめぐる朝日新聞との最近の論争では、報道機関としての公正・中立性にも疑いの目が向けられている。最近のある世論調査では、「NHKは政治的に公平・中立と思うか」の質問に73%もの人が「いいえ」と答えている。

 こうした中で、NHKの民営化論議も再燃しつつある。だが視聴者が期待するものは、新たな巨大民放の誕生ではないだろう。たとえ“数字”は取れなくとも、高品質の教養・文化番組などNHKならではの番組づくりこそが求められている。
 まぁ、そのとおりなんだろうけど…

■毎度のことだが、「世論」の産経的解釈には付注が必要だよな。「NHKは政治的に公平・中立と思うか」で否定的な意見が多かったのは、「世論」は政治家の介入問題を想定したからであって、「女性国際戦犯法廷」を出す産経とはギャップがある。

■毎日新聞/社説「受信料支払い拒否 公共放送の仕組み問う動き」(2/4)
 罰則規定をもうけて徴収を確実にするということも可能だが、そうなると視聴者の信頼に基づいた公共放送ではなくなってしまいかねない。デジタル化により、未払い世帯に対しては視聴をできなくすることが可能になる。有料放送に衣替えするという選択肢もあるだろう。

 多チャンネル化が進みインターネットなど情報伝達の手段が多様化している今の時代に、受信料に依存した公共放送が必要なのかという本源的な疑問もある。
 「未払い世帯に対しては視聴をできなくする」…フリーライダーの排除を考えると、これぐらいはやってもいいと思うが、やはり問題は残るだろう。加入制…つまり、受信料支払いの義務がないことが前提になってしまって、離脱者が増加するかもしれない。それは結果として質の低下をまねく。


ヤコブ病

■牛海綿状脳症(BSE)が原因とみられる変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)の患者が日本で初めて見つかったらしい。まぁ、今さら騒いでも仕方がないんで、「感染ルートの解明を」ってことに尽きるでしょう。

■風評被害が国内産牛肉に及ばないよう「英国滞在歴あり」と強調することが当局の方針らしい。米農務省も「牛肉輸入再開交渉に影響ない」と言っているらしいが、日本人の心理的ショックは相当なものだろう。事実、厚生労働省には問い合わせが殺到しているらしい。

■で、ヤコブ病について…

■変異型ヤコブ病初確認(東京新聞/核心)
■BSE牛の異常プリオン原因

 クロイツフェルト・ヤコブ病は百万人に一人にしか発生しないとされるまれな病気だ。原因は、異常なプリオンタンパク質が長い間にわたって蓄積されることだと考えられている。八割は原因不明の孤発性。残りは遺伝性と、脳硬膜移植で感染した医原性だ。発病すると急速に脳が侵される。

 今回の変異型は、動物から感染する。感染ルートはさまざま。たとえば、BSEの牛の脳や脊髄(せきずい)に蓄積したプリオンタンパク質が、経口摂取され、脳に移行することが考えられる。

 正常なプリオンタンパク質は、健康な人の脳にもあり、タンパク分解酵素で消化される。一方、クロイツフェルト・ヤコブ病の脳内に見られる異常なプリオンは分解酵素で消化されにくい。正常プリオンと異常プリオンでは、分子の立体構造が異なっている。

 プリオンの命名者でノーベル賞を受賞したS・プルジナー・米カリフォルニア大教授によれば、異常プリオンが正常プリオンに接触すると、正常プリオンが異常プリオンに変わって、脳内に蓄積するという。しかし、どのように変換されるかはまだ解明されていない。

 プリオンはリンパ球などにも蓄積するため、日本では、一九八〇年から九六年までのBSE流行時の英国に半年以上滞在した人からの献血は受けつけない方針をとっている。

 桑田一夫・岐阜大人獣感染防御研究センター長は「人から人への感染性は低い。しかし脳の手術などで、脳の組織や脊髄液が飛び散ったりすると、感染する恐れもある。そのような場合、医療関係者は宇宙服のような装備で手術にあたる必要がある」と話している。 



2005年2月2日水曜日

NHK顧問料1300万円

■NHK顧問料「年に1人1300万円」 総務相が答弁(朝日新聞)
 麻生総務相は1日の参院総務委員会で、現在4人いるNHKの顧問に支払う年間の顧問料について「4人で5400万円。だから1人1300万円ぐらいになる」と語った。NHKの顧問料は会長が個別に定めているが、これまで金額は明らかでなかった。

 民主党の桜井充氏の質問に答えた。NHKの顧問は菅野洋史元副会長、滋野武元理事、伊東律子元理事、芳賀譲元理事で、会長の委嘱で就任している。麻生氏は顧問の勤務実態にも触れ、「週に平均して3〜4日出勤している」とした。また、麻生氏によると、車や秘書はついておらず、個室はないという。
 アホらし。この週3〜4日ってのもうさんくさいもんだし、こういう「顧問」だとか「相談役」ってのはほんとに役にたってんですかね。で、これがまた受信料拒否の口実になるんだろうな。


愛・地球博

■愛知万博、環境考えるヒントに…総館長の竹下景子さん(読売新聞)
 3月に開幕する愛・地球博(愛知万博)の政府パビリオン「日本館」の総館長に就任した女優の竹下景子さん(51)が1日、経済産業省で会見し、「(万博が)親しみやすく、面白いと思ってもらえるよう、お手伝いしていきたい」と抱負を語った。

 会見で、竹下さんは新エネルギーやゴミ問題に関心があると述べ、「環境問題というと、身近に感じづらいかも知れないが、(万博で)何かの発見やヒントを持って帰ってほしい」と来場を呼びかけた。
 別に竹下景子に恨みはないけどさ、「愛・地球博」なるものに文句をつけておきたくて…ちょっと前にも、ホームレスを追い出す「愛」に注目が集まったけど。

■いや、環境を考えるヒントって…さんざん環境破壊しておいて、何が「愛・地球博」だよ。バカもやすみやすみ言え。「ヒント」も何も、一番それが必要なのは推進している人たちじゃないっすか。

■環境破壊&税金の無駄遣いも、「啓蒙」キャンペーンにすれば正当化できると思ってんだろうけど、結局、「金にものを言わせても人々の心には届かない」という教訓を引き出すための教育費なんですかね。それにしちゃ高いけどさ。

■何を隠そう、私も去年、実家(名古屋)に帰った時に「海上の森」に行っているんだ。いや、単に自然とやらを見ておこうと思って。そこにはパラドックスがあって、万博反対派が「海上の森」を根拠に反対活動を展開したために、かえってそこが観光名所になってしまっていて、ゴミの投棄が増えているみたいなんすね。

■んん…何か書こうと思ったが、尻つぼみ。ともかく…跡地利用を含めて、どうなるかをきっちりと監視していきましょう。


中村七之助

■七之助広がる深酒のツケ…父・勘九郎もイベント自粛(夕刊フジ)
 泥酔し、タクシー運転手とのトラブルで警察官を殴り、警視庁大塚署に公務執行妨害容疑で逮捕され、31日に処分保留で釈放された歌舞伎俳優の中村七之助(21、右写真)が同日会見を開いて謝罪。茶髪を黒に染め変えて反省の様子を見せたが、周辺へのショックは予想以上に大きい。

 会見に黒のスーツ姿で現れた七之助は「親の顔に泥を塗りファンにもご迷惑をおかけしました。恥ずかしさ、情けなさ、おわびの気持ちでいっぱいです」と頭を下げた。

 3月3日から歌舞伎座で父・勘九郎(49、左写真)の「18代目中村勘三郎襲名披露公演」があるが、勘九郎は関連イベントの出席自粛を決定。31日出席予定の「朝日舞台芸術賞」の祝賀会を欠席し、日本橋三越で1日から始まる記念イベントのセレモニーとトークショーもキャンセル。
 いつも思うのは、こういう親が責任を負うシステムってんが、どうも納得できんのですよ。

■百歩譲って、親が被害者に謝ることに関しては、是としよう。だが、「世間」なるものに息子の不祥事を詫びて、自身の仕事を自粛するという状況をどう理解すればよいのだろうか。

■ここにも「世間を騒がせる」ことへの恐縮ぶりが見て取れるが、「世間」は勝手に騒いでいるだけである。