2008年6月29日日曜日

エロ拓と「百害あって利権あり」騒動

山崎氏、ボロクソ 安倍外交は“犬の遠ぼえ”(スポニチ)
 自民党の山崎拓前副総裁は28日、テレビ西日本(福岡市)の番組で、北朝鮮への「圧力」を重視した安倍晋三前首相の在任中の外交姿勢について「結果が出ていないことは事実。犬の遠ぼえ的なところがあった。小泉純一郎元首相のように直接乗り込んで交渉しなければ駄目だ」と批判、対話の必要性を強調した。

 同時に「安倍氏には核問題の視点が欠けている。北朝鮮の核兵器が日本に向けて発射されると壊滅状態になる。日本国民は核問題の重要性をもっと強く意識しないといけない」と指摘。北朝鮮の核計画申告に関しては「核兵器や濃縮ウランの記述がない。次の段階に移る中で2つの問題が解決されなければ完全放棄とは言えない」と述べた。
 さすがエロ拓、いいこと言いますね。「安倍氏には核問題の視点が欠けている」ねぇ…。ま、拉致問題の方が自分を誇示できるしね。その点、核問題は利用価値がないんでしょう。

■まぁ、拉致問題の解決は体制が変わらない限り無理なんじゃないかと思うが、少なくとも、制裁してりゃ解決するってなもんではないでしょう。んなわけで、粘り強く交渉をした方がマシってもんだ。

■ま、「テロ支援国家」の指定が解除され(何をもって「テロ支援国家」と呼び、何が変化したから解除されるのかも不明だが)、「拉致問題」がこのまま置いてきぼりにされるという懸念は当然で、注視していかなければならないが。って、「体制が変わらない限り無理」なんて言ってる人間が置き去りにされることを許すんだ…少しは反省しろよ。

■対北テロ指定解除 「拉致」進展へ制裁堅持を(産経新聞・社説)
 日朝国交正常化を重視するグループの中には、安倍前内閣の対北圧力重視策が拉致問題を膠着せたという見方がある。だが、万景峰号の入港禁止措置を含む経済制裁や朝鮮総連の関係団体に対する取り締まり強化は、確実に北のダメージとなってきた。それが今回の日朝協議で、北が「拉致問題は解決済み」としてきた従来の態度を変えた一因になっている。
 ふーん。安倍さんの退場が態度を変えた主因だと思ってたけど。

■参考:安倍氏「山崎氏は百害あって利権あり」 北制裁解除めぐり」(産経2008.6.18)
 自民党の安倍晋三前首相は18日、都内のホテルで講演し、超党派の「日朝国交正常化推進議員連盟」(会長・山崎拓元自民党副総裁)が北朝鮮への制裁解除と対話路線への転換を主張していることについて、「国会議員が、交渉を行っている政府よりも甘いことを言ってしまったのでは、政府の外交交渉能力を大きく損なう。百害あって一利なしだ」と述べた。

 また、山崎氏が安倍氏の発言を「幼稚な考え」と述べたことに対しては「(山崎氏は)日本語能力がないのではないか」とこき下ろした上で「百害あって利権ありと言いたくなる。国会議員は国益を考えて行動すべきだ」と強く批判した。

 日朝実務者協議で北朝鮮が日本人拉致問題の再調査を表明したことに関しては「北朝鮮には何度もだまされてきた。今回はそうならないよう気を引き締めて対応する必要がある」と警鐘を鳴らすとともに、米国による北朝鮮のテロ支援国家指定解除に向けた動きついて「拉致問題に取り組むためのテコを失うことになる」と牽制した。
 で、エロ拓さんに具体的にどういう「利権」があるのか、安倍さんに聞いてみたいなぁ。よもや根拠もなく言うわけもないから、すごい利権があるに違いないだ。「エロ拓の利権」である…それはきっと「喜び組」的なアレなんじゃないだろうか。

2008年6月27日金曜日

コンビニ深夜規制

■洞爺湖サミットってのは、環境問題がテーマになるらしい掲げるらしい。んで、点数を稼いでおこうっていう思惑があるんかは知らんが、コンビニ規制なるものが、ちょい前から言われてきたが…

■コンビニ深夜規制より大切な事がある(日本経済新聞社説)
 ~
CO2削減は重要だ。ただし深夜営業休止は象徴的な意味があるとしても問題解決にはならないだろう。
 ~
 これに対しコンビニなどが加盟する日本フランチャイズチェーン協会が反論している。仮に朝7時から夜11時までの16時間営業に変更しても冷蔵庫は稼働し続ける。さらに深夜の配送を道路が込む昼間に移すため物流でのエネルギー消費が増え、差し引きの二酸化炭素削減は4%程度にとどまるとしている。

 経済のサービス化で夜間に働く人は増えている。コンビニ、スーパーやレストランが営業時間を広げたのは生活者の要望にこたえた結果であり、逆ではない。 07年度に女性が身の危険を感じコンビニに駆け込んだ例が1万3000件あり、その半数は深夜だった。公共料金の支払いや宅配便まで含め、コンビニは生活に不可欠なインフラになっている。

 こうした利便性を捨てさせるほどの効果が深夜閉店にあるか、自治体は慎重に判断すべきだ。1970年代の石油危機で、やはり省エネ効果の薄いネオンサインが標的になり繁華街の明かりが消えた。コンビニ閉店の影響はネオンの比ではない。深夜規制ばかりが注目され、CO2削減に向けた本筋の取り組みがおろそかになるようでも困る。仮に温暖化対策を口実に小売店間の競争を制限することになるとすれば論外だ。

 流通業界も一層の努力がいる。かつて多頻度小口配送が渋滞などを引き起こすと指摘されたのに対しては異なるメーカーの商品を一括配送するなどの仕組みで応えた。セブンイレブンでは創業のころ1つの店に1日70台の配送車が来ていたが、いまでは先進的な地区では1日8台に減らした。需要予測の精度を高め無駄な発注や廃棄物を減らす、省エネ効果の高い店舗機材を開発するなど工夫の余地は大きい。こうしたノウハウは今後の海外展開にも役立つ。環境対策は縮み志向ではなく、競争力を向上させる方向で考えたい。
 「環境対策は縮み志向ではなく」ってのはまさに。前にも、テレビの深夜放送を自粛要請ってなことがあったけど、なんか馬鹿げてる。「コンビニ、スーパーやレストランが営業時間を広げたのは生活者の要望にこたえた結果であり、逆ではない」んであってね。なんでもかんでも「エコ」でねじ伏せるやり方には賛同できないな。


■コンビニ「24時間」廃止論 「気休めエコ」なのか(J-CAST:テレビウォッチ > ワイドショーウォッチ > スッキリ!!)
<温暖化対策>
コンビニ:「夜11時から翌朝7時まで閉店してもCO2削減は、日本全体の0.009%」
自治体:「時間短縮でCO2削減、省エネを推進」

<経営や雇用への影響>
コンビニ:「売り上げ20%程度の減少、失業者の大量発生」
自治体:「夜間の人件費削減」

<防犯対策>
コンビニ:「深夜コンビニに駆け込む女性が1万3000人(07年)いて交番の代替機能」
自治体:「深夜徘徊など青少年の非行につながるおそれ」
 まぁ、「交番の代替機能」ってのは、そりゃそういうこともあるだろうとは思うけど、1万3000人ってほんとかよ。多すぎじゃね?

■全体の0.009%かぁ…確かに「深夜営業休止は象徴的な意味があるとしても問題解決にはならない」(日経社説)んだろうね。じゃぁ、何が問題解決になるのか…「我々、一人一人の意識が変わらなければ…」などと言ってもむなしいだけだから、こういうしょーもない規制論議が起きるんだろう。

2008年6月21日土曜日

「死に神」鳩山邦夫

■朝日「死に神」報道に法相激怒 「死刑執行された方に対する侮辱」(朝日新聞)
 今月17日に宮崎勤死刑囚(45)ら3人の死刑執行を指示した鳩山邦夫法相を、朝日新聞が18日付夕刊で「死に神」と報道したことについて、鳩山法相は20日の閣議後会見で、「(死刑囚は)犯した犯罪、法の規定によって執行された。死に神に連れていかれたというのは違うと思う。(記事は)執行された方に対する侮辱だと思う」と強く抗議した。

 「死に神」と鳩山法相を表現したのは、18日付朝日新聞夕刊のコラム「素粒子」。約3年の中断を経て死刑執行が再開された平成5年以降の法相の中で、鳩山法相が最も多い13人の死刑執行を行ったことに触れ、「2カ月間隔でゴーサイン出して新記録達成。またの名、死に神」とした。
 会見で、鳩山法相は「私を死に神と表現することがどれだけ悪影響を与えるか。そういう軽率な文章を平気で載せる態度自身が世の中を悪くしていると思う」と朝日新聞の報道姿勢を批判した。
 法律に基づいて死刑執行をしてるのに、「死に神」呼ばわりされちゃぁたまんないよ、っていう思いがあるんだろう。まぁ、新聞としちゃぁ適切な表現ではないとは思うけど、死刑囚からすりゃ、「侮辱」というよりは「代弁」なんじゃないか。だって、法相がサインしなきゃ死刑執行されないわけで、その観点からすれば、鳩山法相はもれなく「死に神」なのだ。

■こんなことを言われたくないから「ベルトコンベヤーと言ってはいけないけど、順番通りなのか乱数表なのか分からないけど、自動的に客観的に進む方法を考えてはどうか」なんて鳩山法相は言ったんだろうね。いや、むしろ逆で、こんなことを言ったがゆえに「死に神」呼ばわりされるのかもしれないが。

■ってか、こんなことを言っちゃう法務大臣に「執行された人への侮辱」うんぬんを言われたかねぇーよぉ。いずれにせよ低次元な話で、死刑制度の是非に議論がおよぶことは無い模様…

参考:素粒子(朝日新聞・夕刊 2008年06月18日)
  永世名人 羽生新名人。勝利目前、極限までの緊張と集中力からか、駒を持つ手が震え出す凄み。またの名、将棋の神様。
    × ×
  永世死刑執行人 鳩山法相。「自信と責任」に胸を張り、2カ月間隔でゴーサイン出して新記録達成。またの名、死に神。
    × ×
永世官製談合人 品川局長。官僚の、税金による、天下りのためのを繰り返して出世栄達。またの名、国民軽侮の疫病神。


【追記:2008年06月22日】朝日素粒子記者吐露「風刺コラムは難しい」(スポニチ)
 死刑執行の件数をめぐり鳩山邦夫法相を「死に神」と称した朝日新聞夕刊1面のコラム「素粒子」が21日の夕刊で「表現の方法や技量をもっと磨かねば」と記した。

 18日に「死に神」と掲載して以降、朝日新聞社には「死に神とはふざけすぎ」などと1000件を超える抗議があったとした上で「法相のご苦労や、被害者遺族の思いは十分認識しています。それでも、死刑執行の数の多さをチクリと刺したつもりです」と言及。さらに「風刺コラムはつくづく難しいと思う。法相らを中傷する意図はまったくありません」との見解を示した。

 一方、法相の兄で民主党の鳩山由紀夫幹事長はこの日、兵庫・加古川市で講演し、「弟は死に神ではない。私は“死に神の兄”と言われたくはない」と擁護した。


■鳩山法相、朝日の釈明は「政治家の言い訳」(サンケイスポーツ2008.6.25)

 鳩山邦夫法相(59)は24日午前の記者会見で、自らを「死に神」と表現した朝日新聞が21日掲載した釈明コラムについて「政治家がよくやる言い訳に似ている。新聞社も政治的な言い訳を学んだのか。見苦しい言い訳をしない政治生活を送りたい」と皮肉った。

2008年6月19日木曜日

橋下知事:自衛隊研修

■橋下知事「一緒に自衛隊体験入隊を」幹部「死んでしまう」(朝日新聞)
 「一緒に体験入隊しましょう」――。自衛隊への職員の体験入隊に意欲を見せた大阪府の橋下徹知事は17日午後、部長会議で副知事や部長ら幹部19人に体験入隊を呼びかけた。「チーム力、団結力を養い、次の一手に備えたい」と誘ったが、幹部は「死んでしまう」と弱り顔だ。

 部長会議は非公開。参加した複数の幹部によると、橋下知事が職員研修に自衛隊の体験入隊を利用できないかと切り出した。人事担当の部長が「抵抗のある職員もいる」と否定的な見解を示すと、代わりに「このメンバーで8月にでも泊まり込みの体験入隊ができないか、検討してください」と提案したという。

 ある部長は会議後、「60歳近くの人もいる。この年で真夏に訓練をすれば死んでしまう」。別の部長は「我々はそんなに団結力がないと思われているのか」とぼやいた。

 橋下知事はこの日朝、陸上自衛隊信太山駐屯地(同府和泉市)を視察し、「あいさつや姿勢などを学ばせたい」と語り、職員の体験入隊を検討する意向を示していた。
 あいさつや姿勢が学べるかどうかは極めて疑問だけども、間違いなく団結力は高まるよ…「橋下憎し」で。 共通の敵を作れば結束して対処しようとするものです。子どもが手っ取り早く友達を作る方法は、気に入らない奴を見つけて悪口を言うことだ。

■もひとつ…橋下さんの話題。

■橋下知事のTV出演料 非公務126万円、公務30万円(朝日新聞)
 大阪府の橋下徹知事は18日の記者会見で、知事就任後の2~3月分のテレビ出演料を公開した。22番組に出演し、公務外として「SMAP×SMAP」「たかじんのそこまで言って委員会」など3番組に出演、計126万円の出演料を得ていた。公務としたのはニュースを中心にした19番組で謝礼金計30万3332円を得ていた。

 公開対象は知事に就任した2月6日から3月31日までのニュースやバラエティーなど22番組。公務での出演に対する謝礼金はテレビ局の判断で支払われ、橋下知事の個人収入にしたという。

 公務で謝礼金を得ていることについては「公務でも社会的儀礼の範囲で謝礼金が発生する。政治家といわれる人たちは公務で(テレビに)出て謝礼が発生している。府民の理解が得られなければ説明していく」と強調。出演料や謝礼金の使途については「公表はしないが、生計にあてる考えはない」と述べ、政治活動に使う考えを示した。

 橋下知事の出演料は、府の公式ホームページ上のサイト「知事のテレビ出演料等について」で閲覧でき、今後も半年ごとに公開するという。

 橋下知事はこれまでに、報道番組の出演は公務、バラエティー番組は公務外とし、情報番組は内容で判断するとの基準を示している。
 「我々は人件費がカットされ、兼業も禁止されているが、知事はテレビに出ている」と職員もやっかみたくもなる?

ベルトコンベアー鳩山:死刑執行

■鳩山法相下で死刑執行最多13人…秋葉原無差別殺傷を意識か(報知新聞)
 鳩山法相による死刑執行は、昨年12月以降、今年2月、4月に続き4回目で計13人。一時中断されていた執行が再開された93年以降、最多だった長勢甚遠前法相の10人を超えた。今回、宮崎死刑囚、東京拘置所の陸田真志死刑囚(37)、大阪拘置所の山崎義雄死刑囚(73)の計3人が執行されたことで、確定死刑囚は102人となった。

 発表会見で鳩山法相は、終始硬い表情で「慎重の上にも慎重に検討した結果、絶対に誤りがないと自信を持って執行できる人を選んだ」と強調。「数日前に執行を命令した」ことを明かし、「正義の実現のためには粛々とやるのが正しいと信じている」と説明した。

 法務省によると、98年から07年までの死刑確定から執行までの平均期間は約8年。宮崎死刑囚は、確定から約2年4か月と短期間での執行となったが、鳩山法相は「慎重に検討した結果」と繰り返し、「たまたま従来より短くなっているということだろうと思う」と述べるにとどまった。

 一方、超党派の「死刑廃止を推進する議員連盟」の亀井静香会長は、会見で「死刑によって、国民の幸せにつながるものが生まれるのか。ベルトコンベヤーのように処刑していくのは異常事態だ」と強く抗議した。

 芹沢一也・慶大非常勤講師(社会学)は「オタクの象徴だった宮崎死刑囚にこのタイミングで刑を執行したのは、明らかに秋葉原の無差別殺傷事件を意識した判断だ」と指摘した。
 いや、タイトルで勘違いしてしまいましたよ。秋葉原の無差別殺人に触発されて、殺したのかと思った。さすがは鳩山邦夫…「アルカイダのお友だち」なだけはあるな、と。

■無差別殺人への抑止効果?(日刊スポーツ)
 異例の早さに加え、宮崎死刑囚の執行がこのタイミングで行われたことに、ある『思惑』を疑う声が出ている。今月8日に発生した秋葉原の事件との関連だ。オタクの負の面を象徴する宮崎死刑囚の執行と、オタクの聖地・秋葉原での無差別殺人事件と関連づけ、犯罪の抑止効果を狙ったというもの。法務省幹部は「通常のタイミングだ」と、時期を選んだとの見方を否定するが、法曹関係者の間からも「『重大犯罪を犯せば死刑になる』というメッセージが、“オタク”つながりの犯罪に込められたのでは」との見方が出ている。

 実際、鳩山氏が下した3度の死刑執行の直前にも、JR荒川沖駅での8人殺傷事件など凶悪事件が発生、死刑による「治安対策」との指摘は、タイミング的にも微妙に符合する。

 鳩山氏は、宮崎死刑囚の執行を「慎重の上にも慎重に検討し、絶対誤りがないと自信をもって執行できる人を選んだ」と強調。宮崎死刑囚には再審請求の動きもあったが「慎重に調べて執行した」と述べた。秋葉原の事件翌日には「人の命を奪うような人には、それなりのものを負ってもらうべき」と発言しており、宮崎死刑囚の執行のタイミングに“見せしめ”的な意味があったかどうか、今後議論になる可能性もある。
 これはね、もう「見せしめ」ですよ。ま、こんなんで抑止されるような「まともな人間」は、そもそも無差別殺人なんてするとは思えませんがね。

■宮崎死刑囚の刑執行 「心の暗部」が未解明だ(中国新聞・社説)
 宮崎死刑囚は「覚めない夢の中でやったような感じ」と殺意を否認。「女の子が泣きだすとネズミ人間が出てきた…」など意味不明な言動が注目を浴びた。自分のしたことをどう考えていたのか、遺族に謝罪する気持ちが本当になかったのか。心の動きは分からない部分が多い。

 この事件の後も、子どもを狙った性犯罪は後を絶たない。犯罪防止に、宮崎死刑囚の心理や行動の分析をもっと役立てることはできなかっただろうか。責任能力を判断するために用いられた精神鑑定を、もう少し心の闇を解明するために活用してほしかった。

 遺族にとっては、死刑にしても物足りないような凶悪犯罪が相次いでいる。最近の司法判決は、被害者や市民感情を反映して厳罰化の傾向にある。一年後に導入される裁判員制度では、一般市民も死刑問題と正面から立ち向かう必要に迫られる。

 死刑制度については賛否両論がある。死刑の代わりに終身刑を導入しようという動きもある。そうした中で、しばらく立ち止まって考えてはどうだろうか。死刑制度の是非も含めて、国民的な議論を巻き起こしたい。
 いまの死刑制度の賛否って、国民的には維持派が多いんだろうかね。ま、事件が起きた後だけに、今とったら圧倒的な多数派になりそうだけどな。


■死刑執行 鳩山流「自動化」ですか(北海道新聞・社説)
 後戻りできない刑だけに、歴代の法相は慎重な検討を重ねてきた。

 近年、死刑確定囚が急増し、百人の大台に乗っている。長勢甚遠前法相は十人を執行した。鳩山法相はそれを上回る。確定囚が多いから急ぐのか。ここも知りたいところだ。

 鳩山法相は昨年秋、「ベルトコンベヤーと言ってはいけないけど、(死刑確定の)順番通りなのか乱数表なのか分からないけど、自動的に客観的に(執行が)進む方法を考えてはどうか」と述べた。

 法相が死刑執行命令書の署名の責任を負う苦しみを避けたいという理由だった。発言の軽さに批判が集まったことは記憶に新しい。

 気になるのはその後の執行ペースだ。事実上の「自動化」ではないかと思う人もいるだろう。ますます説明が必要だ。

 宮崎死刑囚については弁護士が再審請求の準備中だった。面会した臨床心理士によると、現実の認識能力が大きく損なわれていたという。

 本人はどこまで自分の置かれている状況を理解していたのだろう。

 国連総会が昨年十二月、死刑存置国に執行の一時停止を求める決議を採択した。日本は反対票を投じたが、死刑の廃止・停止国が増えている潮流を無視はできない。

 鳩山法相は、今回執行した三件について、「いずれも残忍な事件で遺族は無念この上ない」と述べた。

 東京・秋葉原の通り魔事件が頭にあったのだろうか。

 死刑と無期懲役の間に仮釈放のない終身刑を創設する議論も超党派で始まった。来年は裁判員制度も始まる。大きな社会状況をどこまで踏まえた判断なのかも聞きたい。
 この「ベルトコンベアー」…「自動的に客観的に進む」どころか、都合のいい奴をピックアップして吊すという便利機能付きだ。それによって、国家による「無差別殺人」ならぬ恣意的的な殺人をやってのけるのだった。

2008年6月13日金曜日

橋下知事、またケンカ

■それなら「職を変えて」、橋下知事が職員からの批判に応戦(読売新聞)
 大阪府の橋下徹知事は12日、府庁で開かれた朝礼に出席。その際、男性職員から「士気が下がっている」「尊敬できない」などと批判され、「私のやり方が気に入らないなら、職を変えてください」と応戦する場面があった。職員の批判を封じたともとれる発言で、論議を呼びそうだ。

 府によると、朝礼には、46歳以上の非管理職約140人が出席。橋下知事が人件費や事業費の削減を伴う大阪維新プログラム案について説明した後、報道陣には非公開で意見交換が行われ、職員3人が発言した。

 このうち男性職員の一人は「我々は人件費がカットされ、兼業も禁止されているが、知事はテレビに出ている」「人件費削減や、思いつきの独自事業、選挙の負託を受けたと言って自分を正当化する姿勢に士気は下がっている」「職員は納得しているのではなく、あきらめている」などと、用意した文章を読み上げた。

 これに対し、知事は「(最近は)公務以外のテレビ出演は断っている」と反論。「上司に対するものの言い方ではなく、民間では考えられない。ここは団体交渉の場ではない。上司として注意する」とたしなめたという。

 終了後、橋下知事は報道陣に「職場の大多数の意見だとしても、僕は府民の代表者。府民に軸足をおかなければ選挙で選ばれた意味がない」と語った。
 なんだこの醜態。まず、職員の言い分がすごい。テレビに出るな、尊敬できない、選挙で選ばれたからって正当化するんな…ってなんだこりゃ。イチャモンにもほどがあるぞ。「人件費削減や、思いつきの独自事業」が正当かどうかは、大阪府民によって賢明な判断がくだされることでしょう。いや、それが期待できないから「橋下知事」がいるのか

■この朝礼は、自由に意見交換をする場として提供されたはずなのだが、じゃぁってんで意見を言ったら、「私のやり方が気に入らないなら、職を変えてください」だもんな。いやはや、共産党への「主張を通されたいのなら多数派をとってから」発言もかんがみて、今後は「ファシスト橋下」とお呼びしようかな。ま、「今日は無礼講だから」と同じく、言葉通りに受け取ると痛い目を見るのが世の常だ。

■「私のやり方が気に入らないなら、職を変えてください」って、そんな幼稚な発想してたらクビがいくつあっても足りないっての。横山ノック時代にいったい何人が職を変えたってんだよ(ま、何もしないから居心地はよかったんだろうけど)。知事はどうせ数年したらいなくなるしね。

■「民間では考えられない」っていう決め台詞…どうも好きになれないなぁ。安易に使われすぎてるよ、この言葉。この場合で言うなら、別に行政でも「上司に対するものの言い方」ではないっての。ただ単に「上司」と見なされていないだけのこと。ま、そもそも、あんたに民間の何がわかるのさ?って感はあるし。

参議院:問責決議

■参院で問責決議が可決された。と思ったら、衆院では信任決議を可決した。問責決議のダメージを少しでも消したいだろうけど、くっだらねぇ茶番ですね。

■社説を読んだが、想像通りつまんなかったね。読売と産経はもちろん民主批判。毎日も批判。日経・朝日は中立気味。

■首相問責決議 不毛な民主党の対決路線(産経新聞・社説)
 民主党は「首相を相手にせず」の方針とつじつまを合わせるため、今後の国会審議には応じないという。国政の停滞に拍車をかけるだけである。政略優先の対応から抜け出せないのは情けない。

 問責決議案提出に伴い、同じ11日に予定されていた首相と小沢一郎民主党代表による党首討論の機会が失われた。党内には討論に臨むべきだとの意見もあったが、首相の「クリンチ(抱き付き)戦術」に付き合うのは得策でないという判断がまさったようだ。

 国民が注目する中、政府の失政をただす絶好の機会にできたはずである。その自信がなくて党首討論を見送るなら、問責決議を出す根拠の薄弱さを自ら露呈したようなものではないか。
 ま、小沢さんが党首討論をしたくないから出した…なんて揶揄されてますけどね。

■首相問責決議 何のために可決したのか(読売新聞・社説)
 結局、衆院解散に追い込む効力はないことを承知の上で、対決路線を強調し、国会閉会後も、党内を引き締めていく道具として、問責決議を利用したにすぎないのではないか。
 共産党が「効果のない状況で問責決議をしても、決議が軽いものになる」と共同提出に加わらなかったのも無理はない。
 もう軽いのなんのって。これが前例になって、問責決議と参議院は軽い軽い…国会だけにdiet…って、さっぶいこと言わせるな。

■共産党ねぇ…ま、民主党に同調しても埋没するばかりだからね。赤旗を見ても、「民主党の論戦放棄」「問責本会議と同時刻に/自公と“協調”会合/国民にどう説明?」と必死なのはわかるけどね。

■問責決議可決 民主は自ら手足を縛るな(毎日新聞・社説)
 小沢一郎代表は、国家公務員制度改革基本法で与党と民主党の妥協が成立し、対決ムードが薄らいできたことに不満だったのかもしれない。だが、仮に党内の引き締めといったお家の事情を優先したとすれば、筋が違うと言うべきだ。

 もっと不可解なのは、小沢代表と福田首相の党首討論が元々予定されていた11日に提出したことで、討論が見送られてしまったことだ。今国会での討論はまだわずか1回。まさか、討論を避けたかったわけではなかろう。せめて首相と白熱した議論を戦わせた後に出すべきだった。
(略)
 参院での問責決議に対抗し、衆院で内閣信任案も可決する予定だ。このままでは与野党が対決の演出にのみ力を注ぎ、議論しない国会が続く可能性がある。

 民主党内にはいったん問責決議を可決した以上、8月召集が予定される臨時国会以降も審議に応じないとの考えもある。しかし、それは国民の期待に応えるものだとは思えない。

 決議に法的規定はないのだから、むしろ、何度でも提出するくらいの柔軟さが必要だ。自ら手足を縛ることはない。今後も堂々と審議をし、解散・総選挙を目指すべきである。
 えっ?「何度でも提出」? うわー、ふわっふわですやん、問責決議。

■首相問責―民意を問う日に備えよ(朝日新聞社説)
 どちらに軍配を上げるのか、総選挙で民意に聞くのが筋だろう。それが政権につくものの正統性を確立する道だし、物事を決める力を政治に取り戻すことにもなる。そのことを改めて首相に求めたい。

 だが、内閣支持率が極端に低迷する中で、後期高齢者医療制度への猛烈な逆風などを考えれば、とても解散・総選挙を打てる状況ではない。これが与党内の共通認識だろう。沖縄県議選での惨敗もそれを裏書きしている。

 二つの権力が併存する状態は、とうぶん続くということだ。それでも、この「ねじれ国会」はそう悪いことばかりではなかったのではないか。

 ガソリン暫定税率や日銀総裁人事などで混迷したのは事実だが、難題と見られた国家公務員制度の改革では与野党が歩み寄った。歴史的なアイヌ民族決議など、実りも少なくなかったことは見逃すべきではない。

 「ねじれ」状況の中で、対決と協調が交錯するのは当たり前のことだ。ただ、参院で否決されても衆院で再可決できるという、ほとんどあり得ないような多数を与党が握っていたため、妥協より対決が前面に出がちだった。
 へぇ、そうなの「ねじれ国会」って、そんなによかったんだ。政治を見てなかったから知らなかった。むしろ、今回の問責決議案も含めて、参院有害論・参院不要論を強めたものと思っていたけど。

■ま、「ほとんどあり得ないような多数を与党が握っていたため」に、はやく解散・総選挙をせよ、って言いたいらしい。

■初の首相問責決議をどう受け止めるか(日経新聞・社説)
 民主党は首相を問責する理由として、後期高齢者医療制度の廃止に応じないことや一度は期限切れになったガソリン税の暫定税率を復活させたこと、年金の記録漏れ問題の対応が不十分なことなどを挙げた。

 これらはいずれも福田内閣の支持率低迷の大きな要因になった問題である。野党が首相の責任を厳しく追及するのは当然としても、解散のない参院には内閣の進退を問う権能はない。野党多数の参院で首相問責決議を可決して衆院解散や内閣総辞職を要求するのは筋違いだろう。

 とは言え、問責決議可決の政治的影響は決して小さくない。参院から実質的な不信任を突きつけられた事実は福田首相に重くのしかかる。民主党などは次期国会でも冒頭から審議拒否に出る可能性があり、首相の政権運営や国会運営はますます難しくなる。

 今年の9月で衆院議員の任期は満3年を経過する。直近の各種世論調査でも「7月の洞爺湖サミット後、秋までには解散を」という声が強まっている。問責決議の是非は別にしても、衆院を解散して民意を問う時期が近づいているのも確かである。解散は政治の行き詰まりを打開する最も有力な手段であり、いつまでも先送りするのは無理がある。
 いま解散したら、どっちが勝つんだろ。ちっともわかんねぇ。

2008年6月11日水曜日

LZR:スピード水着

■スピード社水着 開発競争で水をあけられた(6月11日付・読売社説)
 3社もLZRの着用を容認する方針だ。水着の開発競争で敗北を認めたことになる。

 LZRの素材である化学繊維は、日本の得意分野のはずだ。スピード社の後塵を拝したのは、残念なことだ。

 3社が日本の水泳界を支えてきたのは事実だが、水連との契約の上に、あぐらをかいていたということはないか。

 昨年、LZRの前のモデルを着た外国選手が好記録を連発し、注目された。

 だが、海外の情報を分析する部門を持たない水連内部では、水着の性能の違いを指摘する声はほとんどなかったという。

 今年に入ってLZRが発表され、3月の欧州選手権などで世界新が相次いだことから、ようやく水着に目を向け始めた。情報戦で後れをとったことが、今回の騒動につながっている。
 「『まさか水着でそれほど記録が違うわけがない』と古い考えにとらわれていた幹部が多かった」(朝日社説)んでしょうかね? いや、ど素人の私はもれなくそう思っていたわけですけどね。まぁ、トップレベルにもなると、そういうのが細かいところの勝負になってくるのだろう。で、そうなると、これは水着の勝負の様相を呈しており、どうもなぁ…とも思うのだ。

■スピード水着―さあ、実力の競い合いだ(朝日新聞・社説)
 スポーツと用具の関係をめぐる問題は古くて新しい。

 こうしたハイテクを利用した水着が競技をゆがませるのではないか、と心配する声がある。競うのは選手であって、用具で勝とうとするのは邪道と思う人もいるだろう。

 だが、もともとスポーツと用具は二人三脚で歩んできた。新しい技術や用具が人間の新しい可能性を引き出し、限界を超える支えになってきた。用具にも絶えず新しい発想が求められる。

 その意味では今回、国内メーカーは完敗だった。

 着心地を重視し、体を動きやすくして選手の能力を発揮させる。それが国内メーカーの考え方だ。

 スピード社は違う。着心地を切り捨て、水の抵抗を減らすことを最優先に設計した。超音波加工技術を採用して縫い目をなくし、強烈に締め上げることで体の凹凸を滑らかにしたのだ。

 大胆な発想の転換ということでは、過去にスピードスケートの例もある。かかとの部分が刃から離れる靴をオランダのメーカーが開発したのは長野冬季五輪の前だった。新しい靴は瞬く間に世界を席巻した。
 はい、私も「競うのは選手であって、用具で勝とうとするのは邪道と思う人」です。

■北島康介が「泳ぐのは僕だ」と書かれたTシャツを着ていたけども、スピード社製の水着着た途端、記録がガンガン出るわけだからねぇ。そういう意味でも、今後も用具の争いが着目されてしまうような仕組みはできないもんかねぇ。同じ水着を着用するとか…ってなると、またどの会社にするのかが問題となり、これまたビジネスの香りがプンプンしますけど。

■スピード水着容認 世界と戦う条件が整った(産経新聞・社説)
 また、北島選手はミズノ社とアドバイザリー契約を交わし、他にも社員選手がいる。企業として自社製品の着用を望むのは当然だが、LR解禁を了解した以上、国内3社は現場サイドの意向を尊重して、これまでと同じような支援を行うことを期待したい。

 水着によって記録が短縮され、勝負が決まるのはスポーツの基本から外れるとの見方がある。

 主役はあくまでも選手だ。メダル獲得には日ごろの鍛錬の成果が試される。一層の奮闘を望む。
 いやぁ…北島さんからすりゃ、とても「世界と戦う条件が整った」とは言えないんだろうな。「主役はあくまでも選手」ではあるが、どっちの水着を着るのか…俄然、注目が集まるんだろうな。ま、ミズノは違約金やペナルティーは課さない方針を発表したってんだから、もうスピード社製のを着るのは決定してんのかな?

■個人的にはミズノを着てほしいな。応援はしないけど。なぜなら、泳いでる北島さん自体にはまったく興味がないからだ。

ヤミ金の元本

■「借金の元本も賠償額に」最高裁が初判断…ヤミ金訴訟(読売新聞)
 指定暴力団山口組旧五菱会系のヤミ金融事件で、愛媛県の11人が、違法な高金利で借金の返済を迫られ損害を被ったとして、ヤミ金融グループの元最高責任者、梶山進受刑者(58)に計約3500万円の損害賠償を求めた訴訟の上告審判決が10日、最高裁第3小法廷であった。
(略)
 判決によると、原告は2000年11月~03年5月、梶山受刑者が支配するヤミ金融グループの店舗から金銭を借り入れたが、出資法の上限金利(29・2%)を大幅に上回る年利数百%~数千%の超高金利で返済させられた。

 裁判では、原告が違法な高金利だけでなく、最初に貸し付けられた元本まで取り戻すことができるかどうかが争点となった。判決はヤミ金融に、「公序良俗に反して給付したものは、返還を請求できない」とする民法の規定を適用。悪質なヤミ金融は、借り手に対して返済を請求できないだけでなく、返済された金銭についても、元本を含む全額を賠償すべきだとする考え方を示した。

 その上で、梶山受刑者が、違法な高金利の貸し付けで多大な利益を得ていた点を「反倫理的行為に該当する」と認定。「賠償額から原告が受け取った元本を差し引くべきだ」とした2審の判断を打ち消した。
 賠償の範囲を巡って判断がわかれていたそうですが、今回の判決はなかなか画期的なものですね。これでヤミ金に打撃を与えられるといいんだけどね。

■で、たまたま見つけたのはこんな記事…

■ヤミ金被害、後絶たず 30日に山形で無料相談会(山形新聞2008年05月28)
 法外な金利にもかかわらず、ヤミ金に手を出す人が後を絶たないのはなぜか。背景にあるのは2006年12月に改正された貸金業法。グレーゾーン金利の廃止など消費者金融業者に対する規制が強化されることから、近年、貸し渋りが顕著となり、複数の消費者金融業者から借金を繰り返すことでやりくりしていた多重債務者が資金繰りに困り、ヤミ金業者に流れているという。
 へぇ、そりゃそうなるか。

たばこ議連

■「たばこ議連」発足へ 健康被害で世論喚起、今秋提言(産経新聞)
 たばこ税の大幅引き上げを目指す超党派の「たばこと健康を考える議員連盟」の準備会合が10日、国会内で開かれた。13日に正式発足する。来年度の基礎年金の国庫負担率引き上げで生じる約2.3兆円の財源不足へのたばこ税充当がねらい。たばこの健康被害などに焦点を充てて世論の理解を求め、年末の税制改正に反映させる方針。
 会合では、自民党の中川秀直元幹事長、尾辻秀久参院議員会長、公明党の北側一雄幹事長、民主党の前原誠司副代表らを共同代表世話人に選出。今後、外国のたばこ税の状況や値上げと消費量の相関関係、経済や青少年への影響など幅広く議論し、今秋をめどに提言をまとめる。
 中川氏は1日2~3箱のたばこを吸う愛煙家だが、「健康と福祉を増強するため、外国に比べて安すぎるたばこ税について真剣に議論したい」と決意表明。同じく愛煙家の北側氏も「健康増進の観点から議論したい」と述べた。
 議連は日本財団の笹川陽平会長が産経新聞「正論」欄で「たばこ1箱1000円」を提唱したことを契機に発足したが、「やみくもに値上げを議論すると日本たばこ産業の株価暴落を招きかねない」(前原氏)との声もあり、税額は慎重に議論していく構えだ。
 一方、舛添要一厚生労働相は10日の記者会見で「税収が上がり国民の命を守るために使うのが一番理解を得られる。一石二鳥にも三鳥にもなる」と賛同、1箱500円が適正な価格水準だとの考えを示した。

 消費税増税論議も盛んになされるようになったが、とりやすいところからとろうってんで、たばこ増税の話題。ま、過去にもさんざん繰り返してきた話ではあるけども。非喫煙者に迷惑かけてんだから税金払え、と。青少年を含め喫煙率を抑えることができ、なおかつ、財源が確保できる一挙両得であるぞ、と。

■で、「共同代表世話人」の中川秀直・北側一雄は「愛煙家」なんだそうな。ここぞとばかり「愛煙家」である。つまり、「痛みをともなった改革」なんだから、おまえら税金払えということだ。でもさ、政治家のセンセ方からすりゃ、たいして痛くないんでしょ。一般庶民はそうでもないでしょ? まぁ喫煙者の所得分布に関する統計って見たことはないけど、「ごにょごにょもにょもにょ…」(自主規制)な関係がありそうなもんだしね…。

■「たばこ1000円」の実現可能性 (産経新聞・客員編集委員 花岡信昭)
 来年度から基礎年金の国庫負担を現行の3分の1から2分の1に引き上げるため、これに2・3兆円必要だ。本来ならば、消費税の引き上げ(1%で税収2・5兆円)でまかなうのが妥当なのだが、福田政権には消費税に手をつけるだけのパワーがあるとは思えない。
 たばこ増税だと、仮に値上げによって消費量が3分の1に減ったとしても3兆円ほど見込めるのだという。喫煙に対する抵抗感が強まっている世相に便乗すれば、消費税よりもはるかにたやすいといえそうだ。
 野党は消費税引き上げに猛反対しているが、たばこ増税には理解を示す向きが多い。なるほど知恵者はいるもので、いいところに目をつけたものだ。
 けっけっけ…「いいところに目をつけたものだ」。この際、麻薬も認可して、シャブ中が増えてきたら、しこたま増税してやればいいじゃないか。いや、タバコ増税って、そういうことでしょ?えげつないことしますよね。

 「欧米並みだと1000円」というのも妙な説得力がある。さあ、喫煙派はどうするか。このさい禁煙に踏み切るか、家計と相談しながら「たばこ1000円時代」に備えるか。
 社会から厄介者扱いされて肩身が狭い喫煙派だが、年金財政の破綻を救う崇高な役目を負うのだとすれば、これは堂々としていていいことになる。国家の危機を一手に引き受ける正義の味方「スモーカーマン」の登場だ。
 国家財政を救う「スモーカーマン」である。かっこいー。

■けど、「どうだ、たくさん税金払ってんだぜ」って威張られてもなぁ、こんな煙たがられるヒーローもいまい…って別にうまいこと言いたかったわけではないのである。

■そして、禁煙の難しさを表し続ける「喫煙アイドル」の加護ちゃんの話題…いや、yahooのニュースで上記のタバコ議連と並んでいたから…悪意あるよね。

■「ちょっとだけ吸っちゃいました」加護亜依、香港で“喫煙”して自己嫌悪、ファンにブログでお詫び(オリコン)
 06年、当時17歳だったにもかかわらず、写真週刊誌に喫煙写真を撮られ、モーニング娘。を解雇された加護は、先日香港渡航前に開かれた会見で「たばこはもうやめました」と20歳で“禁煙宣言”をしていた。

 映画で共演したサモハン・キンポーらに勧められ、葉巻を吸ってしまったことを自ら告白し、「ちょっとだけ吸っちゃいました。でもさすがに葉巻はムリだった、、、 みんなごめんね。吸っちゃたの。日本を発つ時、あれほど強く宣言したのに。思えば、かっこ悪いな私。何か自己嫌悪です(;_;)」とファンに詫びている。「家族が出来たような気がして、、、 家族っていいな、こんな家族がいたら、なんて。 」と映画で共演したサモハンや台湾のアイドルグループ・F4のヴァネス・ウーとは家族のように仲良くなり、“家族の誘い”を断れなかったようだ。
 ハタチで「禁煙宣言」するあたりが喫煙アイドルの真骨頂だ。さすがである。いやぁ、これ自体、ファンを裏切ったっていうより、もう話題作りなんじゃないかと思うけども。

2008年6月8日日曜日

古舘伊知郎VS自民党

テレ朝の撮影、自民が禁止 古舘キャスターのコメントで(朝日新聞)
 自民党は6日、テレビ朝日「報道ステーション」の古舘伊知郎キャスターの発言について、テレビ朝日に抗議し、党役員会と役員連絡会の撮影を無期限で禁止すると文書で通知した。

 同番組が4日夜の放送で後期高齢者医療制度を取り上げた際、自民党役員連絡会の開始前に出席者が談笑している映像に、古舘キャスターが「よく笑っていられますね」とコメントした。自民党は、6日の党役員会、同連絡会からテレビ朝日の冒頭撮影を拒否。細田博之幹事長代理は「後期高齢者医療制度で国民に過剰な負担を強いているのにもかかわらず、党役員が笑っているとの誤解を与えた」と話した。テレビ朝日広報部は「対応を協議する」としている。
 しょーーーーーーーもな。

■まぁ、テレビってのはそういうメディアなのかもしれないけどね。この手法は効率的に印象操作できますね。不祥事とか起きたら笑ってる映像をつなげて「よく笑っていられますね」だ。こんなことやられてはたまったものではない。

■そりゃ撮影禁止にもしたくなるが、政権与党がこんな大人げないことやりますかね。ま、それだけ政権運営に窮しているってことなのかもね。

タスポ貸して!

広島県警でタスポ使い回し…売店の女性店員名義(夕刊フジ)
広島県警本部(広島市中区)内に設置されているたばこの自動販売機に、成人識別ICカード「タスポ」が庁舎内の喫煙者で共用できるように、ひもで吊るしていたことが6日、分かった。タスポは他人への譲渡、貸与が禁止されているが、普及率が低いため、売り上げ減対策として自販機にカードを不正に設置するケースが各地で発覚している。警察の施設内での不正利用が明らかになったのは初めて。
 ははは、まぁ、気持ちはわかるが、ことが大きくなる前によく誰も問題視しなかったな。そっちの方が問題なんじゃないか。

■にしても、「タスポ」って、バカなことするもんだなかと思ったよ。未成年からしたら、「悪いことをしてる」感が強くなって、逆に吸いたくなったりして。

■店やホテル、買えない客のために・・・ タスポ 貸します(読売新聞2008年6月2日)
 「タスポお貸しします」。たばこ自動販売機に成人認証を行うICカード「タスポ」が導入された中四国、九州で、カードを客に貸し出す店やホテルが出始めた。申し込み手続きの煩雑さからタスポの普及率が伸びない中、自販機でたばこを買えない客に配慮した“苦肉の策”。タスポ発行元の日本たばこ協会(東京)は貸与を禁じているが、同協会加盟のメーカー、JTは「貸す時に相手が成人かどうかがわかるので問題ない」としており、認識の違いも浮き彫りに。1日から近畿で、7月には全国で運用が始まるが、貸し出しの是非が論議を呼びそうだ。

 5月に導入された小松島市にある居酒屋では、店先の自販機の側面に「タスポお貸しします」と書いた紙を張った。

 導入後、月50万~60万円あった売り上げは6万~10万円に激減。電気代などの経費を引くと、利益は月数千円しかないといい、男性店長(62)は「売り上げが落ちたので、JTの営業マンから指南された。身分証明書などの提示は求めないが、未成年には貸さない」と釈明する。
 こりゃ自販機が減るかもね。タスポ…なんという破天荒な環境対策ぶり。喜ぶのはコンビニだろう。もうこの際、一気に自販を無くしちゃったらどーよ?

■日本たばこ協会は「タスポの趣旨に反している。未成年者喫煙防止法に抵触する恐れがあり、やめてほしい」というが、JT(IR広報部)は「タスポの普及率が伸び悩み、個人商店は死活問題になっている。年齢を確認した上で貸し出すのは対面販売と何ら変わりないはず」。

2008年6月7日土曜日

更新停滞

■またですよ。3ヶ月もの間、更新停滞ですよ。久々に自分のホームページをクリックしましたね。

■書くネタがねぇや…って思ってたら、ずるずるといってしまった感じです。いやぁ、なんだろね。言うことがないんだ、記事に。こうなってくると、ただ記事を貼りつけるだけ…っていうかたちでもやっておかないとダメだね。って、著作権的にそれは問題か…などと思うが、まぁ、Googleなどのcacheが認められる時代だ。それぐらい許容範囲だろ(笑…そして、開き直り)

■この間、ニュースはyahooのヘッドラインからちらちら見るぐらいで、そりゃぁもうノンポリさんですよ。政治の動きがちっともわかってないね。

■いわゆる「研究者」としてはぼちぼちですが、けど「人間」としてはただの「ダメ人間」です。どうしたら、まっとうな人間として生きていけるのだろうかと思案する日々です。

■しょーもないコメントをさくさくっと削除。認証にしないと、しょーもないコメントで汚れるからホント嫌ですね。って、これって、潔癖症の一種なのかね??しょーもないコメントは削除したくてしょうがない。トラックバックを無くした理由も汚れるからってのがあるし。そんな洗練された文章でもデザインでもないのにね。

■あれ?久々にブログみたら、下にスクロールしていくほど、どんどん左側が削られていって(ずれていって)見えなくなるんですけど。スタイルシートが悪いのかしら?めんどうだなぁ…そのうち直すけど、こういうのって、ほんと気持ち悪いよね…という独り言だ。